意外と見やすい⁉映画館の予備席位置を把握して鑑賞満足度を上げよう

こんにちは、あしだです。
皆さんは、映画館に行くときはどの席で鑑賞しますか?

現在の映画館は、ほとんどが完全入替制・座席指定する形となっていますので、真ん中の席、通路側の席、音響感度が良い席など、色々な思惑で座席を予約すると思います。

そんな自分も、割とトイレが近いほうなので上映中になるべく他のお客さんにご迷惑をおかけしないよう、たいていは通路側の席を予約することが多いです。
そのため、真ん中の観やすい席で映画を観るよりも、気兼ねなくトイレに出やすい通路側の席の方が自分は安心して集中して映画を観れるんです。

そう考えた時に、映画鑑賞の満足度って必ずしも真ん中の観やすい席だけじゃないな、と。
自分だけのベストポジションを探すというのも、映画館で鑑賞する上での醍醐味ではないでしょうか。

今回は、映画鑑賞の満足度を少しでも上げるために把握しておきたい「予備席」についての記事になります。 続きを読む 意外と見やすい⁉映画館の予備席位置を把握して鑑賞満足度を上げよう

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シェイプ・オブ・ウォーター|水のようにスッと胸にしみる不思議で奇妙なロマンス【アカデミー賞作品賞受賞】

予告やポスターを見て、なんか不思議な感覚になったこの映画。
過度な期待はせずに観にいったんですが、いやー、すごかった。

見終わって、これはアカデミー賞いける!ってマジで思いました。
そしたらホントに受賞しちゃった…
作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の4冠に輝きました!おめでとう!

今回はそんな「シェイプ・オブ・ウォーター」のレビューです。


『シェイプ・オブ・ウォーター』日本版予告編(フォックス・サーチライト・ピクチャーズより)

「シェイプ・オブ・ウォーター」ってどんな話?

1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間ではない“彼”の特異な姿に心惹(ひ)かれた彼女は、こっそり“彼”に会いにいくようになる。ところが“彼”は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっており……。
シネマトゥデイより

スリー・ビルボードと同じフォックス・サーチライト・ピクチャーズの作品で、本年度アカデミー賞に13部門でノミネートされている作品です。
本日発表の第90回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞を受賞しました。

声を出せないイライザが出会った不思議な生き物。
最初は好奇心だったのが、ありのままの自分を見てくれる”彼”のことをいつの間にか想っていることに気づく。

二人が互いに感じあうには、言葉は必要なかった。
サスペンス要素もある、不思議で奇妙な愛の物語です。

【ココが良い】演技、音楽、映像

正直な話、見終わった後の余韻が凄すぎて、「良かった…(語彙力)」っていう感想しかなかったんです。
少しずつ思い出しながら良かった点を考えてみると、おそらく演技、音楽、映像になってくると思います。

まず演技は、主演のサリー・ホーキンスさんの全身を使った感情表現がほんっとに良かった。
声を出せない役なので、セリフは基本的に無くて手話で会話するんですけど、声を出さない演技でこれだけ感情を訴えることができるということに感動してしまいました。2015年に公開された「心が叫びたがってるんだ。」っていうアニメ映画も、主人公が声を出せない中での演技がすごいなーと思いましたが、それと同じ感動でしたね。

特に、はじめは好奇心だったのが、お互いのありのままの姿を言葉を介さずに感じあい、感情をぶつけ合っていくという、微妙で繊細な感情の変化が圧倒的だったね。
彼女は境遇的にはあまり良い人生ではないだろうし、”彼”もグロテスクなビジュアルなんだけど、外見じゃなくて、お互い心で惹かれあってるんだよな…
観ていて”2人”の幸せをただただ祈ってしまった。

また、この映画の中の音楽も印象的だったなぁ。
一部、ミュージカルっぽい演出もあったせいかと思うけど、”2人”の関係や彼女の感情をより深く表現するのを見事に手伝っていましたね。
というか、シーンのつなぎ目の音楽の使い方がすごい上手くて、観ているこっちの気持ちを途切れさせないんですよ。自分の好きな映画のポイントを突っついてくるなぁ…と思いました。

あとは映像ですね。
水のシーンは特にお気に入りです。
水の中で、彼女と”彼”が抱き合うシーンとか。
ただただ美しかったなぁ…圧倒的美しさ。
涙流れたし…

まさに映画のポスターのシーンですよ。
美しい画だし、そして最大のネタバレだと思う。。

映像関連でもう一つ。
この映画に猫が登場するんですけど、猫に萌えた…
イライザとジャイルズがやりとりしてるシーンの端のほうで、猫が自由に動き回ってるの。
意図を感じさせない自然な映像にほっこりしましたね。

【ココはちょっと…】観る人によって好き嫌いがハッキリしそう

前述の通り、自分はめっちゃどストライクな映画でした。
ただ、色んなレビューを見ても概ね高評価が多いのですが、観る人によって評価が極端に分かれてしまうだろうという内容でしたね。

不思議な生き物のビジュアルが受け付けない人もいるでしょうし、その生き物と人間というカップリングが厳しい人もいるでしょうし…
あと、裸や自慰、ベッドシーンなんかもありますし。(ベッドシーンに一瞬モザイクがかかります)
一応この作品はR-15指定ということで、暴力的なシーンもあります。

個人的にはベッドシーンだけは要らなかったなと思いましたが、それでもかなり胸に来るものがありましたね。

The Shape of Water

タイトルが素敵ですよね。
日本語に直訳すると、水の形。

この映画の中で、雨の日、イライザが乗ったバスの窓に付いている水滴のシーンがあります。
水滴が風に吹かれて流れていった先で、もう一つの水滴とくっついて一つになるっていうシーン。
すごい素敵だなーって思ったのと同時に、”2人”の結末を予感させる重要な部分かなぁと思っています。

あと、この映画に登場する人たちってほとんどがマイノリティなんですよね。
イライザも声を出せないので偏見を持たれてしまうキャラクターだし、
親友のゼルダは黒人女性、ジャイルズはゲイ。
肝心の”彼”は、ビジュアルもグロテスクな不思議な生き物。

マイノリティも含め、世界には色んな人がいるということをThe Shape of Waterに例え、その中のイライザと”彼”が一つになる物語だったんですかね…

というわけで、シェイプ・オブ・ウォーターの評価は…

音楽★★★★★
物語★★★★★
脚本★★★★★
演出★★★★★
感情★★★★★

総合評価5.0

公式HP:シェイプ・オブ・ウォーター

トップ画像:©Twentieth Century Fox Film Corporation.

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ錦糸町
スクリーン4(ビスタサイズ)
上映回:2018年3月3日(土)20時50分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)ラプラスの魔女

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生~RP動画

(2)ミッション:インポッシブル フォールアウト

(3)ジュラシック・ワールド 炎の王国

(4)ハン・ソロ/スターウォーズ・ストーリー

(5)レディ・バード

(6)アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

(7)ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男

(8)犬ヶ島



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グレイテスト・ショーマン|自分らしく生きることを後押ししてくれるミュージカル

LA・LA・LANDの製作チームが贈る感動のミュージカルエンターテイメントということで、かなり期待しながら観に行きました。
元々ミュージカル映画ってそんなに好きではなかったんですけど、LA・LA・LANDが良かったので公開が楽しみでした。(なのに公開初週には行けず…)

ということで、観てきたらすごい良かった…楽曲が特に好き。
今回はそんな「グレイテスト・ショーマン」のレビューです。


映画『グレイテスト・ショーマン』予告D (20thFOXjpより)

「グレイテスト・ショーマン」ってどんな話?

P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。
シネマトゥデイより

P.T.バーナムさんは、19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築いた興行師とのことで、実在した方なんですね。
そんな前情報を全く知らないまま観に行ってしまいました。

ですが、差別や偏見で居場所をなくした人たちがスターになれる場所を作り、自身も興行師として成功を収めた素晴らしい方なんだなということをこの映画で知ることが出来ました。

この映画は、そんな彼のサクセスストーリーをミュージカルとして描いた作品となっています。

【ココが良い】音楽、ミュージカル

LA・LA・LANDの製作チームだけあって、楽曲はめちゃ良かったですね。
LA・LA・LANDの時もそうでしたが、映画を観終わった後に迷わずCD買っちゃいましたね。
それくらい素敵な楽曲ばかりでした。

特に、ヒュー・ジャックマンとザック・エフロンがバーで歌ってるシーンのThe Other Sideっていう曲が個人的にはツボですね。楽曲も良かったですし、そのシーン自体もすごく良かったです。
グレイテスト・ショーマンでは、グラスを置く音とか、金槌で叩く音とか、楽器以外の音を使って映像とリンクさせた演出が楽しくて胸熱でした。

あと、上映時間104分に対して楽曲が9曲。
リプライズも含めると、実際にはもう少し歌があるので、映画の中の音楽の比率が高い!
今思い出してみても、ずっと音楽が流れているような印象さえあるくらい、歌がたくさんありました。
そのため、音楽好きの自分にとってはかなり楽しい映画でした。

また、LA・LA・LANDはオープニングのワンカットでのミュージカルシーンがとても圧倒されましたが、グレイテスト・ショーマンは、ワンカットはないものの、歌・セリフ・ダンスをうまく組み合わせた所謂ミュージカルっぽい演出がとても素敵でした。

これは期待通りの作品でした。

【ココはちょっと…】ストーリー

すごく楽しめた映画だったので、ここはちょっとなぁ…というところは正直ないのですが、強いて挙げるとすれば、ストーリーですね。

物語の展開としてはあまり深くないと思いました。
ちょっとした苦難もありますが、割とサクサクと物語が進んでいくので、都合が良いように見えた部分もあります。

ただ、この映画の軸としてはミュージカルと多様性だと思いますし、前述したとおり、音楽やミュージカルが良かったので、それほど気になりませんでしたね。

自分らしく生きることは大事!

映画の中では、差別や偏見で居場所を失っていた人たちが、ショーの中で居場所を見つけて輝いていく姿が映し出されていました。
ショーの中のエンターテイナーだけではなく、バーナムも、興行が成功したにも関わらず、上流階級の人たちには低俗なものと言って認められなかったり、フィリップも空中ブランコ乗りのアンに恋をしてしまうが、身分の違いに苦悩するなど、そういった世の中の空気感も描かれていました。

でも、「自分らしく生きる」ということは大事だというメッセージがこの作品には込められていると思います。
話題にもなっている「This is me」という曲にもそれが表れています。

周りの色々な言葉に振り回されるのではなく、
自分に誇りをもって、自分のリズムで行進するの、もう怖くない。

そんなニュアンスの歌詞が、自分らしさや自分の居場所を見失っている人を後押しする応援ソングになっていると感じました。
とても良い楽曲です。


ちょっと話は変わりますが、上映前の企業広告が印象的でした。


企業「ForONEs 2017」篇60秒 (docomoOfficialより)

docomoのForONEs~世界は、ひとりの複数形でできている~
このコピー好きだなぁ…
映画館の企業広告はガツンと来るのが多くてすごい良いよね。

というわけで、グレイテスト・ショーマンの評価は…

音楽★★★★★
物語★★★★☆
脚本★★★★☆
演出★★★★★
感情★★★★★

総合評価4.6

公式HP:グレイテスト・ショーマン

トップ画像:©Twentieth Century Fox Film Corporation.

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン10(シネスコサイズ/IMAX)
上映回:2018年2月24日(土)21時00分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)ブラックパンサー

客層

20代 3割
30代 4割
40代 2割
50代~1割
男女比 5:5




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