2017年の映画マイランキング|TOHOフリーパスを2回発行で延べ119回、92作品を鑑賞

2017年もあと2日で終わり。
年末のこの時期、今年1年はどうだったかな、と振り返ってみたくなりますよね。

自分自身は…今年も相変わらず映画の一年でしたね。
2017年はタイミングが良くTOHOフリーパスを2回発行できたので、延べ119回92作品を鑑賞することができました。

そこで今回は、2017年の映画マイランキングを作ってみました。
今年観た92作品のうち、昨年公開の下記3作品を除いた89作品でのランキングとなります。
君の名は。
この世界の片隅に
ぼくは明日、昨日のきみとデートする

 2017年の映画マイランキング

ランキングの作り方について

作成したマイランキングは、基本的に私の主観での判断となりますことを予めご理解ください。

ランキングの作り方としては、私が映画を観る上で特に重要視している「音楽」「物語」「脚本」「演出」「感情」という5つの項目ごとに、5点満点で点数をつけました。
それぞれの項目の合計を平均したものを総合点として、ランキングを作成しています。

「音楽」
基本的には劇伴のことです。映像や物語に合った音楽か、そもそもの楽曲がどうかという観点です。
「物語」
単純に、ストーリーが自分の好きなものかどうかという観点です。
「脚本」
物語の構成や、劇中に印象に残るセリフがあったかどうかという観点です。
「演出」
配役や演技、映像の仕上がりなど、いわゆる演出が自分にとって良いと感じたかどうかという観点です。
「感情」
泣いたり笑ったり、心打たれたり、考えさせられたり、何かしら自分にとってエモーショナルな映画だったかというかという観点です。

以上の観点でランキングを作成しましたので、
どうぞご覧ください。

映画マイランキング2017

あしだが選ぶ2017年の映画マイランキングの発表!
下記の画像をご覧ください。

2017年の映画ランキング

同列でのランクインが多い結果となりましたが、
私のとっての2017年の1位は、「虐殺器官」と「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ」でした!

上位20作品のひとことコメント

1位:虐殺器官
制作会社の経営破綻で、一時は公開も危ぶまれた作品。
事前の期待値もかなり高く、音楽や脚本、演出などどれも良くて本当に最高だった。

1位:響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ
テレビシリーズの総集編とは思えないほどの完成度。
印象的なセリフや素敵な音楽で耳と心が幸せになった。

3位:ラ・ラ・ランド
オープニングのワンカットのシーンは圧巻。
一方、切ない物語が胸の中に余韻を残す。

3位:夜は短し歩けよ乙女
斬新な映像表現と大島ミチル氏の音楽が絶妙にマッチ。
花澤香菜さんの声も素敵で、目と耳が幸せになった。

3位:メッセージ
映像のスケールが想像よりも大きかった。
誰にも分ってもらえないが、君の名は。のような雰囲気を感じた。(運命的なお話という点で近いものを感じた)

6位:モアナと伝説の海
劇中歌が多くて音楽がとても良かった。
ディズニーらしい冒険物語で勇気と感動を貰った。

6位:SING
SINGというタイトルだけあって、音楽が楽しい映画だった。
「お父さん、ごめんなさい」のシーンで号泣した。

6位:夜明け告げるルーのうた
100%Flashを使った映像がとても良かった。
夜は短し~もそうだが、観ていて楽しい映画だった。

6位:トリガール!
土屋太鳳さんの可愛らしい雰囲気とは正反対の役柄で、ある意味迫力があって面白かった。劇中のノリが個人的には好きで、かつ、王道の青春ものがハマった。

6位:女神の見えざる手
ミス・スローンの策略が完璧すぎて、先が読めない展開。
これは本当に面白かった。今年一番の興奮。

11位:ひるね姫 知らないワタシの物語
夢の中と現実が絶妙にリンクしていてワクワクさせられたし、何というかプロジェクトX。もうちょっとヒットしても良かったと思う作品。

11位:暗黒女子
映画の中で何篇かに話が分かれていて、ある人物の死が誰の手によるものかをそれぞれ違う視点から見せる構成が良かった。
そしてかなりダーク。こういう映画は好き。

11位:美しい星
地球に住む人類について考えさせられる興味深い映画だった。
宇宙人が人類の愚かさを見せつけられるんだけど、「やっぱり、綺麗だなぁ」。ラストのセリフが胸に刺さった。

11位:ゲット・アウト
涙を流しながら笑う家政婦がなんとも不気味で、じわじわ来る恐怖がすごかった。アメリカのお笑いコンビが監督・脚本を手掛けていて斬新な映画だった。社会的な問題も織り交ぜた良作。

11位:泥棒役者
別人に間違えられる泥棒が喜劇的で面白かった。また、劇中に出てくる「タマとミキ」という絵本を書いた背景につい涙してしまった。

16位:ネオン・デーモン
映像がすごい前衛的だった。
ファッション界の闇をかなり深く描いていて恐ろしい映画だった。ラストは賛否両論が出そうだけど、個人的には好き。

16位:美女と野獣
古くから慣れ親しんだ素敵な物語。
エマ・ワトソンが可愛らしくてハマり役だった。

16位:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
「もしも」の世界が作りだす奇跡の物語。ガラス玉が砕けるシーンが好き。考察がかなり捗るタイプの映画だった。

16位:gifted/ギフテッド
メアリーにとって本当の幸せって何だろう。メアリーは生意気だけど、とっても優しい良い子。心温まる物語に涙。これは観て良かった。

16位:特別版Free! -Take your marks-
1期2期とハイスピードも観ていたので、遥たちが高校を卒業した後のエピソードを待ってました!御子柴兄弟と宗介が好きすぎてヤバい。3期も楽しみ!

TOHOフリーパス2回発行でブーストをかけて100本超え

2017年は、本当にタイミングが良く、TOHOシネマズのフリーパスを2回も発行できました。
そのおかげで、昨年よりも鑑賞本数を伸ばせました。
ちなみに、フリーパス鑑賞期間は、1月26日~2月25日、8月26日~9月25日です。

フリーパスはなかなか重宝しますが、最高でも19本しか観に行けませんでした…
1か月フリーと言えども、ほとんど平日なので行ける時間帯が限られてしまうということもあり、ちょっと勿体なかったですね。

今のところ、シネマイレージが2,000ポイントほどなので、また来年、1回はフリーパスを発行できそうです。

今年もリピートが多かった。

私の場合、結構リピート鑑賞に行ってます。(特に君の名は。)
純粋に鑑賞作品だけで数えてみると、約90本。
1年で映画を観に行った回数は約120本。

30本近くは、何らかの映画のリピート。
そんなに観に行ったかぁ…としみじみ。

というか、これ以外にも全然観れてない映画もたくさんあるので、それを考えると、映画って1年の間に結構供給されてるんですね。いやはや。

ちなみに、今年の映画納めは「フラットライナーズ」でした。
来年の映画初めはどのタイトルを観に行こうかな…

今年1年の映画鑑賞に使った費用は。

たくさん映画を観に行くとよく聞かれるのが
「いったい映画にいくら使ってるの?」という質問。

私は結構マメな性格なので、ちゃんと家計簿つけてますよ。

では、今年は映画鑑賞にどれくらい使ったか。
表にまとめてみましたので下記の画像をご覧ください。2017年の映画鑑賞費用一覧今年1年で映画鑑賞に費やした費用は、129,900円でした。

映画鑑賞の単価は、1本あたり約1,091円。

だいぶ単価は安くなりましたね。
前述したとおり、2017年はフリーパスを2回発行できたのが大きかったのと、TOHOシネマズアプリのクーポン利用や、ファーストデー、レイトショーなどの各種割引を使ったことが単価を押し下げる要因となりました。

ちなみに…

コンセッション(飲み物やポップコーン)は、年間36,260円。
シネマグッズ(パンフレット等)は、年間7,320円。

ということで、
大きく一括りで映画に使った総額は173,480円!

普段映画を観に行かない人だとびっくりするかもしれませんが、個人的には「あ、意外と安かった」っていうのが正直なところです(笑)
20万は超えてるだろうと思ってたから…


以上、2017年の映画マイランキングでした。

来る2018年はどんな1年になるのかな…
映画では、100タイトル鑑賞することを目標にして、また1年頑張りたいと思います。

それでは、今年の記事はこれが最後となります。

また来年も頑張ってブログを書きますので、
どうぞよろしくお願いいたします。



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映画館で映画を観る人はどれくらい?気になった調査をピックアップして紹介。

最近映画館で映画をよく観るようになって、周りから「映画の人」という認識をされるようになった今日この頃。

今年も残すところ約2週間となりましたが、今年観た映画は今日時点でちょうど100本(リピート含)。映画ガチ勢の方には到底及ばない程度でお恥ずかしいのですが、そういえばふと、映画館で映画を観るのって一般的にどうなんだろう?って気になりまして。

調べてみたところ、映画鑑賞に関する調査が世の中に色々あるみたいですね。今回は、「有効回答数が多い」「男女10~70代までの幅広い年代の回答がある」という点で、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(以下、「NTTコム」という)の調査データを参考に、私が気になった部分をピックアップして紹介します。

※NTTコムが実施している「映画館での映画鑑賞に関する調査」は、2012年から毎年6月頃に実施しており、有効回答数が約3,000前後となっています。

映画館で映画を観る人は年々減っている

テレビやレンタルで映画を観る機会はそれなりにあると思いますが、「映画館」で映画を観るか限定した時に、その割合は年々減っているようです。
下記のグラフは、「直近一年以内に、映画館で映画を観た割合」を2012年の調査から直近の調査までまとめたものです。

直近一年以内に、映画館で映画を観た割合出典「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」

2017年の調査で、「映画館で映画を観た」割合は37.1%でした。なんと4割を切っています。
2012年の調査から見てみても、「映画館で観た」割合は徐々に減少していることが分かります。

最近はAmazonプライムビデオ、Hulu、Netflixなどの定額動画配信サービスも人気ですし、そもそも映画鑑賞料金が通常1,800円という価格も高いと思う人が少なくありません。様々な理由から、映画館で映画を観るということに繋がらないと推測されます。

しかし2017年の調査時点は、あの「君の名は。」が公開している期間も含まれていたにもかかわらず、前年よりも割合が低下したのは少し驚きです。「君の名は。」については、普段映画館に映画を観に行かない層が動いた、なんて話も小耳に挟みました。しかし実際は、映画館に行く層のうち、幅広い年代に観られたと解釈するのが現実的なようです。あとは、私のようなリピーターを他映画よりも獲得できたのも大きな要因だと思います。

※リピート鑑賞については、NTTコムの第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査で詳しく分析しています。

映画館で映画を観る人のうち、複数鑑賞する人がじわじわと増えている。

私は、毎週2本程度観るくらいの頻度で映画館に通っていますが、一般的には、映画館での鑑賞本数はどれくらいなのか。ちょっと気になりますよね。NTTコムの調査では、映画の鑑賞本数のデータもありましたので見てみたいと思います。

下記のグラフは「直近一年以内に観た映画の本数」を、2012年の調査から直近の調査までまとめたものです。

直近一年以内に観た映画の本数出典「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」

NTTコムの調査では、「1本」「2~4本」「5~11本」「12本以上」という区切りで分析していましたが、私は敢えて区切らずにグラフを作成してみました。

すると、映画館で観る映画の本数は、1~3本という人が多いということが分かりました。前述の通り、私は現時点で100本観ていますが、一般的には1~3本観るという人が6割弱を占めています。

(心の声)

世間の人はもっと観ていると思ってた…(大嘘)

ただ、私がちょっと注目したところは、12本以上鑑賞している層が、年々増えているということです。割合としては大きくないですが、しかし着実に増えているのがグラフからも見て取れます。
これはまさに、私のように映画鑑賞にハマってしまった人が増えているという事でしょうか…

これはあくまで個人的な感想ですが、1年以内に12本以上観ている層が増えている理由は2つあると考えています。

1つ目は、アニメや漫画の実写映画化が増えてきていること。
アニメとかの実写化って、主演にジャ〇ーズや注目の若手俳優などが抜擢されるケースが多々ありますよね。
その出演俳優を目当てに映画を観に来る人に向けて、そういう映画を大量供給しているのが複数鑑賞の要因になっているのかな、と考えてみました。

ちなみに、NTTコムの調査の「映画館で観る実写映画の選び方」を男女別に表したグラフがありますので引用してみたいと思いますが…

なんと、下記の表を見てみると、女性はほぼすべての年代で「好きな俳優が出演している映画」を選んでいるようです。

NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表2】より引用
男性)映画館で観る「実写映画」のトップ3(NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表2】より引用)

 

NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表3】より引用
女性)映画館で観る「実写映画」のトップ3(NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表3】より引用)

あくまでアンケート結果ではありますが、女性は俳優で映画を選ぶ傾向があるのですね…
当然、映画を製作する側もこういったデータを把握していると思われますので、最近やたらアニメや漫画の実写映画化が多いなぁと感じていたのは、もしかしたらお客さんの傾向によるものかもしれないですね。

2つ目は、舞台挨拶のライブビューイングが増えたこと。
私は舞台挨拶付き上映に行くことが多いのですが、最近は映画館でのライブビューイングも流行っていて、舞台挨拶の全国同時中継とかやってますよね!
そして、そういう形態で舞台挨拶をする映画も割と増えていると思います。

中継元の座席が取れなかったとしても、別劇場のライブビューイングなら予約できるとしたら…当然、監督や俳優が舞台挨拶に出るなら観に行っちゃいますよね?
このように、ライブビューイングで舞台挨拶に行きやすくなったというのも、要因として考えられるのではないでしょうか。

なんにせよ、映画製作側が「劇場に足を運ばせるための仕掛け」を色々やっているということでしょう。

映画そのものが評価されているのか微妙ではありますが、今後も複数本観る層が増え続けて、映画がもっと色んな人の身近なものになると良いなって思います。

「君の名は。」効果。アニメ映画を観る人が増加

すみません。私本当に「君の名は。」が大好きなのでこれだけは言及しておきたいと思います(笑う)
下記のグラフは、「映画館で観た邦画(実写・アニメ)の種類」について、2014年の調査から直近の調査までまとめたものです。

映画館で観た邦画(実写・アニメ)の種類出典「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」

2014~2016年までは、「アニメのみ観た」より「実写のみ観た」の割合が高かったのですが、2017年は「実写のみ」の割合が前年より半減しているのが分かります。
そして減った分、「実写とアニメどちらも観た」割合が約1.5倍になりました。
簡単に言うと、邦画実写だけを観ていた人が、アニメも少し観るようになったということです。
これは、言わずもがな「君の名は。」を観た人が多かったことによる割合の変化です。

アニメ映画はまだまだ一般的ではないようですが、やはり「君の名は。」は凄かったんだなぁと改めて考えさせられました。

※邦画アニメの鑑賞率については、NTTコムの第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査で詳しく分析しています。

映画の情報源はテレビが首位。映画館で鑑賞することに対して受動的な人にどう足を運んでもらうか。

映画に興味を持った情報源を2つに分けてみた。

「この映画を観よう」と思うにはまずその情報に触れないといけないですよね。どういうきっかけで映画を観る・興味を持つことに繋がるのか、こちらもNTTコムの調査データがありました。
下記のグラフは、2017年の調査から「鑑賞タイトルに興味を持った情報源」をまとめたものです。

鑑賞タイトルに興味を持った情報源出典「NTTコム リサーチ」

各情報源を降順に並べてみたところ、一番割合が高かったのは「テレビCM」でした。次に「劇場の予告編」と続きます。やはりテレビはまだまだ影響力があるのですね…

と、ここでちょっと違う見方をしてみようと思います。
すでにお気づきの通り、各項目をオレンジと緑で色分けしてみました。
オレンジは、「映画」に対して受動的に触れる情報源。
緑は、「映画」に対して能動的に触れる情報源。

劇場の予告編や掲示物などは、そもそも映画館に行かないと触れない情報ですよね。また、映画サイトなんかも、この映画を観たい!とか、観てみようかな…という意思や興味が必要で、能動的に動かないとなかなか触れられない情報源です。
逆に、テレビCMや口コミなんかは、映画を特に意識しなくても触れられる受動的な情報源です。
(※あくまで主観での分類となります)

このように分類してみると、前述した「映画館で映画を観る割合」の最新データに当てはめた時に、37.1%の「観た」人たちは能動的または受動的な情報源に触れる機会があります。逆に、62.9%の「観てない」人たちは受動的な情報源にしか触れる機会がないと考えられます。

そう考えると、映画館で映画を観ないような人だと、映画に関する情報が入ってくる入り口が少ないですよね…

映画館で鑑賞することに対して受動的な人が劇場に足を運ぶには。

大前提として、映画館で観たくなる映画を製作するというのがあると思います。

自分自身、最近映画をやたら観るようになって分かったのが、映画も色々あるということ!
文字通り、見応えがあって面白かったー!と思える映画もあれば、これ映画でやる必要ある?と疑問を持ってしまうものも…
やっぱり映画館まで行って映画を観るのなら、少なくとも「観て良かった」と思える満足感は欲しいですよね。

あとは、まだまだTVの影響力は大きいと思いますので、映画製作側に、TVを使ったプロモーションの戦略をもっと綿密に練って頂くことでしょうか…

すごく個人的な話ですが、私自身、映画館での本編上映前の予告を必ず観てるんです。むしろ、予告と映画泥棒は本編だと思ってるタイプなので、予告流れてるときに騒がしくされるのが結構イラッてくるんですけど(笑) それは置いといて…

映画館で上映される予告って、数か月先の映画の予告も流れるじゃないですか。それこそ、まだ製作中だけど「特報」みたいな短い予告編とかも流れるので、映画館だけで流すのはもったいないなっていつも思うんですよね。
TVでも同じタイミングで流せばいいじゃんって。

TVでの映画CMって、だいたい公開直前か公開後に放映されることが多いですよね。
そこの部分を、公開日よりもずっと前から、少しずつ情報を出していくように変えた方が、映画館での鑑賞に受動的な人にも、長期的にアプローチできるのかなって思います。

それにプラスして、TVCMの内容も映画館での予告と同じものにして欲しいと思います。TVで映画の宣伝をする時って、TVスポット用に予告を作るじゃないですか。そのせいか、映画なのになんかTVっぽく感じるんですよね…
それが「映画館で観る必要性の低下」にも繋がってくるのではないでしょうか。


今回は、たまたま映画鑑賞に関する調査を見かけたので、私なりの考え・見方をまとめてみました。
NTTコムの調査は毎年行われているようですので、最新版が更新されたらまた記事にしようと思います。

※本記事は、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社の自主調査「第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査」を利用しています。
調査結果の利用に際して、各データに出典を明記しております。
また、「映画館で観る実写映画のトップ3」のグラフについては、NTTコムの調査結果より引用しております。



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女神の見えざる手|敵も味方も観客も欺くミス・スローン。2017年一番興奮した洋画。

戦略のプロ「ロビィスト」をテーマにした映画。
10月公開にもかかわらず、すっかり見落としていて今更観てきました…でも絶賛ヒット中らしく、まだ公開終了してなくて良かった!

そのヒットも頷けるほど面白い映画でした。
個人的には、2017年一番興奮した洋画です。今回はそんな「女神の見えざる手」のプレビューです。


映画『女神の見えざる手』 予告篇(キノフィルムズより)

主人公ミス・スローンとは

この映画の邦題は「女神の見えざる手」ですが、原題は「MISS SLOANE」。主人公の名前です。

相変わらず、邦題のセンスのなさが光ります…
というのは置いといて、この映画のタイトルはMISS SLOANEが良かった…と思ってしまうほど、主人公が濃くて強い。

そもそもこの映画は、政府の政策に影響を及ぼすことを目的に、戦略的に活動するプロ集団:ロビィストをテーマとしています。
ミス・スローンはトップロビィストで、アメリカの銃社会の規制派としてロビー活動をするのですが…

彼女の決断力、発想力、行動力、信念  etc…
どれをとってもすごい。さすがプロと思わせる身のこなしで、映画なんだけど、ミス・スローンの凄さがひしひしと伝わってきました。

そして、ロビー活動で「勝つこと」しか考えていないので、超ぶっ飛んでる…
一般的なモラルや常識は通用しないし、法律ギリギリの危ないこともするし(むしろ違法)、周りの人たちはみんなコマみたいな感じに扱うし…絶対に一緒に仕事したくはない(笑)

でもそれほど強烈なキャラクターなので、今まであまり映画で観たことがないほど圧倒的で引き込まれました。

脚本がすごい興味深く面白い

女神の見えざる手は、もともと弁護士だったジョナサン・ペレラ氏が書いた脚本。しかも初めて書いた脚本が映画化されたそう…まずそこに驚き。

日本ではあまり馴染みがないロビー活動をテーマとした内容になっていますが、それほど知識がなくともすごく面白いし、分かりやすい脚本になっていました。

アメリカの銃社会という社会的なテーマも織り交ぜ、政治の舞台裏をスピーディに描いているが故、息もつかせぬ展開の移り変わりに、130分ほどの映画ながらあっという間でした。

当然アクション映画のような迫力はないですが、相手の先手を読む頭脳戦なので、それを巧みに魅せる脚本や構成がホントに面白かったです。
そしてセリフがめっちゃ多い!!
こんなにセリフが多い洋画観たことない…(笑)
そのため、字幕の文字の移り変わりがめっちゃ激しい!

役者の演技も観つつ、文字も追いつつで大変ですが、逆転につぐ逆転の末に導かれるラストはぜひ劇場で観て欲しいですね。

敵も味方も観客も欺く展開に胸が熱くなる

聴聞会に召喚され、過去の仕事における不正についての真偽を問われるミス・スローン。
そんなシーンから始まるこの映画ですが、まさかこのオープニングが壮大なフラグになっていたとは…

劇中では、敵も味方も関係なく欺き、利用し、勝つことしか頭にないくらいの強烈なキャラクターであるミス・スローンですが、観てるこっちも欺かれました。

それくらい、目まぐるしく変わる展開に胸が熱くなったし、ホントによく作られたストーリーだなと思いました。
これは面白かった!

ジョン・マッデン監督のインタビューによると、「シーンの流れを時系列にせず、リズムを重視する方法が模索された」らしく、どうりで主人公の感情というか、勢いが映画に現れていたなと感じました。

これはきっと2回目が面白いに違いない。。


政治的な要素がある映画ってたくさんあるんですけど、どれも魅せ方が退屈で面白くないと思っていました。

でもこの映画は、政治、ドラマ、サスペンスなどが色々織り交ぜて合って、脚本とスピード感がたまらなく面白くて、2017年で一番興奮した洋画でした。
あんまりブログにこういうことは書かないですが、この映画はおススメです。

公式HP:女神の見えざる手

トップ画像:(C)2016 EUROPACORP – FRANCE 2 CINEMA

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズみゆき座
(シネスコサイズ)
上映回:2017年12月5日(火)15時25分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)スター・ウォーズ 最後のジェダイ

(2)空海―KU-KAI―

(3)パディントン2

(4)ジャコメッティ 最後の肖像

(5)カンフー・ヨガ

(6)ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命~

客層

30代 1割
40代 2割
50代 7割
男女比 8:2

備考

たまたま機会があって平日に来てみたら、さすがに年齢層高かった…平日&みゆき座という場所柄、平均年齢50以上でした。




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君の名は。オーケストラコンサートに行ってきた

12月5日(火)に開催された「君の名は。オーケストラコンサート」に行ってきました。
前日4日から、2日間に渡って行われるというスケジュールの中、きっと最終日には何かあるんだろうな…と思って5日を申し込んだら奇跡的にもチケットが当選。
待ちに待った当日、とても素晴らしかったです(小並感)

君の名は。オーケストラコンサートとは

今回のコンサートは、映画本編を上映しながら音楽を生のオーケストラ、生のRADWINPSで演奏するという、映画とリアルを融合させた画期的なイベントです。

どんな形でやるのかな…と思っていましたが、マジで本編上映。
配給の東宝ロゴ、製作のコミックスウェーブフィルムのロゴと続いて、本編。
まさに映画をみんなで観る感じです。
ただ一つ違うのが、今回は音楽だけリアルだということ。

RADWINPSが映像に合わせて生で歌って、劇伴もオーケストラが生で演奏する…すごい緊張感の中、一つの作品がリアルに作られていくのを観ることができる素晴らしいイベントでした。

あと、当然ではありますが、イベントで流れた本編映像は、セリフとSEだけの映像。ファン的には、逆に貴重な映像が観れたこともすごい良かったです。

ちょっと話は変わりますが、以前から、映画がもっと面白くなるためには何が必要だろうと考えたことがあるんですけど、「もっとリアル」だと思うんです。
最近は、非常に臨場感のある音や迫力のある映像の映画が多くなってきていると思いますが、なぜそれが面白いとか良いと感じるかって、リアルに近いからですよね。
だったら、もっとリアルを求めては?と常々思っていたところに今回のイベント。

いやぁ…正直感動しました。
もっとこんなイベントが増えればいいなぁ…
アニメ映画だと特に、音楽の他に、セリフも生でやるようなことがあればすごい面白そう…余談でした。

イベントだけの特別な音楽

生の音楽を聴き慣れていると分かるんですが、音楽って再現できないんですよね。(語弊がありますが…)

オーケストラなんか特に、大勢で演奏するのでその日のメンバーによって音が変わるし、湿度とかでも楽器の音に変化が出てしまいます。
そのため、今回のイベントだけの特別な音楽を聴くことができて本当に良かったです。

かといって、そのような感覚的なことだけではなく、譜面的にも少し変わってました。
さすがに本編を〇〇回観ているので、セリフだけじゃなく音楽の鳴り方やタイミングも頭に入っていたので、その違いを聴き比べるのもとても有意義でした。

個人的に好きな箇所は、前前前世に入る直前の、「ふたりの異変」という劇伴ですね。こちらのオーケストラアレンジ…良かったです。

ちなみに本編終了後(アンコール的な?)は、観客全員総立ちで、「前前前世」の大合唱で締めくくりました。
楽しかったね…

これだから最終日は…

前述の大合唱が終わった後、RADWINPSの野田さんから重大発表が。

「実は今日この場に、新海監督が来ています!」
(会場、大歓声)

本当に新海監督がいらっしゃって、ステージ上でご挨拶されました。お目にかかるのは、「君の名は。」初日の舞台挨拶以来でしたが、本当に優しい落ち着いた声で話される素敵な方でした。

と、新海監督からも重大発表が。

「実は、神木くんと萌音ちゃんと一緒にあそこらへんで観てました(笑)」
(会場ざわつく)

マジかー!ってなったよね(笑)
正直、新海監督は来てるだろうなーって思ってたけれど、神木くん萌音ちゃんは想定外だった…
マジでびっくりしたけど、テンション上がったよね。

これだから最終日は…ねぇ。
ホントに、すごく素敵な時間を過ごさせてもらいました。
楽しかった!

これで、ホントのホントに君の名は。納めかな…?


今回のイベントにはカメラが入っていて、ビデオ収録をしていたようなので、映像化の可能性が微ㇾ存…(タヒ語?)
映像化まで楽しみにしてよーっと。

[2018.03.18追記]
やっぱり映像化しましたね!
君の名は。の音楽をじっくり楽しめるステージをぜひBlu-rayで。

トップ画像:(c)2016「君の名は。」製作委員会




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泥棒役者|予告通りの喜劇!久しぶりに面白い映画を観た。

泥棒という物騒な言葉とは裏腹にコミカルな予告。
単純に面白そうだったし、どんな結末になるのか気になったので観てきました。

個人的にはなかなかツボにはまった面白い映画でした!
今回はそんな泥棒役者のプレビューです。

(体調不良のため、ブログ書くのが遅くなってしまった…)


泥棒役者 本予告(showgatetrailerより)

ユニークな登場人物たち。相関図を作ると面白そう。

この映画は、簡単に言うと「盗みに入った泥棒が、色んな人から人違いをされてしまう」というお話です。
泥棒だとばれないように、色んな人を演じる羽目になってしまうというドタバタ劇。

この映画に限らず、何とか場を持たせなければ!!と思って嘘をついてしまったり、周りに合わせてしまうことってありますよね。まさにそんな状況を体現したような映画です。

その中に登場するキャラがみんな濃くて面白い!

主人公は、元泥棒:大貫はじめ。
人が良すぎるモジャモジャ頭。

泥棒に入られる家の主:前園俊太郎。
絵本作家という仕事をしているのですが、かなりテンションが高いヤバいおじさんです。

前園の企画書を取りに来た編集者:奥江里子。
帰国子女なので、時折流暢な英語が飛び出してきます。

怪しい商品を売りに来たセールスマン:轟良介。
全く場の空気が読めない営業マン。
独自の解釈で場を混乱させます。

メインはこの4人でお話が進んでいきます。
他にも、はじめを連れ出した泥棒、はじめの恋人、前園邸の隣に住むクレーマー、編集長が登場します。

はじめの嘘によって、それぞれが色んな人違いを繰り広げるので、相関図にしてみると楽しそうな気がしました。
また、嘘をつく人、嘘に気づかず勘違いする人、嘘を見破る人、嘘をばらす人、という具合に、物語の中でもそれぞれのキャラにバランスよく役割があるのも◎でした。

映画というより劇を観てるみたいな感覚

プロモーションでも喜劇と謳っているだけあって、すごくお芝居を観てるような感覚でした。
特にそれを感じたのは光。

このお話は、主に絵本作家の家で繰り広げられるわけですが、その家のリビングや書斎などの窓から入ってくる光の量がすごい(笑)
まるでスポットライトを浴びているくらいの光量。

それにプラスして、光がふんわりと暖かみがあるため、画的にもコミカルな雰囲気を醸し出していました。

また、ドタバタ劇のシーンでは一部ワンカットで撮っている箇所も見受けられ、映画タイトルではないですが、本当にお芝居を観せられた気がしました。

みんな訳あり。個人的に構成がすごく良かった。

この映画は、主人公の元泥棒:はじめの前日譚から始まります。恋人とのデートの約束をした次の日、先輩の泥棒:畠山に見つかってしまったことで、事態が思わぬ方向に行きます。

そんな導入があって、泥棒役者を演じることとなるのですが、他の登場人物たちにも、実は前日譚があります。
つまりは、みんな訳あり。
訳ありな人たちが、一堂に集まって繰り広げられるドタバタ劇は、本当にコミカルで、時には涙もあって…とても楽しいお芝居を観させてもらいました。

そして、実は前日譚が無い人も…
おそらく想像に難くないからこそ描かなかったのでしょうが、その代わり、その人には後日譚があります。
エンドロールの途中に後日譚が挟んでありますので、最後の歌が始まったからと言って席を立ってはいけませんよ!

そんなバランスもしっかりとれたお話だったので、個人的には◎でした。


最近、ジャニーズが役者として活躍されることが多いですが、この映画は結構良いお芝居をされていたと思います。
共演者も豪華でなかなか見応えのある楽しい映画でした。

公式HP:泥棒役者

トップ画像:(c)2017「泥棒役者」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン12(シネスコサイズ)
上映回:2017年11月25日(土)8時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)空海―KU-KAI―

(2)嘘を愛する女

(3)祈りの幕が下りる時

(4)未成年だけどコドモじゃない

(5)DESTINY 鎌倉ものがたり

(6)羊の木

(7)伊藤くんAtoE

(8)嘘八百

(9)鋼の錬金術師

(10)探偵はBARにいる3

客層

20~30代 2割
40~50代以上 8割
男女比 7:3

備考

関ジャニ∞のメンバーが主演だったが、意外にも女性は少なかった。また、観客の平均年齢が高かった。

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