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2017年の映画マイランキング|TOHOフリーパスを2回発行で延べ119回、92作品を鑑賞

2017年もあと2日で終わり。
年末のこの時期、今年1年はどうだったかな、と振り返ってみたくなりますよね。

自分自身は…今年も相変わらず映画の一年でしたね。
2017年はタイミングが良くTOHOフリーパスを2回発行できたので、延べ119回92作品を鑑賞することができました。

そこで今回は、2017年の映画マイランキングを作ってみました。
今年観た92作品のうち、昨年公開の下記3作品を除いた89作品でのランキングとなります。
君の名は。
この世界の片隅に
ぼくは明日、昨日のきみとデートする

 2017年の映画マイランキング

ランキングの作り方について

作成したマイランキングは、基本的に私の主観での判断となりますことを予めご理解ください。

ランキングの作り方としては、私が映画を観る上で特に重要視している「音楽」「物語」「脚本」「演出」「感情」という5つの項目ごとに、5点満点で点数をつけました。
それぞれの項目の合計を平均したものを総合点として、ランキングを作成しています。

「音楽」
基本的には劇伴のことです。映像や物語に合った音楽か、そもそもの楽曲がどうかという観点です。
「物語」
単純に、ストーリーが自分の好きなものかどうかという観点です。
「脚本」
物語の構成や、劇中に印象に残るセリフがあったかどうかという観点です。
「演出」
配役や演技、映像の仕上がりなど、いわゆる演出が自分にとって良いと感じたかどうかという観点です。
「感情」
泣いたり笑ったり、心打たれたり、考えさせられたり、何かしら自分にとってエモーショナルな映画だったかというかという観点です。

以上の観点でランキングを作成しましたので、
どうぞご覧ください。

映画マイランキング2017

あしだが選ぶ2017年の映画マイランキングの発表!
下記の画像をご覧ください。

2017年の映画ランキング

同列でのランクインが多い結果となりましたが、
私のとっての2017年の1位は、「虐殺器官」と「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ」でした!

上位20作品のひとことコメント

1位:虐殺器官
制作会社の経営破綻で、一時は公開も危ぶまれた作品。
事前の期待値もかなり高く、音楽や脚本、演出などどれも良くて本当に最高だった。

1位:響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ
テレビシリーズの総集編とは思えないほどの完成度。
印象的なセリフや素敵な音楽で耳と心が幸せになった。

3位:ラ・ラ・ランド
オープニングのワンカットのシーンは圧巻。
一方、切ない物語が胸の中に余韻を残す。

3位:夜は短し歩けよ乙女
斬新な映像表現と大島ミチル氏の音楽が絶妙にマッチ。
花澤香菜さんの声も素敵で、目と耳が幸せになった。

3位:メッセージ
映像のスケールが想像よりも大きかった。
誰にも分ってもらえないが、君の名は。のような雰囲気を感じた。(運命的なお話という点で近いものを感じた)

6位:モアナと伝説の海
劇中歌が多くて音楽がとても良かった。
ディズニーらしい冒険物語で勇気と感動を貰った。

6位:SING
SINGというタイトルだけあって、音楽が楽しい映画だった。
「お父さん、ごめんなさい」のシーンで号泣した。

6位:夜明け告げるルーのうた
100%Flashを使った映像がとても良かった。
夜は短し~もそうだが、観ていて楽しい映画だった。

6位:トリガール!
土屋太鳳さんの可愛らしい雰囲気とは正反対の役柄で、ある意味迫力があって面白かった。劇中のノリが個人的には好きで、かつ、王道の青春ものがハマった。

6位:女神の見えざる手
ミス・スローンの策略が完璧すぎて、先が読めない展開。
これは本当に面白かった。今年一番の興奮。

11位:ひるね姫 知らないワタシの物語
夢の中と現実が絶妙にリンクしていてワクワクさせられたし、何というかプロジェクトX。もうちょっとヒットしても良かったと思う作品。

11位:暗黒女子
映画の中で何篇かに話が分かれていて、ある人物の死が誰の手によるものかをそれぞれ違う視点から見せる構成が良かった。
そしてかなりダーク。こういう映画は好き。

11位:美しい星
地球に住む人類について考えさせられる興味深い映画だった。
宇宙人が人類の愚かさを見せつけられるんだけど、「やっぱり、綺麗だなぁ」。ラストのセリフが胸に刺さった。

11位:ゲット・アウト
涙を流しながら笑う家政婦がなんとも不気味で、じわじわ来る恐怖がすごかった。アメリカのお笑いコンビが監督・脚本を手掛けていて斬新な映画だった。社会的な問題も織り交ぜた良作。

11位:泥棒役者
別人に間違えられる泥棒が喜劇的で面白かった。また、劇中に出てくる「タマとミキ」という絵本を書いた背景につい涙してしまった。

16位:ネオン・デーモン
映像がすごい前衛的だった。
ファッション界の闇をかなり深く描いていて恐ろしい映画だった。ラストは賛否両論が出そうだけど、個人的には好き。

16位:美女と野獣
古くから慣れ親しんだ素敵な物語。
エマ・ワトソンが可愛らしくてハマり役だった。

16位:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
「もしも」の世界が作りだす奇跡の物語。ガラス玉が砕けるシーンが好き。考察がかなり捗るタイプの映画だった。

16位:gifted/ギフテッド
メアリーにとって本当の幸せって何だろう。メアリーは生意気だけど、とっても優しい良い子。心温まる物語に涙。これは観て良かった。

16位:特別版Free! -Take your marks-
1期2期とハイスピードも観ていたので、遥たちが高校を卒業した後のエピソードを待ってました!御子柴兄弟と宗介が好きすぎてヤバい。3期も楽しみ!

TOHOフリーパス2回発行でブーストをかけて100本超え

2017年は、本当にタイミングが良く、TOHOシネマズのフリーパスを2回も発行できました。
そのおかげで、昨年よりも鑑賞本数を伸ばせました。
ちなみに、フリーパス鑑賞期間は、1月26日~2月25日、8月26日~9月25日です。

フリーパスはなかなか重宝しますが、最高でも19本しか観に行けませんでした…
1か月フリーと言えども、ほとんど平日なので行ける時間帯が限られてしまうということもあり、ちょっと勿体なかったですね。

今のところ、シネマイレージが2,000ポイントほどなので、また来年、1回はフリーパスを発行できそうです。

今年もリピートが多かった。

私の場合、結構リピート鑑賞に行ってます。(特に君の名は。)
純粋に鑑賞作品だけで数えてみると、約90本。
1年で映画を観に行った回数は約120本。

30本近くは、何らかの映画のリピート。
そんなに観に行ったかぁ…としみじみ。

というか、これ以外にも全然観れてない映画もたくさんあるので、それを考えると、映画って1年の間に結構供給されてるんですね。いやはや。

ちなみに、今年の映画納めは「フラットライナーズ」でした。
来年の映画初めはどのタイトルを観に行こうかな…

今年1年の映画鑑賞に使った費用は。

たくさん映画を観に行くとよく聞かれるのが
「いったい映画にいくら使ってるの?」という質問。

私は結構マメな性格なので、ちゃんと家計簿つけてますよ。

では、今年は映画鑑賞にどれくらい使ったか。
表にまとめてみましたので下記の画像をご覧ください。2017年の映画鑑賞費用一覧今年1年で映画鑑賞に費やした費用は、129,900円でした。

映画鑑賞の単価は、1本あたり約1,091円。

だいぶ単価は安くなりましたね。
前述したとおり、2017年はフリーパスを2回発行できたのが大きかったのと、TOHOシネマズアプリのクーポン利用や、ファーストデー、レイトショーなどの各種割引を使ったことが単価を押し下げる要因となりました。

ちなみに…

コンセッション(飲み物やポップコーン)は、年間36,260円。
シネマグッズ(パンフレット等)は、年間7,320円。

ということで、
大きく一括りで映画に使った総額は173,480円!

普段映画を観に行かない人だとびっくりするかもしれませんが、個人的には「あ、意外と安かった」っていうのが正直なところです(笑)
20万は超えてるだろうと思ってたから…


以上、2017年の映画マイランキングでした。

来る2018年はどんな1年になるのかな…
映画では、100タイトル鑑賞することを目標にして、また1年頑張りたいと思います。

それでは、今年の記事はこれが最後となります。

また来年も頑張ってブログを書きますので、
どうぞよろしくお願いいたします。



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泥棒役者|予告通りの喜劇!久しぶりに面白い映画を観た。

泥棒という物騒な言葉とは裏腹にコミカルな予告。
単純に面白そうだったし、どんな結末になるのか気になったので観てきました。

個人的にはなかなかツボにはまった面白い映画でした!
今回はそんな泥棒役者のプレビューです。

(体調不良のため、ブログ書くのが遅くなってしまった…)


泥棒役者 本予告(showgatetrailerより)

ユニークな登場人物たち。相関図を作ると面白そう。

この映画は、簡単に言うと「盗みに入った泥棒が、色んな人から人違いをされてしまう」というお話です。
泥棒だとばれないように、色んな人を演じる羽目になってしまうというドタバタ劇。

この映画に限らず、何とか場を持たせなければ!!と思って嘘をついてしまったり、周りに合わせてしまうことってありますよね。まさにそんな状況を体現したような映画です。

その中に登場するキャラがみんな濃くて面白い!

主人公は、元泥棒:大貫はじめ。
人が良すぎるモジャモジャ頭。

泥棒に入られる家の主:前園俊太郎。
絵本作家という仕事をしているのですが、かなりテンションが高いヤバいおじさんです。

前園の企画書を取りに来た編集者:奥江里子。
帰国子女なので、時折流暢な英語が飛び出してきます。

怪しい商品を売りに来たセールスマン:轟良介。
全く場の空気が読めない営業マン。
独自の解釈で場を混乱させます。

メインはこの4人でお話が進んでいきます。
他にも、はじめを連れ出した泥棒、はじめの恋人、前園邸の隣に住むクレーマー、編集長が登場します。

はじめの嘘によって、それぞれが色んな人違いを繰り広げるので、相関図にしてみると楽しそうな気がしました。
また、嘘をつく人、嘘に気づかず勘違いする人、嘘を見破る人、嘘をばらす人、という具合に、物語の中でもそれぞれのキャラにバランスよく役割があるのも◎でした。

映画というより劇を観てるみたいな感覚

プロモーションでも喜劇と謳っているだけあって、すごくお芝居を観てるような感覚でした。
特にそれを感じたのは光。

このお話は、主に絵本作家の家で繰り広げられるわけですが、その家のリビングや書斎などの窓から入ってくる光の量がすごい(笑)
まるでスポットライトを浴びているくらいの光量。

それにプラスして、光がふんわりと暖かみがあるため、画的にもコミカルな雰囲気を醸し出していました。

また、ドタバタ劇のシーンでは一部ワンカットで撮っている箇所も見受けられ、映画タイトルではないですが、本当にお芝居を観せられた気がしました。

みんな訳あり。個人的に構成がすごく良かった。

この映画は、主人公の元泥棒:はじめの前日譚から始まります。恋人とのデートの約束をした次の日、先輩の泥棒:畠山に見つかってしまったことで、事態が思わぬ方向に行きます。

そんな導入があって、泥棒役者を演じることとなるのですが、他の登場人物たちにも、実は前日譚があります。
つまりは、みんな訳あり。
訳ありな人たちが、一堂に集まって繰り広げられるドタバタ劇は、本当にコミカルで、時には涙もあって…とても楽しいお芝居を観させてもらいました。

そして、実は前日譚が無い人も…
おそらく想像に難くないからこそ描かなかったのでしょうが、その代わり、その人には後日譚があります。
エンドロールの途中に後日譚が挟んでありますので、最後の歌が始まったからと言って席を立ってはいけませんよ!

そんなバランスもしっかりとれたお話だったので、個人的には◎でした。


最近、ジャニーズが役者として活躍されることが多いですが、この映画は結構良いお芝居をされていたと思います。
共演者も豪華でなかなか見応えのある楽しい映画でした。

公式HP:泥棒役者

トップ画像:(c)2017「泥棒役者」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン12(シネスコサイズ)
上映回:2017年11月25日(土)8時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)空海―KU-KAI―

(2)嘘を愛する女

(3)祈りの幕が下りる時

(4)未成年だけどコドモじゃない

(5)DESTINY 鎌倉ものがたり

(6)羊の木

(7)伊藤くんAtoE

(8)嘘八百

(9)鋼の錬金術師

(10)探偵はBARにいる3

客層

20~30代 2割
40~50代以上 8割
男女比 7:3

備考

関ジャニ∞のメンバーが主演だったが、意外にも女性は少なかった。また、観客の平均年齢が高かった。

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ユリゴコロ|生々しい描写に注意。キャストの狂気じみた熱演がすごい映画

「あなたの優しさには容赦がありませんでした。」
そんなセリフが印象的な予告から、ちょっと気になっていたので1週遅れですが観てきました。

この映画、監督が実写版の「心が叫びたがってるんだ。」の熊澤尚人さんだったり、撮影が「帝一の國」の今村圭佑さん、音楽が「ソロモンの偽証」の安川午朗さんなど、自分が知ってる映画や好きな映画のスタッフも関わっていたみたいですね、、知らなかった、、

そんな、小説が原作のミステリーのプレビューです。


映画「ユリゴコロ」予告編(nikkatsuchannelより) 

吉高由里子さん5年ぶりの映画主演。他のキャストも熱演。

人殺しを演じるのは、吉高由里子さん。5年ぶりの映画主演だそうです。他に、松坂桃李さんと松山ケンイチさんなど、俳優陣も豪華。

吉高さんを久々に観ましたが綺麗な方ですね。
でも映画の中では怖い(笑)
人殺しという役柄なのですが、殺人が自分の拠りどころという、一般的には理解できない役なので、演じるのもかなり苦労されたんじゃないでしょうか。
でも、感情がない感じとか、平気で人を殺してしまう描写が恐ろしくて、すごい熱演でした。

松山さんや松坂さんも同様に、狂気に満ちた演技や罪悪感に悩まされる演技など、物語に引き込まれましたね。

あと、美沙子(吉高由里子)と友人関係にあったみつ子役の佐津川愛実さんも演技凄かったなぁ…
調べてみたら、以前観に行ったヒメアノ~ルの阿部ユカ役をやってたんだ!全然雰囲気違うし気づかなかった…

そんなこんなで、皆さんの演技が凄く上手くて、まさに熱演という言葉がふさわしいと思いました。

生々しい描写に恐怖。やっぱりホラーより人間の闇が恐ろしい。

今回吉高さん演じる役は、平気で人を殺すという恐ろしい役。
罪悪感も全くない、そんな狂気じみた演技にすごく観入ってしまいましたが、殺人の描写が生々しくて結構観ていてツライ…

結構な人数が殺されるので、事前に覚悟して観に行ったほうが良いと思います。あと、PG12指定だけあって、血もたくさん出てくるので、苦手な人はもしかしたら観ないほうが良いかも?

下手なホラー映画やスプラッター映画よりも、こういった人間の闇を映す映画ってホント怖いですよね。
特に前半は、美沙子(吉高由里子)のこれまで生きてきた中での殺人の記録などが丁寧に描写されているため、個人的には割とキツかったです…
でも洋介(松山ケンイチ)と出会ってから、少しずつその無機質な感情が愛に変わっていくので、その描写で少し心が楽になりました。

主題歌が良い!生々しい描写を観た後の心に染み渡る清水のよう。

前述したとおり、なかなか残酷で生々しい描写があり、結構観ていて疲れる映画だと思います。しかしこの映画の主題歌は、そんな映像を観た後の癒しと言っても良いほど素敵な曲です。

Rihwaさんって、恥ずかしながらこの曲で初めて知ったんですけど、透き通った声が印象的で、しかも良い曲書きますね。

何だろう。
映画を観た後に、この曲にすごく救われたような気がしてちょっと涙出てきました。
映画に合っているというか、映画とのバランスが取れた曲だと思います。

割と覚えやすいメロディーラインで、映画が終わった後に口ずさんでいる人も何人か見かけました。
私もその内の一人ですが…(笑)

YOUTUBEのRihwaさんの公式チャンネルから、ミュージックビデオを共有します。
ホント良い曲だなぁ…カラオケで練習しよう。


Rihwa「ミチシルベ」ミュージックビデオ(Rihwa Channelより)


話題となった原作小説の映像化ということで、観た後の満足度が高い映画でした。生々しい描写が苦手でなければ、おススメです。

公式HP:ユリゴコロ

トップ画像引用:(c)沼田まほかる/双葉社 (c)2017「ユリゴコロ」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ錦糸町
スクリーン5(シネスコサイズ)
上映回:2017年9月30日(土)20時35分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)STAR WARS 最後のジェダイ

(2)バリーシール アメリカをはめた男

(3)不能犯

(4)火花

(5)氷菓

(6)ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

(7)ナラタージュ 公開初日舞台挨拶LV告知

(8)ナラタージュ

(9)北の桜守

(10)探偵はBARにいる3

客層

20代 4割
30~40代 4割
50代 2割
男女比 5:5

備考

・本編開始後の入場者2名
・男性3人グループとカップル1組が上映中会話

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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール|タイトルが長すぎる映画

我ながら適当な記事タイトルを付けてしまった…(笑う)

チケット購入時、劇場窓口でスタッフの方に作品名を何と言えばいいか割と困りました…「19時40分の奥田民生になりたいボーイ…」と中途半端な発言をしたことを今となって後悔しています。映画が趣味だということに自信を持っていたハズなのに、こんなところにまだ恥じらいが残っていたのか自分は。。

ということで、最近色んな役柄に挑戦している妻夫木聡さんを観たかったので行ってきました。民生ボーイと狂わせガールのプレビューです。


「民生ボーイと狂わせガール」予告(東宝MOVIEチャンネルより) 

色んな役柄をこなす妻夫木さんは凄い

妻夫木聡さんを初めてスクリーンで観たのは2001年公開のウォーターボーイズだったなぁ…
もう15年以上前か…時の流れ怖すぎ。

ホントに数多くの作品に出演されていて、最近の映画だと、「殿、利息でござる!」「怒り」「ミュージアム」「愚行録」なんかは私も観に行って、その度に色んな一面を観させていただきました。
特に「ミュージアム」はカエルという意外な役柄で、特殊メイクも凄かったけど迫真の演技がすごい良かったなぁ…

今回は、奥田民生のような力まないカッコいい大人に憧れている主人公コーロキ役を演じています。
妻夫木さん本人も奥田民生さんのファンだと公言されており、心なしか楽しそうに演じているのが印象的でした。そして、狂わせガールのあかりに翻弄されながら、喜んだり落ち込んだり、一生懸命頑張ったり、必死にもがく演技はもう流石だなぁと思いました。

また、今回はキスシーンが多くて結構すごい…
個人的にはちょっと引いた(笑う)
でも、ホントに色んな役柄ができる妻夫木さん凄いなぁ。そしてイケメンだからそれが画になるのが羨ましい…

奥田民生さんが大好きな人ならより味わい深い映画になるのでは

映画のタイトルにもなっているくらいなので、当然、奥田民生さんの楽曲がたくさん使用されています。
エンドロールでは曲名を15曲ほど確認できました。そう考えると、ほぼフルアルバムを聞いているくらいの盛りだくさんな感じになっています。

私は実は、奥田民生さん自身の曲はほぼ知らず…(プロデュースしているPUFFYの楽曲くらいしか聴いたことがない…)
正直なところ知っているタイトルはありませんでした(爆)

で、この映画は劇伴として奥田民生さんの楽曲が使われており、シーンに合わせた楽曲が選ばれている(と思っている)ので、曲を知っていれば、コーロキが仕事で奔走する場面や、あかりとのラブラブなシーンなど、もっと映像と音楽がうまくミックスした状態で観ることができたのかなと思います。

ただ、曲数が多すぎるので、効果的な楽曲の使い方が出来ているのかは疑問に思いました。あかりと過ごすシーンなんかは、まさに奥田民生さんの楽曲が数曲登場しますが、正直くどいなぁと思った箇所があります。
でもまぁ、逆にそれがポップな感じが出ていて良かったのかもしれませんね。

予告からは想像してなかったクライマックス

この映画は、予告にも奥田民生さんの楽曲が使われていて、劇場で観た最初の時からポップな印象を受けました。たぶん笑えて楽しい感じの映画なんだろうなぁと思って行ったところ、ちょっと想像してたものとは違う方向に…

映画の途中からちょっと雲行きが怪しくなってきて、これはラストどうなっていくんだろうとちょっとハラハラしました。
個人的には、そのクライマックスの展開が一番面白かった…!欲を言えば、もっと派手でも良かったかな、くらいです。
そういう意味では、「最狂にポップでかつてない恋愛エンターテイメント」というイントロダクションにも納得です。

そしてこの映画を観終わって感じたことは、人は何かに狂わされて生きているのかなぁということです。
狂わされる、とは語弊があるかもしませんので、影響されるとでも言い換えましょうか。

思えば私なんかも、「君の名は。」という映画に影響されて映画館に入り浸る人間になってしまったわけですし、常に私たちの周りにはそういう何かがあると思います。
それをどう捉えるかで、良い方向に狂うのか、悪い方向に狂うのか、ということがこの映画の教訓ではないかと思いました。

ちなみに…自分には全く縁がないガール

ごめんなさい…
このセクションはかなり私的なお話になります(笑う)

今回登場する狂わせガール。
自分の目の前に現れたらどうするかなー、なんていうことも映画鑑賞後に話題にすると楽しいのではないかと思いますが、ちなみに私は一蹴して終わりますね…もしかしたら、ガールを狂わせるボーイになってしまうかも(笑う)

予告でもお分かりのように、狂わせガールのあかりがかなり自由奔放というか、わがままというか、何というか…すごい人なんですけど(語彙力)。

例えば「あたし怒る人大っ嫌い!」とかいうシーンなんかがまさにそれで、コーロキは「ごめんごめん…!!」って謝っちゃうんですよね。とても円満な方向で良いと思いますが、私だったら、そもそも怒った原因がガールなんだから、逆ギレされても困るんですけど…ってなっちゃうと思います。こじれるパターンですね、悪い例だと思います(笑う)

そんな感じで、映画の中の狂わせガールはなかなか指摘する箇所がたくさんある人だったので、現実にそんな人がもしいたら、自分には絶対に合わないなぁ…ということだけ書きたかった…!


色んな役柄を演じる妻夫木聡が観れて良かったです。
他の出演者も豪華なんですけど、倖田シュウという役を演じているリリーフランキーさんのこと、最初分かんなかったんですよね…キャラが濃いせいもあってか…

出演者と同時に、個性的なキャラが出てくるところもなかなか見どころだと思います。

公式HP:奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

トップ画像引用:(c)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ日本橋
スクリーン2(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月23日(土)19時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)未成年だけどコドモじゃない

(2)ミックス。

(3)ナラタージュ

(4)亜人

(5)探偵はBARにいる3

(6)火花

(7)GODZILLA 怪獣惑星

(8)先生!、、、好きになってもいいですか?

(9)エルネスト もう一人のゲバラ

客層

20~30代 7割
40~50代 3割
男女比 4:6

備考

・本編開始後の入場者4名
・カップルでの鑑賞が4割強、友人同士などのペアが2割強
お一人様がかなり少ない様子

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三度目の殺人|真実が逃げ続ける、考察を観客に委ねる映画

日本映画史に残る心理サスペンスと言われてずっと気になっていたので、公開初日に行ってきました。

いやー、なかなか難解。
というか分からないことも多くて、すっきりした気持ちにはなれないけれど、かなり考察が捗りそうな見応え十分な映画でした。


「三度目の殺人」予告編(公式配信:ギャガ公式チャンネルより)

映画に引き込まれていくほど、俳優陣が熱演!

この映画のキャストは個人的になかなか豪華で、主演の福山雅治さんの他に、役所広司さん、広瀬すずさん、斉藤由貴さん、吉田鋼太郎さんなどが出演されています。

福山さんは、昨年のSCOOP!でちょっとゲスなカメラマン役をやっていたのを観て以来ですが、今回は弁護士という役柄。
しかも、「勝ちにこだわる」ことを徹底した弁護士ということで、映画の序盤でも、死刑から無期懲役に持ち込むために徹底した姿勢で臨んでいる姿が印象的でした。

対して、殺人犯役の役所広司さんの演技もとても素晴らしく、さすがベテランは違うなぁ…と物語に引きずり込まれるほどでした。弁護士の接見のたびに供述がコロコロ変わったり、感情の起伏だったり、瞳だったり、全てひっくるめた犯人の不気味さみたいなものが凄く滲み出ていて、福山さん演じる重盛弁護士もそれに振り回されて、「勝ちにこだわる」ことをそっちのけで真実を知りたくなってしまうというストーリーに納得してしまう圧倒的な演技でした。

そんな二人の他にも素晴らしい演技をされている方がたくさんいましたが、特に被害者の娘役の広瀬すずさんも圧倒的でした。
口数が少なく地味な役柄ではありますが、何かを訴えかけるような瞳を演技としてやられているのがホントに凄いと思いました。

「真実は逃げ続けた」キャッチコピー通りの展開にモヤモヤ

この映画のコピーに「犯人は捕まった。真実は逃げ続けた。」とありますが、まさにそれを体現するような映画でした。

話が進むにつれて、被害者の娘と犯人に接点があることなど様々な事実が浮かび上がってきますが、犯人が供述を二転三転させるため、それが真実なのかどうか、観客も振り回され続けます

ホントに、真実に手が届きそうなところまで来るんですけど、逃げていきます…そのため、すごくモヤモヤした気持ちになります

役所広司さんをはじめとした俳優陣の演技や監督の画の魅せ方がとても巧みで、真実に辿り着きそうだけど辿り着かない絶妙な位置に観客を置いていくのが憎らく感じてしまいます(笑)

そういう意味では、正解を有耶無耶にしている分、色んな考察をすることができる映画だと思います。
一人で観に行っても良いと思いますが、おそらく友人など複数人で観に行って、鑑賞後に感想や意見を交換するとより楽しめるのではないでしょうか。

犯人は前科があるという設定ですが、個人的には最初の事件をもっと掘り下げてもらえたら考察が捗りそうな気がしました。

全編通して静かな映画のため、それが苦手な人は不向き

この映画は、犯人と弁護士のやり取りや裁判などのシーンが大半を占めており、はっきり言って賑やかな映画ではありません
前項でも紹介した通り考察が捗りそう、かつ難解な映画で、どちらかと言えば静かで頭を使いそうな内容になっています。

そのため、こういった映画が苦手な方はおそらく楽しめないと思いますし、途中で眠くなってしまうと思います。

そもそも「映画」に求めるものは人によってまちまちだと思いますが、心理サスペンスとあるように、この映画は、笑ったり泣いたりというような感動を得るものではなく、考えさせられるものだと思いました。
ちなみに私は考察したりすることも好きなので、とても楽しめました。

映画タイトル「三度目の殺人」とは?

若干のネタバレというか考察となりますが、そもそも映画のタイトル「三度目の殺人」とはどういう意味なのでしょうか?
これは、観る人によって色んな見方ができるのかなと思います。

今回の犯人は前科があり、2回殺人を犯しています。その2回目の殺人のために逮捕され、犯行も自供していることから死刑は確実、というような話から始まります。

当然勾留されている為、明確に三度目の殺人を犯す描写というのはなく、それもあってか、映画のタイトルの意味が分からなかったという声もあがっていました。
私自身も、鑑賞直後はタイトルについてどういう意味なのだろうかと考えてしまいましたが、思い返すと色々伏線があり、最終的に一つの結論に落ち着きました。

具体的な考察はまた機会があれば改めて記事を書こうと思いますが、物語の途中で、犯人と弁護士が接見室のガラス越しに手を合わせるシーンや、ラスト、弁護士の「あなたは・・・」に続くセリフあたりがヒントになっているように思います。また、犯人を取り巻く人物たちの言動も織り交ぜると、より納得できる結論に辿り着けるのではないでしょうか。

そういう意味でも、結構観客に考察を委ねる部分が多いのかなと思います。こういう映画は、2度目が一番面白いので、時間を見つけてもう一度観に行きたいと思います。


役所広司さんをはじめとした皆さんの演技がとても素晴らしい映画でしたが、モヤモヤすると思うので観る方は覚悟して頂ければと思います。

色んな人に受けるものもあれば、観る人を選ぶものもある…映画ってホント面白いですね。

公式HP:三度目の殺人

トップ画像引用:(c)GAGA Corporation

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
スクリーン1(シネスコサイズ)
上映回:2017年9月9日(土)15時15分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)嘘を愛する女

(2)ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

(3)ナラタージュ

(4)奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

(5)探偵はBARにいる3

(6)ミックス。

(7)エルネスト もう一人のゲバラ

(8)ユリゴコロ

(9)ナミヤ雑貨店の奇蹟

客層

20~30代 5割
40~50代 5割
男女比 4:6

備考

・本編開始後の入場者6名
・福山雅治さんが主演のせいか、鑑賞した上映回では女性が半数を超えていた
・全編通してとても静かな映画のため、コンセッションを楽しむ余裕がない(ポップコーンなどの音が気になる)
・館外から持込した袋をガサガサしている音がとても響いた

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