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ジオストーム|異常気象による大混乱の迫力は面白い!

人類が天候を操る衛星を開発した…!
それが突然の暴走で人類滅亡の危機!?

すごいB級映画くさい感じがたまらなく観たい気持ちを掻き立てたので行ってきました。
せっかく観るならと、IMAX3D版を鑑賞。

…なかなか迫力がある映画でした。
ということで、今回はジオストームのレビューです。


映画『ジオストーム』本予告(ワーナーブラザーズ公式チャンネルより)

「ジオストーム」ってどんな話?

天候を意のままにできる宇宙ステーションが開発された近未来、地球は未曾有の自然災害に襲われることがなくなる。ところが運用開始から2年後、宇宙ステーションがウイルス感染して暴走し各地で異常気象を引き起こしてしまう。巨大災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐため、宇宙ステーションの開発者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と彼の弟マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。
シネマトゥデイより

簡単に言うと、気象コントロール衛星が暴走を始めたため、世界各国で起こる異常気象を食い止めるために、科学者ジェイクが弟のマックスとともに立ち向かうというストーリー。

気象衛星が暴走を始めた原因は、ウイルス感染。
その詳細を探るうちに、色々な事件が発生してしまうというミステリー要素もある映画です。

ディザスター(大災害)がテーマの映画となりますので、その衝撃度を感じるためにも、映画館で観るにはもってこいの映画となっています。

【ココが良い】ディザスターシーン、ミステリー要素、カーチェイス

やはり、この映画の一番の見どころはディザスター(大災害)シーンだと思います。

地底のマグマ活動によって地表が高温になり、地割れで香港の街が崩壊するシーン。
リオデジャネイロが大寒波に襲われ、ビーチが一瞬で氷漬けになるシーン。
砂漠のドバイが津波に襲われ、街が流されるシーン。
東京も巨大な雹に襲われる…

街が崩壊し、大混乱に陥るシーンは結構見応えがありました。
個人的に好きなのは、香港のシーンですね。
地割れで車が飲み込まれるところとか、高層ビルがなぎ倒されるところとかは面白かったですね。

この映画が一番魅せたい部分なんだな、というのを感じました。

あと、気象衛星が制御不能になった原因を突き止めていくんですが、その過程の中で色々な事件が起きてしまうというミステリー要素も面白かったですね。

もう一つ、何気にカーチェイスシーンが面白かった…!

さっきの香港のディザスターシーンも一種のカーチェイス的な感じだったんですけど、チェンという登場人物が地割れに飲み込まれそうになって車で逃げるシーンはちょっとハラハラドキドキでした。

クライマックスでのカーチェイスも見ものです。
気象衛星が暴走して稲妻が落ちる中、逃げるシーンはすごく面白かったですね。

【ココはちょっと…】人間ドラマ

期待通りのB級映画だったんですけど、これはちょっと如何なものかと思いました。そう、人間ドラマです。

端的に言うと、安くさいドラマでした。

ディザスターシーンが見どころというのはおそらくそうだと思うんですが、何気に人間ドラマが中途半端に幅を利かせているのが気になってしまいました。

例えば…
ジェイクとマックスの兄弟が過去のことで犬猿の仲になっているらしいけど、嫌々言っていながら結局は協力して緊急事態に立ち向かうってのがトントン拍子すぎるし…
それでいて、後半のシーンで「もっと早く和解していればよかった」みたいなセリフも出てきて、よく分からなかったですね…

あと、ジェイクの娘さん?が、明らかにマックスのほうに懐いてるのに、ジェイクが宇宙ステーションに行くみたいな話になったら、泣きながら「帰ってきて…」みたいなところとか、全然感動できなくて、何か人間ドラマがちぐはぐなんだよなぁ…

マックスの方も、何気に色んな人脈があるんだけど、「ちょっとこれ頼めないかなぁ」みたいなお願いしたらあっさりOKしてくれたり…
上映時間109分の間に解決しないといけないのは分かるけど、それにしてもあっさり話が進みすぎじゃないかなぁ…と思ってしまった。

他にも気になった部分がたくさんあるんだけど、この人間ドラマの芯がもう少ししっかりしてたら、ディザスターシーンも見応えあり、感動ありみたいな感じで面白かったのにな…

シークレットサービスがカッコイイ…

異常気象による大災害を描く本作。
にもかかわらず…

個人的には、マックスの恋人であり、シークレットサービスのサラ・ウィルソン(アビー・コーニッシュ)がめっちゃカッコ良いと思いました!
日本語吹き替え版では、ブルゾンちえみが声優を務めています。

自分はやっぱりキャリアウーマン系が好きなのかな…(笑)
ブルゾンちえみも大好きだし…

映画の中でも、クライマックスでのカーチェイスシーンで車を運転していたんですけど、ハンドルさばきがすごいカッコイイ…機転を利かせた行動とかも。

とにかく登場人物の中では意外と目立ってたし、クライマックスシーンは彼女のためにあるようなものですね。
前述の人間ドラマで、うーんどうかなと思っていたところですが、彼女の姿は本当にカッコよかった。


というわけで、ジオストームの評価は…

音楽★★★☆☆
物語★★★★☆
脚本★★★☆☆
演出★★★★☆
感情★★★☆☆

総合評価3.4

公式HP:ジオストーム

トップ画像:©Warner Bros.

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン10(シネスコサイズ/IMAX)
上映回:2018年1月19日(金)21時15分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)グレイテスト・ショーマン

(2)アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

(3)ブラックパンサー 

客層

20代 3割
30代 3割
40代以上 4割
男女比 6:4




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亜人|アクションは良かったけどなかなかの初見殺し

劇場版・テレビ版のアニメは全部観ていたので、実写版公開と聞いてマジかぁ…と思ったけれど、なんだかんだ文句言いながらも観に行っちゃうんだよなぁ、自分。

人がものすごく死んじゃうし、なかなかの残虐性があるバイオレンスな漫画原作の映画ですが、今回の記事はネタバレありのレビューを書いてみようと思います。

思ったより良かった。IBMとアクションシーンは◎

漫画原作だし、アニメ化もした作品の実写だから大丈夫かな…と思っていましたが、アクションシーンは意外にも迫力があって面白かったです。
亜人研究所の襲撃や、佐藤が一人でSAT無双するところなど、銃撃やら接近戦やら、普通にアクションシーンは見応えありましたね。

あと、IBM(黒い幽霊)も全く違和感なく画面に溶け込んでいて、IBM同士の戦いもめっちゃアガりました。アニメを制作したPolygon Picturesが実写版でもIBM製作協力をしていたので、そこはアニメを観た人も楽しめる部分ですね。映像としてはすごい良かったです!

ちなみに、通常版、IMAX版、MX4D版と、今回の実写は色々展開していますが、私はIMAX版を観に行きました。
IBMの細かい粒子とか繊細な部分もはっきりくっきり綺麗に観れたので良かったのですが、画面自体は通常のシネスコサイズみたいだし、3Dというわけでもないので、正直IMAXの展開は必要あるのかと疑問に思ってしまった…(IBMとかアクションシーンの音とかは良かったよ!)

キャストも基本的に不満はないけど、佐藤さんは…

漫画やアニメの実写化って、キャストがかなり重要な部分を占めてきちゃうと思うんですけど、今回の「亜人」に関してはほとんど違和感なかったですね。

個人的に、すごいイメージぴったりで良いなって思ったのは、戸崎役の玉山鉄二さんと、泉役の川栄李奈さん。
戸崎のあの冷たい感じ…玉山さんの演技しびれたねぇ。あと、川栄さんってAKBの人だと思うんだけど、意外にもアクションカッコよかった!どちらもすごく私のイメージに合ってました。

基本的には不満はないんですけど、もし可能だったら佐藤をもう少しお歳召した方が演じてくれたら良かったかなぁ。
綾野剛さんが悪いわけじゃなく、自分自身、実写だと外見がすぐ目に入っちゃうので、原作とちょっと歳が離れすぎてるかなーって思いました。

構成は微妙…初見の人は分からないでしょこれ。

このセクションはほぼ酷評しちゃうと思います…(前置き)

もうタイトル通りなんですけど、「亜人」を今回の実写が初めてだって人はストーリー飲み込めないくらい構成がダメでしたね。。

前述した通り、アクションは良かったのでそこだけ観ればいいんでしょうけど、せっかく原作面白いのにストーリー生かせなきゃダメじゃない…

最初、テキストにて「亜人」の説明があり、永井圭が亜人研究所にて非人道的な人体実験をされているところから始まります。
そして、佐藤と田中が圭を救出するという展開。

まぁ原作通りなんですけど、、、その前はどうした!!!
ていうか自分の好きな海斗はどこじゃ!!おらぬのか!!(涙)

人体実験されてるって部分で分かるとは思いますけど、でも、永井圭が一般市民にも狙われて逃げる部分がごっそりないので、それで「人間どもを恨めよ」っていうのもなかなか説得力無いよね…
他にも色々あるんだけど、とりあえず初見の人は事態を把握できないくらい構成が微妙でした…それこそ、亜人研究所で目覚めた永井圭みたいな気持ちだと思うよ観客は…

ちなみに、原作やアニメ知ってる人向けに言ってしまうと、亜人研究所襲撃事件、おばあちゃんの家にご厄介になるとこ、厚生労働省に飛行機突っ込んでSATと対戦するとこ、フォージ重工業襲撃(原作だとフォージ安全)あたりが映画でやってました。

個人的にフォージ重工業の部分はすごい面白かった!(前述のアクション的な視点&映画のクライマックスということもあり)。
原作でもすごい好きな話なんで、ここやってくれるのか!ってワクワクしちゃいましたね。佐藤がお守りをビルの中に持ち込ませて、転送するとことかやべー!ってなりました。
アニメ版だと確かオリジナルで、フォージ安全とか出てこなかった気がするなぁ…

そんなわけで、自分は原作を知ってたので、あーここかぁとかIBMとか色々分かって観れたんですけど、ホントに初見の人は物語や状況を理解するのはかなり厳しいと思うな…
映画の中では「黒い幽霊」としか言ってないのに、公式HPでは「IBM」の説明があったりして、なかなかリンクしてないのも分かりづらさMAXだと思う。

さすがに原作のボリュームを109分で詰め込むのは無理があるって感じでしたね。もう少し要点を絞った構成にすべきだったんじゃないかと感じました。
(ここまで言っておいてなんですが、アクションはほんと良かったです!!)


亜人は好きな漫画の一つでもあるので、アニメや実写でも展開されたのは嬉しいですが、ちょっと構成が惜しかったなぁ…

ちなみに、佐藤健さんと綾野剛さんの肉体美が映るんですけど、エンドロール観たらライザップが協力してたぜ…(笑う)


映画「亜人」予告(東宝MOVIEチャンネルより) 


公式HP:亜人

トップ画像:(c)2017 映画「亜人」 製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン10(IMAX/シネスコサイズ)
上映回:2017年10月7日(土)8時30分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)ジャスティス・リーグ

(2)マイティ・ソー バトルロイヤル

(3)ブレードランナー2049

客層

20~30代 5割
40~50代 5割
男女比 9:1

備考

・漫画原作でアニメ化もしているので若い人が多いかと思ったけれど、意外にも40・50代の人も多かった。

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