「映画レビュー」カテゴリーアーカイブ

劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~|テレビ版2期を観てない立場から言いたいこと。

響け!ユーフォニアムの1期は超ハマってがっつり観てたんですけど、色々忙しくて、2期テレビ版は観れなかったんです…そのため、今回の劇場版は2期の総集編ということで、とても楽しみにしていました。(にもかかわらず、またしても色々立て込んでて1週目には行けなかった…)

2週目にようやく劇場版を観てきたんですけど、正直に言うと最初「何、これ…」って思いました。ものすごく衝撃を受けて、感想を言葉で表現できないほど感動したんですよね。。

今日は改めて2回目を観てきたのですが、やっぱり泣いちゃって(笑う) 素敵なセリフやシーンがたくさんあるホントに素晴らしい映画だなぁと思いました。まだ言葉にするのが難しいんですけど、少し感想を書きたいと思います。
※TV版2期を観ていないので、もしかしたらTV版を観れば分かるようなことも書くかもしれませんがご了承ください。


「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」本予告(KyoaniChannelより) 

これは本当に総集編なのかと問いたい。

TV版2期を観た方なら、このシーンは〇話だなぁとか、あそこの話はカットされたなーとかを観て分かると思いますが、私はTV版2期を観れなかった立場なので、逆にTV版にするとしたらどこで分けようかなーと思いながら劇場版を観ていました。

そもそも今回の映画は「久美子とあすか」を軸に再構築されています。そのため、2人を中心に物語が進むように作られているのは分かるんですけど… にしても編集が上手すぎる!

当然、分けるところなど見つけることができなかったし、一つの映画として観せられても全く違和感がないほど素晴らしかったです。

楽器はキャラクター自身だと思う。

そもそもこのアニメは、結構ガチな吹奏楽部を描いた物語なんですよね。練習もすごい厳しいし、香織先輩が麗奈にソロパート取られちゃうようなこととか、それに伴う悔しさとかもしっかり描いてるし…(この辺は1期でやってる)
そうやってみんなが一つの目標に向かっていく姿は本当に観ていて感動します。

そしてそれだけではないのが、このアニメの良いところだったりします。
今回の劇場版を観て改めて感じましたが、大会での演奏のカメラワークに注目すると、登場人物と楽器が半々くらいの割合で映っています。人のほうが見切れて、楽器が前面に出てるカットもありました。

画像引用:(c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

これはあまり考察したことはなかったんですけど、もしかして登場人物と楽器をリンクさせているからなのでしょうかね。
劇中でも、あすか先輩が「黄前ちゃんってユーフォっぽいね」というセリフがあるように、登場人物の個性と楽器の特徴を重ね合わせるような魅せ方をするなぁという印象がありました。

そもそもユーフォニアムという楽器は、柔らかく豊かな響きの音色です。色んなパートを演奏できる表現力があり、吹奏楽でも重要なポジションなので、簡単に言うと何でも屋みたいな…
そう考えると、あすか先輩はまさにユーフォみたいな人で、パートリーダーも副部長も勉強も演奏もなんでも出来ちゃうすごい人っていうところに共通点を見出すことができます。
(久美子がユーフォっぽいという考察はまた別の機会に…)

でも、ユーフォは表現力豊かでどんなパートも演奏できるといっても、決して特別な楽器ではなく、吹奏楽の中で見れば一つの楽器にすぎません。
まさにそういった部分は、あすか先輩が練習に来なくなって初めて、周りのみんなが、彼女が特別な存在ではなかったことに気づくシーンに繋がるのだと思います。

なので、私にはどうも楽器はキャラクター自身を表してるように思えるんですよね。だから演奏のシーンは、楽器=キャラクターだからしっかりカメラで捉えてるのかなって。
このアニメの制作が京都アニメーションで本当に良かったって思ったよね。。

自分が良いと思ったシーンやセリフ

本当に編集が素晴らしくて、好きなシーンやセリフがいっぱいあるんですけど、分かる範囲で何点か紹介したいと思います。

①始まりと終わりのシーン

映画の一番最初、あすかの子供時代のお話から始まりますが、カットとしては橋の下から始まります。
そしてラストは、橋の下であすか先輩のユーフォの演奏を久美子が聴くシーン。
自分だけだと思いますが、最初と最後の場所が同じっていうのがすごく良いんですよね。。
全然関係ないですけど、橋の下と言えば、中島みゆきさんの夜会「橋の下のアルカディア」を思い出すなぁ…

②「黄前ちゃん、ユーフォ好き?」

このセリフ、映画の中で何回か問われるんですよね。同じ質問をするっていう表現がすごい好きなんです。
「同じ質問」ということは、質問は同じだけど答えだけは変わる可能性が残されているということなので…

 画像引用:(c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

映画では、文化祭での演奏の前にあすか先輩から「黄前ちゃん、ユーフォ好き?」と聴かれて、久美子は「改めて言われると怖気ずくというか…」というあいまいな回答。

それがラストシーンでは、
あすか先輩「黄前ちゃん、ユーフォ好き?」
久美子「はい!好きです!」
あすか先輩「私も」
に変わるんですから。もうこのやり取り泣きますやん…

③「ずっと聴いていたいです!今、吹いて欲しいくらい!」

久美子があすか先輩の家に行ったシーンでのセリフ。普段は感情的にならない久美子が、「あすか先輩のユーフォが好きです」と明確に発言した後のセリフ。

久美子ってホント一生懸命なんですよ。普段あんなになぁなぁなのに、こういうここぞという時に溢れ出る感情に感動しました。

④「後悔するって分かってる選択肢を自分で選ばないでください」

あすか先輩と久美子が校舎脇で言い合うシーンの中でのセリフ。ここの一連のやり取りはどれもこれも名ゼリフばかりで、全部良かったんですけど、特にこのセリフの破壊力はヤバかった…
正直、ここ一番号泣した…

久美子のお姉ちゃんが後悔してるのを見たから言えるんですよね。あすか先輩に対して一生懸命な久美子の姿がとても印象的でした。

⑤「響け!ユーフォニアム」

もちろんTV版を観ている方なら当然に知っていたんでしょうけど、私は2期観れてなかったのでこれは初見でした…
あすか先輩が吹いてた曲のタイトル初めて知ったよ…
アニメのタイトル持ってくるのホントずるいよね(褒めてる)


現時点で書きたいと思ったことは以上になります。
ホントに総集編とは思えないほど素敵な映画でした。

いつも映画を観に行く時に、素敵なセリフとかを書き留めようと思ってノートを持っていくんですけど、ユーフォに関しては6ページも書いちゃったよ…(暗闇の中書き殴ったんでその内3割くらい解読不能)

まだまだ良いシーンやセリフがたくさんありますし、色んな考察ができる部分もあるのかなと思うので、また機会があったら書きたいと思います。

来週また入場者特典もあるみたいなので、それも欲しいですし!


公式HP:劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~

トップ画像:(c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

鑑賞記録

劇場

MOVIX亀有
スクリーン8(ビスタサイズ)
上映回:2017年10月15日(日)9時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)GODZILLA 怪獣惑星

(2)はいからさんが通る-前編-

(3)探偵はBARにいる3

(4)ジャスティス・リーグ

(5)バリーシール アメリカをはめた男

(6)特別版Free!-Take Your Marks-

(7)曇天に笑う-外伝-~決別、犲の誓い~

(8)中二病でも恋がしたい-Take On Me-

(9)インフィニティ・フォース

(10)曇天に笑う

客層

20代 5割
30~40代 4割
50代以上 1割
男女比 7:3

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亜人|アクションは良かったけどなかなかの初見殺し

劇場版・テレビ版のアニメは全部観ていたので、実写版公開と聞いてマジかぁ…と思ったけれど、なんだかんだ文句言いながらも観に行っちゃうんだよなぁ、自分。

人がものすごく死んじゃうし、なかなかの残虐性があるバイオレンスな漫画原作の映画ですが、今回の記事はネタバレありのレビューを書いてみようと思います。

思ったより良かった。IBMとアクションシーンは◎

漫画原作だし、アニメ化もした作品の実写だから大丈夫かな…と思っていましたが、アクションシーンは意外にも迫力があって面白かったです。
亜人研究所の襲撃や、佐藤が一人でSAT無双するところなど、銃撃やら接近戦やら、普通にアクションシーンは見応えありましたね。

あと、IBM(黒い幽霊)も全く違和感なく画面に溶け込んでいて、IBM同士の戦いもめっちゃアガりました。アニメを制作したPolygon Picturesが実写版でもIBM製作協力をしていたので、そこはアニメを観た人も楽しめる部分ですね。映像としてはすごい良かったです!

ちなみに、通常版、IMAX版、MX4D版と、今回の実写は色々展開していますが、私はIMAX版を観に行きました。
IBMの細かい粒子とか繊細な部分もはっきりくっきり綺麗に観れたので良かったのですが、画面自体は通常のシネスコサイズみたいだし、3Dというわけでもないので、正直IMAXの展開は必要あるのかと疑問に思ってしまった…(IBMとかアクションシーンの音とかは良かったよ!)

キャストも基本的に不満はないけど、佐藤さんは…

漫画やアニメの実写化って、キャストがかなり重要な部分を占めてきちゃうと思うんですけど、今回の「亜人」に関してはほとんど違和感なかったですね。

個人的に、すごいイメージぴったりで良いなって思ったのは、戸崎役の玉山鉄二さんと、泉役の川栄李奈さん。
戸崎のあの冷たい感じ…玉山さんの演技しびれたねぇ。あと、川栄さんってAKBの人だと思うんだけど、意外にもアクションカッコよかった!どちらもすごく私のイメージに合ってました。

基本的には不満はないんですけど、もし可能だったら佐藤をもう少しお歳召した方が演じてくれたら良かったかなぁ。
綾野剛さんが悪いわけじゃなく、自分自身、実写だと外見がすぐ目に入っちゃうので、原作とちょっと歳が離れすぎてるかなーって思いました。

構成は微妙…初見の人は分からないでしょこれ。

このセクションはほぼ酷評しちゃうと思います…(前置き)

もうタイトル通りなんですけど、「亜人」を今回の実写が初めてだって人はストーリー飲み込めないくらい構成がダメでしたね。。

前述した通り、アクションは良かったのでそこだけ観ればいいんでしょうけど、せっかく原作面白いのにストーリー生かせなきゃダメじゃない…

最初、テキストにて「亜人」の説明があり、永井圭が亜人研究所にて非人道的な人体実験をされているところから始まります。
そして、佐藤と田中が圭を救出するという展開。

まぁ原作通りなんですけど、、、その前はどうした!!!
ていうか自分の好きな海斗はどこじゃ!!おらぬのか!!(涙)

人体実験されてるって部分で分かるとは思いますけど、でも、永井圭が一般市民にも狙われて逃げる部分がごっそりないので、それで「人間どもを恨めよ」っていうのもなかなか説得力無いよね…
他にも色々あるんだけど、とりあえず初見の人は事態を把握できないくらい構成が微妙でした…それこそ、亜人研究所で目覚めた永井圭みたいな気持ちだと思うよ観客は…

ちなみに、原作やアニメ知ってる人向けに言ってしまうと、亜人研究所襲撃事件、おばあちゃんの家にご厄介になるとこ、厚生労働省に飛行機突っ込んでSATと対戦するとこ、フォージ重工業襲撃(原作だとフォージ安全)あたりが映画でやってました。

個人的にフォージ重工業の部分はすごい面白かった!(前述のアクション的な視点&映画のクライマックスということもあり)。
原作でもすごい好きな話なんで、ここやってくれるのか!ってワクワクしちゃいましたね。佐藤がお守りをビルの中に持ち込ませて、転送するとことかやべー!ってなりました。
アニメ版だと確かオリジナルで、フォージ安全とか出てこなかった気がするなぁ…

そんなわけで、自分は原作を知ってたので、あーここかぁとかIBMとか色々分かって観れたんですけど、ホントに初見の人は物語や状況を理解するのはかなり厳しいと思うな…
映画の中では「黒い幽霊」としか言ってないのに、公式HPでは「IBM」の説明があったりして、なかなかリンクしてないのも分かりづらさMAXだと思う。

さすがに原作のボリュームを109分で詰め込むのは無理があるって感じでしたね。もう少し要点を絞った構成にすべきだったんじゃないかと感じました。
(ここまで言っておいてなんですが、アクションはほんと良かったです!!)


亜人は好きな漫画の一つでもあるので、アニメや実写でも展開されたのは嬉しいですが、ちょっと構成が惜しかったなぁ…

ちなみに、佐藤健さんと綾野剛さんの肉体美が映るんですけど、エンドロール観たらライザップが協力してたぜ…(笑う)


映画「亜人」予告(東宝MOVIEチャンネルより) 


公式HP:亜人

トップ画像:(c)2017 映画「亜人」 製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン10(IMAX/シネスコサイズ)
上映回:2017年10月7日(土)8時30分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)ジャスティス・リーグ

(2)マイティ・ソー バトルロイヤル

(3)ブレードランナー2049

客層

20~30代 5割
40~50代 5割
男女比 9:1

備考

・漫画原作でアニメ化もしているので若い人が多いかと思ったけれど、意外にも40・50代の人も多かった。

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ユリゴコロ|生々しい描写に注意。キャストの狂気じみた熱演がすごい映画

「あなたの優しさには容赦がありませんでした。」
そんなセリフが印象的な予告から、ちょっと気になっていたので1週遅れですが観てきました。

この映画、監督が実写版の「心が叫びたがってるんだ。」の熊澤尚人さんだったり、撮影が「帝一の國」の今村圭佑さん、音楽が「ソロモンの偽証」の安川午朗さんなど、自分が知ってる映画や好きな映画のスタッフも関わっていたみたいですね、、知らなかった、、

そんな、小説が原作のミステリーのプレビューです。


映画「ユリゴコロ」予告編(nikkatsuchannelより) 

吉高由里子さん5年ぶりの映画主演。他のキャストも熱演。

人殺しを演じるのは、吉高由里子さん。5年ぶりの映画主演だそうです。他に、松坂桃李さんと松山ケンイチさんなど、俳優陣も豪華。

吉高さんを久々に観ましたが綺麗な方ですね。
でも映画の中では怖い(笑)
人殺しという役柄なのですが、殺人が自分の拠りどころという、一般的には理解できない役なので、演じるのもかなり苦労されたんじゃないでしょうか。
でも、感情がない感じとか、平気で人を殺してしまう描写が恐ろしくて、すごい熱演でした。

松山さんや松坂さんも同様に、狂気に満ちた演技や罪悪感に悩まされる演技など、物語に引き込まれましたね。

あと、美沙子(吉高由里子)と友人関係にあったみつ子役の佐津川愛実さんも演技凄かったなぁ…
調べてみたら、以前観に行ったヒメアノ~ルの阿部ユカ役をやってたんだ!全然雰囲気違うし気づかなかった…

そんなこんなで、皆さんの演技が凄く上手くて、まさに熱演という言葉がふさわしいと思いました。

生々しい描写に恐怖。やっぱりホラーより人間の闇が恐ろしい。

今回吉高さん演じる役は、平気で人を殺すという恐ろしい役。
罪悪感も全くない、そんな狂気じみた演技にすごく観入ってしまいましたが、殺人の描写が生々しくて結構観ていてツライ…

結構な人数が殺されるので、事前に覚悟して観に行ったほうが良いと思います。あと、PG12指定だけあって、血もたくさん出てくるので、苦手な人はもしかしたら観ないほうが良いかも?

下手なホラー映画やスプラッター映画よりも、こういった人間の闇を映す映画ってホント怖いですよね。
特に前半は、美沙子(吉高由里子)のこれまで生きてきた中での殺人の記録などが丁寧に描写されているため、個人的には割とキツかったです…
でも洋介(松山ケンイチ)と出会ってから、少しずつその無機質な感情が愛に変わっていくので、その描写で少し心が楽になりました。

主題歌が良い!生々しい描写を観た後の心に染み渡る清水のよう。

前述したとおり、なかなか残酷で生々しい描写があり、結構観ていて疲れる映画だと思います。しかしこの映画の主題歌は、そんな映像を観た後の癒しと言っても良いほど素敵な曲です。

Rihwaさんって、恥ずかしながらこの曲で初めて知ったんですけど、透き通った声が印象的で、しかも良い曲書きますね。

何だろう。
映画を観た後に、この曲にすごく救われたような気がしてちょっと涙出てきました。
映画に合っているというか、映画とのバランスが取れた曲だと思います。

割と覚えやすいメロディーラインで、映画が終わった後に口ずさんでいる人も何人か見かけました。
私もその内の一人ですが…(笑)

YOUTUBEのRihwaさんの公式チャンネルから、ミュージックビデオを共有します。
ホント良い曲だなぁ…カラオケで練習しよう。


Rihwa「ミチシルベ」ミュージックビデオ(Rihwa Channelより)


話題となった原作小説の映像化ということで、観た後の満足度が高い映画でした。生々しい描写が苦手でなければ、おススメです。

公式HP:ユリゴコロ

トップ画像引用:(c)沼田まほかる/双葉社 (c)2017「ユリゴコロ」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ錦糸町
スクリーン5(シネスコサイズ)
上映回:2017年9月30日(土)20時35分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)STAR WARS 最後のジェダイ

(2)バリーシール アメリカをはめた男

(3)不能犯

(4)火花

(5)氷菓

(6)ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

(7)ナラタージュ 公開初日舞台挨拶LV告知

(8)ナラタージュ

(9)北の桜守

(10)探偵はBARにいる3

客層

20代 4割
30~40代 4割
50代 2割
男女比 5:5

備考

・本編開始後の入場者2名
・男性3人グループとカップル1組が上映中会話

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僕のワンダフル・ライフ|犬だけじゃなく、ペットを飼う全ての人に観て欲しい映画

プレミアムフライデーの特別割引があったので観てきました。21時20分の回なのに仕事が21時くらいに終わるってどういうことなの…とりあえずギリ間に合いました。。

今回の映画は犬と人間の絆的なお話ですが、犬に限らず、ペットを飼っている人には響く物語だと思います。
色んな種類の犬や、猫、ヤギ、ロバなどが出てくるので、動物好きの人も観ていて楽しい映画だと思います!


「僕のワンダフル・ライフ」予告編(編集部eigafanより) 

主人公は犬のベイリー。犬目線で描かれているストーリー。

この映画は、人ではなく犬が主人公。犬目線のアングルや、主人公ベイリーの心の声がたくさん聞こえる映画です。
人生ではなく犬生として、何度も生まれ変わりながらベイリーが生きる意味を考えていく物語。

今回の映画の中で、ベイリーは4つの犬生を歩むことになります。
1つ目はゴールデン・レトリバー。
まだ8歳だった少年イーサンに助けられ、彼と一緒に過ごす。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
2つ目はジャーマン・シェパード。
警察犬として、孤独な警官と共に過ごす。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
3つ目はコーギー。
人付き合いが苦手な女性が家族を作っていく姿を見守る。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
4つ目はセント・バーナードとオーストラリアン・シェパードのミックス。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)

1つ目のゴールデンレトリバーを生きている時に、イーサンにベイリーと名づけられました。物語の中でも、イーサンと過ごす部分がじっくりと描かれています。その他にも色んな犬種が登場するので、それを観ているだけでも楽しめます!かわいい…

そして犬目線で色んな心の声が聞こえてくるので、人間が思っていることと犬が思っていることの違いとかが笑えて、すごくほのぼのした映画でした。

人間ドラマよりも犬のベイリーが中心

イーサンと過ごす日々が長く描かれていますが、そのイーサンも成長していく中で、家庭環境や交友関係の変化などがあります。しかしながら、そこはあまり深堀されておらず、一般的と言っては失礼かもしれませんが、人間ドラマではよくあるようなお話で進んでいきます。

やはりこの映画は、犬のベイリーが主人公であると思わされると同時に、人間を軸にこの映画を観ていくとつまらなく感じてしまうのではないかと思います。
犬視点というのがこの映画の大きなポイントですので、そこは外さずに観ると楽しめると思います。

人間ドラマが薄く描かれているため、おそらく犬を飼っている人にとっては、飼い主を自分として、愛犬を思い出しながら観ることができるのではないでしょうか。

私的には、ベイリーに感情移入してすごく観やすかったです。また、犬に愛情持って大事にする人もいれば、邪険に扱う人や、仕事として犬と付き合っていく人など、人間と犬との関わり方を色々見せられて、考えさせられる部分もありましたね。

色んな表情を見せてくれる犬たち

主人公が犬というだけあって、人間よりも犬のほうがスクリーンの中に多く登場します。
楽しい顔や悲しい顔、怒っている顔など、まるで人間みたいに色んな表情を見せてくれる犬たちがホントすごいです。

くるくる回ったり、ボールを取りに行ったり、走り回ったり、もう子供みたいに元気な姿は観ていて癒されましたね…かわいい

当然歳を取るのは人間より早いので、少しずつ大人しくなっていく姿に心の声も聞こえてくるもんだから、そんなシーンにじんわりと頬を濡らしたよね。

これほどまでに色んな表情の犬たちを撮影したスタッフや、トレーナーの方はすごいなぁと思いました。


最近、ドロドロした映画とかを観ることが多かったので、ワンちゃんにすごく癒されました…

犬好きはもちろん、動物が好きな人や癒されたい人はぜひ劇場で観てみてください。

公式HP:僕のワンダフル・ライフ

トップ画像:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ日本橋
スクリーン8(TCX/シネスコサイズ)
上映回:2017年9月29日(金)21時20分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)パディントン2

(5)ジャスティス・リーグ

(6)GODZILLA 怪獣惑星

(7)ザ・サークル

客層

20代 1割
30~40代 8割
50代以上 1割
男女比 5:5

備考

・終始会話するカップル1組

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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール|タイトルが長すぎる映画

我ながら適当な記事タイトルを付けてしまった…(笑う)

チケット購入時、劇場窓口でスタッフの方に作品名を何と言えばいいか割と困りました…「19時40分の奥田民生になりたいボーイ…」と中途半端な発言をしたことを今となって後悔しています。映画が趣味だということに自信を持っていたハズなのに、こんなところにまだ恥じらいが残っていたのか自分は。。

ということで、最近色んな役柄に挑戦している妻夫木聡さんを観たかったので行ってきました。民生ボーイと狂わせガールのプレビューです。


「民生ボーイと狂わせガール」予告(東宝MOVIEチャンネルより) 

色んな役柄をこなす妻夫木さんは凄い

妻夫木聡さんを初めてスクリーンで観たのは2001年公開のウォーターボーイズだったなぁ…
もう15年以上前か…時の流れ怖すぎ。

ホントに数多くの作品に出演されていて、最近の映画だと、「殿、利息でござる!」「怒り」「ミュージアム」「愚行録」なんかは私も観に行って、その度に色んな一面を観させていただきました。
特に「ミュージアム」はカエルという意外な役柄で、特殊メイクも凄かったけど迫真の演技がすごい良かったなぁ…

今回は、奥田民生のような力まないカッコいい大人に憧れている主人公コーロキ役を演じています。
妻夫木さん本人も奥田民生さんのファンだと公言されており、心なしか楽しそうに演じているのが印象的でした。そして、狂わせガールのあかりに翻弄されながら、喜んだり落ち込んだり、一生懸命頑張ったり、必死にもがく演技はもう流石だなぁと思いました。

また、今回はキスシーンが多くて結構すごい…
個人的にはちょっと引いた(笑う)
でも、ホントに色んな役柄ができる妻夫木さん凄いなぁ。そしてイケメンだからそれが画になるのが羨ましい…

奥田民生さんが大好きな人ならより味わい深い映画になるのでは

映画のタイトルにもなっているくらいなので、当然、奥田民生さんの楽曲がたくさん使用されています。
エンドロールでは曲名を15曲ほど確認できました。そう考えると、ほぼフルアルバムを聞いているくらいの盛りだくさんな感じになっています。

私は実は、奥田民生さん自身の曲はほぼ知らず…(プロデュースしているPUFFYの楽曲くらいしか聴いたことがない…)
正直なところ知っているタイトルはありませんでした(爆)

で、この映画は劇伴として奥田民生さんの楽曲が使われており、シーンに合わせた楽曲が選ばれている(と思っている)ので、曲を知っていれば、コーロキが仕事で奔走する場面や、あかりとのラブラブなシーンなど、もっと映像と音楽がうまくミックスした状態で観ることができたのかなと思います。

ただ、曲数が多すぎるので、効果的な楽曲の使い方が出来ているのかは疑問に思いました。あかりと過ごすシーンなんかは、まさに奥田民生さんの楽曲が数曲登場しますが、正直くどいなぁと思った箇所があります。
でもまぁ、逆にそれがポップな感じが出ていて良かったのかもしれませんね。

予告からは想像してなかったクライマックス

この映画は、予告にも奥田民生さんの楽曲が使われていて、劇場で観た最初の時からポップな印象を受けました。たぶん笑えて楽しい感じの映画なんだろうなぁと思って行ったところ、ちょっと想像してたものとは違う方向に…

映画の途中からちょっと雲行きが怪しくなってきて、これはラストどうなっていくんだろうとちょっとハラハラしました。
個人的には、そのクライマックスの展開が一番面白かった…!欲を言えば、もっと派手でも良かったかな、くらいです。
そういう意味では、「最狂にポップでかつてない恋愛エンターテイメント」というイントロダクションにも納得です。

そしてこの映画を観終わって感じたことは、人は何かに狂わされて生きているのかなぁということです。
狂わされる、とは語弊があるかもしませんので、影響されるとでも言い換えましょうか。

思えば私なんかも、「君の名は。」という映画に影響されて映画館に入り浸る人間になってしまったわけですし、常に私たちの周りにはそういう何かがあると思います。
それをどう捉えるかで、良い方向に狂うのか、悪い方向に狂うのか、ということがこの映画の教訓ではないかと思いました。

ちなみに…自分には全く縁がないガール

ごめんなさい…
このセクションはかなり私的なお話になります(笑う)

今回登場する狂わせガール。
自分の目の前に現れたらどうするかなー、なんていうことも映画鑑賞後に話題にすると楽しいのではないかと思いますが、ちなみに私は一蹴して終わりますね…もしかしたら、ガールを狂わせるボーイになってしまうかも(笑う)

予告でもお分かりのように、狂わせガールのあかりがかなり自由奔放というか、わがままというか、何というか…すごい人なんですけど(語彙力)。

例えば「あたし怒る人大っ嫌い!」とかいうシーンなんかがまさにそれで、コーロキは「ごめんごめん…!!」って謝っちゃうんですよね。とても円満な方向で良いと思いますが、私だったら、そもそも怒った原因がガールなんだから、逆ギレされても困るんですけど…ってなっちゃうと思います。こじれるパターンですね、悪い例だと思います(笑う)

そんな感じで、映画の中の狂わせガールはなかなか指摘する箇所がたくさんある人だったので、現実にそんな人がもしいたら、自分には絶対に合わないなぁ…ということだけ書きたかった…!


色んな役柄を演じる妻夫木聡が観れて良かったです。
他の出演者も豪華なんですけど、倖田シュウという役を演じているリリーフランキーさんのこと、最初分かんなかったんですよね…キャラが濃いせいもあってか…

出演者と同時に、個性的なキャラが出てくるところもなかなか見どころだと思います。

公式HP:奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

トップ画像引用:(c)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ日本橋
スクリーン2(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月23日(土)19時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)未成年だけどコドモじゃない

(2)ミックス。

(3)ナラタージュ

(4)亜人

(5)探偵はBARにいる3

(6)火花

(7)GODZILLA 怪獣惑星

(8)先生!、、、好きになってもいいですか?

(9)エルネスト もう一人のゲバラ

客層

20~30代 7割
40~50代 3割
男女比 4:6

備考

・本編開始後の入場者4名
・カップルでの鑑賞が4割強、友人同士などのペアが2割強
お一人様がかなり少ない様子

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