ジオストーム|異常気象による大混乱の迫力は面白い!

人類が天候を操る衛星を開発した…!
それが突然の暴走で人類滅亡の危機!?

すごいB級映画くさい感じがたまらなく観たい気持ちを掻き立てたので行ってきました。
せっかく観るならと、IMAX3D版を鑑賞。

…なかなか迫力がある映画でした。
ということで、今回はジオストームのレビューです。


映画『ジオストーム』本予告(ワーナーブラザーズ公式チャンネルより)

「ジオストーム」ってどんな話?

天候を意のままにできる宇宙ステーションが開発された近未来、地球は未曾有の自然災害に襲われることがなくなる。ところが運用開始から2年後、宇宙ステーションがウイルス感染して暴走し各地で異常気象を引き起こしてしまう。巨大災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐため、宇宙ステーションの開発者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と彼の弟マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。
シネマトゥデイより

簡単に言うと、気象コントロール衛星が暴走を始めたため、世界各国で起こる異常気象を食い止めるために、科学者ジェイクが弟のマックスとともに立ち向かうというストーリー。

気象衛星が暴走を始めた原因は、ウイルス感染。
その詳細を探るうちに、色々な事件が発生してしまうというミステリー要素もある映画です。

ディザスター(大災害)がテーマの映画となりますので、その衝撃度を感じるためにも、映画館で観るにはもってこいの映画となっています。

【ココが良い】ディザスターシーン、ミステリー要素、カーチェイス

やはり、この映画の一番の見どころはディザスター(大災害)シーンだと思います。

地底のマグマ活動によって地表が高温になり、地割れで香港の街が崩壊するシーン。
リオデジャネイロが大寒波に襲われ、ビーチが一瞬で氷漬けになるシーン。
砂漠のドバイが津波に襲われ、街が流されるシーン。
東京も巨大な雹に襲われる…

街が崩壊し、大混乱に陥るシーンは結構見応えがありました。
個人的に好きなのは、香港のシーンですね。
地割れで車が飲み込まれるところとか、高層ビルがなぎ倒されるところとかは面白かったですね。

この映画が一番魅せたい部分なんだな、というのを感じました。

あと、気象衛星が制御不能になった原因を突き止めていくんですが、その過程の中で色々な事件が起きてしまうというミステリー要素も面白かったですね。

もう一つ、何気にカーチェイスシーンが面白かった…!

さっきの香港のディザスターシーンも一種のカーチェイス的な感じだったんですけど、チェンという登場人物が地割れに飲み込まれそうになって車で逃げるシーンはちょっとハラハラドキドキでした。

クライマックスでのカーチェイスも見ものです。
気象衛星が暴走して稲妻が落ちる中、逃げるシーンはすごく面白かったですね。

【ココはちょっと…】人間ドラマ

期待通りのB級映画だったんですけど、これはちょっと如何なものかと思いました。そう、人間ドラマです。

端的に言うと、安くさいドラマでした。

ディザスターシーンが見どころというのはおそらくそうだと思うんですが、何気に人間ドラマが中途半端に幅を利かせているのが気になってしまいました。

例えば…
ジェイクとマックスの兄弟が過去のことで犬猿の仲になっているらしいけど、嫌々言っていながら結局は協力して緊急事態に立ち向かうってのがトントン拍子すぎるし…
それでいて、後半のシーンで「もっと早く和解していればよかった」みたいなセリフも出てきて、よく分からなかったですね…

あと、ジェイクの娘さん?が、明らかにマックスのほうに懐いてるのに、ジェイクが宇宙ステーションに行くみたいな話になったら、泣きながら「帰ってきて…」みたいなところとか、全然感動できなくて、何か人間ドラマがちぐはぐなんだよなぁ…

マックスの方も、何気に色んな人脈があるんだけど、「ちょっとこれ頼めないかなぁ」みたいなお願いしたらあっさりOKしてくれたり…
上映時間109分の間に解決しないといけないのは分かるけど、それにしてもあっさり話が進みすぎじゃないかなぁ…と思ってしまった。

他にも気になった部分がたくさんあるんだけど、この人間ドラマの芯がもう少ししっかりしてたら、ディザスターシーンも見応えあり、感動ありみたいな感じで面白かったのにな…

シークレットサービスがカッコイイ…

異常気象による大災害を描く本作。
にもかかわらず…

個人的には、マックスの恋人であり、シークレットサービスのサラ・ウィルソン(アビー・コーニッシュ)がめっちゃカッコ良いと思いました!
日本語吹き替え版では、ブルゾンちえみが声優を務めています。

自分はやっぱりキャリアウーマン系が好きなのかな…(笑)
ブルゾンちえみも大好きだし…

映画の中でも、クライマックスでのカーチェイスシーンで車を運転していたんですけど、ハンドルさばきがすごいカッコイイ…機転を利かせた行動とかも。

とにかく登場人物の中では意外と目立ってたし、クライマックスシーンは彼女のためにあるようなものですね。
前述の人間ドラマで、うーんどうかなと思っていたところですが、彼女の姿は本当にカッコよかった。


というわけで、ジオストームの評価は…

音楽★★★☆☆
物語★★★★☆
脚本★★★☆☆
演出★★★★☆
感情★★★☆☆

総合評価3.4

公式HP:ジオストーム

トップ画像:©Warner Bros.

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン10(シネスコサイズ/IMAX)
上映回:2018年1月19日(金)21時15分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)グレイテスト・ショーマン

(2)アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

(3)ブラックパンサー 

客層

20代 3割
30代 3割
40代以上 4割
男女比 6:4




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伊藤くん A to E|岡田将生さん演じる伊藤に振り回される女たちの物語

2018年、明けましておめでとうございます。(遅)
年も明けて、今年の映画始め、1本目の映画は「伊藤くんA to E」でした。

クズ男の伊藤に翻弄される女性たち、
そして主題歌のandrop「Joker」という曲が印象的な予告に魅かれて観に行ってきました。

新年早々、痛い映画からのスタート。
痛い1年にならないように祈りながら、今年も映画たくさん観よ…
ということで、伊藤くん A to Eのレビューです。


映画『伊藤くん A to E』 予告篇(showgatetrailerより)

「伊藤くん A to E」ってどんな話?

アラサーの元売れっ子脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)は、自分の講演会に参加した4人の女性から受ける恋愛相談をネタにしようとする。取材を進めるうちに、彼女たちを振り回す男「伊藤」が同一人物で、しかも莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒の一人・伊藤誠二郎(岡田将生)であることに気付くが……。
シネマトゥデイより

この映画には、色んな女性たちが出てきます。
A:ぞんざいに扱われる女
B:自分の殻に閉じこもる女
C:愛されたい女
D:ヘビー級処女
E:
それぞれの登場人物たちの群像劇のような構成になっています。
彼女たちに共通することは、伊藤という男の存在。
その伊藤がいわゆるクズ男で、彼女たちを振り回すというお話。

実は、伊藤くん A to Eのドラマも放送していたそうで…
そんなこととはTSU☆YU☆SHI☆RA☆ZU
いきなり映画から観に行ってしまった…
でも、初見でもストーリーとか理解できたし、映画を最初に観たとしても特に問題ない作りになっていました。

ちなみにドラマ版では、脚本家・矢崎莉桜がイメージしていることの視点で描かれているようです。
今回の映画では、A~Dの女たちの視点だったり、ドラマ版とは異なった視点となっていますので、ドラマを観た人は、視点の角度を楽しみながら観れると思います。

【ココが良い】キャスト、演技、主題歌

この映画は、岡田将生さんと木村文乃さんのW主演です。

伊藤くんを演じる岡田さんは、不敵な笑みや、人を見下すような目がなんとも恐ろしく、正に「痛い男」を演じ切っていました。
また、矢崎を演じる木村さんは、すごくプライドが高く、外面はいいけど毒を持っている女を熱演していました。

個人的には木村さんの演技が特に気に入っていて、伊藤に翻弄されて怒り苦しむ姿がすごい熱かった…!
美人さんだからちょっと見とれていたのもあるけど(笑)
最初は、伊藤と話していても平然とした態度だった矢崎が、徐々に動揺していく姿をよく演じていたと思いました。

また、他のキャストも、それぞれの役柄をしっかり理解して演じているのがすごい伝わってきました。

そもそもこの映画の登場人物は、みんなダメな人たちです。
ダメな方向性がはっきりしているので、一見現実的ではないと思いそうですが、たぶんどこかしら共感できるところがあるキャラばかりだと思います。

ちなみに私は、Bの女(自分の殻に閉じこもる)に少し似ている部分があり、ダメだなぁ…と思ってしまった次第。
ある意味、自分自身をも見直すきっかけにもなるのでは…

あとは、主題歌が映画にすごく合ってて良い!
エンドロールをノリノリで観てしまった…!
原作やドラマ等をしっかり読み込んだ上でじっくりと作られたそうなので、さすがというか、もうイメージぴったりの曲をありがとう!という感じでした。


androp「Joker」special movie (映画「伊藤くん A to E」ver.)
(UNIVERSAL MUSIC JAPANより)

【ココはちょっと…】劇伴の使い方、テンポ感

主題歌も良かったし、劇伴の楽曲自体は好きなんですけど、劇伴の使い方がちょっと良くないと思いました。

具体的に言うと、同じような楽曲を使い回していたので、音楽による物語の盛り上がりが無かったのが少し残念でした。
群像劇だし、そういう意味で同じものを使うのもアリだとは思いますが、個人的に、音楽は映画を盛り上げる重要な要素だと考えているので、もっと色んな音を鳴らして欲しかったなぁ…

あとは、映画全体の物語のテンポ感。
もうちょっとサクッと進めてもいいんじゃないかって思うシーンがいくつかありました。
何というか、「間」っていうんですかね。

伊藤に振り回されて女性たちが苦しんでるシーンとか、みじめなシーンの悲哀感を出しているのかもしれませんが、個人的にはもう少しテンポよく進めば良いのにと思いました。

プロットはすごく好きなタイプの話なので、個人的にはちょっと惜しい映画でしたね。

伊藤という男が映し出すもの

この映画の重要な人物である伊藤。
色んな女性を振り回すクズ男。

登場する女性たちは、考えが凝り固まっていたり、何かに捕らわれていたり、盲目になっていたり…
ある意味自分自身を見失っている人ばかり。
でも、振り回された女性たちは、みんな伊藤のおかげで一皮剥けていくんですよね。
そこがこの映画の面白いところなのだと思います。

「僕はリングになって、戦わない。戦わなきゃ負けない。」
伊藤が言ったセリフです。(確かこんなセリフだったような…)
伊藤は、自分が傷つきたくないから一生懸命になることを放棄し、目の前のことから逃げる男。
つまり、伊藤は人間の弱さなのだと解釈しました。

この映画を観終わってフッと思い浮かんだのが、中島みゆきさんの「ファイト!」という曲。

闘う君の唄を 闘わない奴らが笑うだろう

伊藤くんはまさに、闘わない奴らです。
でも逆に、そういった人をきっかけにして、「絶対見返してやる!」みたいなプラスのエネルギーが生まれるので、必ずしもその存在を否定することはできないと思います。
まぁ、クズなんですけどね(笑)

ただ、そのクズ男・伊藤も、振り回したはずの女性たちがどんどん自分から卒業していくのを見て、虚しさを感じていると思われる描写もありました。ラストシーンでは…

伊藤も、自分でリングに上がって戦う日が来ると良いですね。
そんなことを考えながら、この映画を反面教師にして、観ていた自分自身も色んなことから逃げずに頑張ろうと思いました。


というわけで、伊藤くん A to Eの評価は…

音楽★★★☆☆
物語★★★★☆
脚本★★★★☆
演出★★★☆☆
感情★★★☆☆

総合評価3.4

公式HP:伊藤くんA to E

トップ画像:(C)「伊藤くん A to E」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ上野
スクリーン6(ビスタサイズ)
上映回:2018年1月13日(土)10時05分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)いぬやしき

(2)名探偵コナン ゼロの執行人

(3)ちはやふる -結び-

(4)坂道のアポロン

(5)となりの怪物くん

(6)リバーズ・エッジ

(7)今夜、ロマンス劇場で

(8)羊の木

(9)不能犯

(10)CINEMA FIGHTERS

(11)パディントン2

客層

20代 2割
30代 4割
40代 3割
50代 1割
男女比 8:2




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2017年の映画マイランキング|TOHOフリーパスを2回発行で延べ119回、92作品を鑑賞

2017年もあと2日で終わり。
年末のこの時期、今年1年はどうだったかな、と振り返ってみたくなりますよね。

自分自身は…今年も相変わらず映画の一年でしたね。
2017年はタイミングが良くTOHOフリーパスを2回発行できたので、延べ119回92作品を鑑賞することができました。

そこで今回は、2017年の映画マイランキングを作ってみました。
今年観た92作品のうち、昨年公開の下記3作品を除いた89作品でのランキングとなります。
君の名は。
この世界の片隅に
ぼくは明日、昨日のきみとデートする

 2017年の映画マイランキング

ランキングの作り方について

作成したマイランキングは、基本的に私の主観での判断となりますことを予めご理解ください。

ランキングの作り方としては、私が映画を観る上で特に重要視している「音楽」「物語」「脚本」「演出」「感情」という5つの項目ごとに、5点満点で点数をつけました。
それぞれの項目の合計を平均したものを総合点として、ランキングを作成しています。

「音楽」
基本的には劇伴のことです。映像や物語に合った音楽か、そもそもの楽曲がどうかという観点です。
「物語」
単純に、ストーリーが自分の好きなものかどうかという観点です。
「脚本」
物語の構成や、劇中に印象に残るセリフがあったかどうかという観点です。
「演出」
配役や演技、映像の仕上がりなど、いわゆる演出が自分にとって良いと感じたかどうかという観点です。
「感情」
泣いたり笑ったり、心打たれたり、考えさせられたり、何かしら自分にとってエモーショナルな映画だったかというかという観点です。

以上の観点でランキングを作成しましたので、
どうぞご覧ください。

映画マイランキング2017

あしだが選ぶ2017年の映画マイランキングの発表!
下記の画像をご覧ください。

2017年の映画ランキング

同列でのランクインが多い結果となりましたが、
私のとっての2017年の1位は、「虐殺器官」と「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ」でした!

上位20作品のひとことコメント

1位:虐殺器官
制作会社の経営破綻で、一時は公開も危ぶまれた作品。
事前の期待値もかなり高く、音楽や脚本、演出などどれも良くて本当に最高だった。

1位:響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ
テレビシリーズの総集編とは思えないほどの完成度。
印象的なセリフや素敵な音楽で耳と心が幸せになった。

3位:ラ・ラ・ランド
オープニングのワンカットのシーンは圧巻。
一方、切ない物語が胸の中に余韻を残す。

3位:夜は短し歩けよ乙女
斬新な映像表現と大島ミチル氏の音楽が絶妙にマッチ。
花澤香菜さんの声も素敵で、目と耳が幸せになった。

3位:メッセージ
映像のスケールが想像よりも大きかった。
誰にも分ってもらえないが、君の名は。のような雰囲気を感じた。(運命的なお話という点で近いものを感じた)

6位:モアナと伝説の海
劇中歌が多くて音楽がとても良かった。
ディズニーらしい冒険物語で勇気と感動を貰った。

6位:SING
SINGというタイトルだけあって、音楽が楽しい映画だった。
「お父さん、ごめんなさい」のシーンで号泣した。

6位:夜明け告げるルーのうた
100%Flashを使った映像がとても良かった。
夜は短し~もそうだが、観ていて楽しい映画だった。

6位:トリガール!
土屋太鳳さんの可愛らしい雰囲気とは正反対の役柄で、ある意味迫力があって面白かった。劇中のノリが個人的には好きで、かつ、王道の青春ものがハマった。

6位:女神の見えざる手
ミス・スローンの策略が完璧すぎて、先が読めない展開。
これは本当に面白かった。今年一番の興奮。

11位:ひるね姫 知らないワタシの物語
夢の中と現実が絶妙にリンクしていてワクワクさせられたし、何というかプロジェクトX。もうちょっとヒットしても良かったと思う作品。

11位:暗黒女子
映画の中で何篇かに話が分かれていて、ある人物の死が誰の手によるものかをそれぞれ違う視点から見せる構成が良かった。
そしてかなりダーク。こういう映画は好き。

11位:美しい星
地球に住む人類について考えさせられる興味深い映画だった。
宇宙人が人類の愚かさを見せつけられるんだけど、「やっぱり、綺麗だなぁ」。ラストのセリフが胸に刺さった。

11位:ゲット・アウト
涙を流しながら笑う家政婦がなんとも不気味で、じわじわ来る恐怖がすごかった。アメリカのお笑いコンビが監督・脚本を手掛けていて斬新な映画だった。社会的な問題も織り交ぜた良作。

11位:泥棒役者
別人に間違えられる泥棒が喜劇的で面白かった。また、劇中に出てくる「タマとミキ」という絵本を書いた背景につい涙してしまった。

16位:ネオン・デーモン
映像がすごい前衛的だった。
ファッション界の闇をかなり深く描いていて恐ろしい映画だった。ラストは賛否両論が出そうだけど、個人的には好き。

16位:美女と野獣
古くから慣れ親しんだ素敵な物語。
エマ・ワトソンが可愛らしくてハマり役だった。

16位:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
「もしも」の世界が作りだす奇跡の物語。ガラス玉が砕けるシーンが好き。考察がかなり捗るタイプの映画だった。

16位:gifted/ギフテッド
メアリーにとって本当の幸せって何だろう。メアリーは生意気だけど、とっても優しい良い子。心温まる物語に涙。これは観て良かった。

16位:特別版Free! -Take your marks-
1期2期とハイスピードも観ていたので、遥たちが高校を卒業した後のエピソードを待ってました!御子柴兄弟と宗介が好きすぎてヤバい。3期も楽しみ!

TOHOフリーパス2回発行でブーストをかけて100本超え

2017年は、本当にタイミングが良く、TOHOシネマズのフリーパスを2回も発行できました。
そのおかげで、昨年よりも鑑賞本数を伸ばせました。
ちなみに、フリーパス鑑賞期間は、1月26日~2月25日、8月26日~9月25日です。

フリーパスはなかなか重宝しますが、最高でも19本しか観に行けませんでした…
1か月フリーと言えども、ほとんど平日なので行ける時間帯が限られてしまうということもあり、ちょっと勿体なかったですね。

今のところ、シネマイレージが2,000ポイントほどなので、また来年、1回はフリーパスを発行できそうです。

今年もリピートが多かった。

私の場合、結構リピート鑑賞に行ってます。(特に君の名は。)
純粋に鑑賞作品だけで数えてみると、約90本。
1年で映画を観に行った回数は約120本。

30本近くは、何らかの映画のリピート。
そんなに観に行ったかぁ…としみじみ。

というか、これ以外にも全然観れてない映画もたくさんあるので、それを考えると、映画って1年の間に結構供給されてるんですね。いやはや。

ちなみに、今年の映画納めは「フラットライナーズ」でした。
来年の映画初めはどのタイトルを観に行こうかな…

今年1年の映画鑑賞に使った費用は。

たくさん映画を観に行くとよく聞かれるのが
「いったい映画にいくら使ってるの?」という質問。

私は結構マメな性格なので、ちゃんと家計簿つけてますよ。

では、今年は映画鑑賞にどれくらい使ったか。
表にまとめてみましたので下記の画像をご覧ください。2017年の映画鑑賞費用一覧今年1年で映画鑑賞に費やした費用は、129,900円でした。

映画鑑賞の単価は、1本あたり約1,091円。

だいぶ単価は安くなりましたね。
前述したとおり、2017年はフリーパスを2回発行できたのが大きかったのと、TOHOシネマズアプリのクーポン利用や、ファーストデー、レイトショーなどの各種割引を使ったことが単価を押し下げる要因となりました。

ちなみに…

コンセッション(飲み物やポップコーン)は、年間36,260円。
シネマグッズ(パンフレット等)は、年間7,320円。

ということで、
大きく一括りで映画に使った総額は173,480円!

普段映画を観に行かない人だとびっくりするかもしれませんが、個人的には「あ、意外と安かった」っていうのが正直なところです(笑)
20万は超えてるだろうと思ってたから…


以上、2017年の映画マイランキングでした。

来る2018年はどんな1年になるのかな…
映画では、100タイトル鑑賞することを目標にして、また1年頑張りたいと思います。

それでは、今年の記事はこれが最後となります。

また来年も頑張ってブログを書きますので、
どうぞよろしくお願いいたします。



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映画館で映画を観る人はどれくらい?気になった調査をピックアップして紹介。

最近映画館で映画をよく観るようになって、周りから「映画の人」という認識をされるようになった今日この頃。

今年も残すところ約2週間となりましたが、今年観た映画は今日時点でちょうど100本(リピート含)。映画ガチ勢の方には到底及ばない程度でお恥ずかしいのですが、そういえばふと、映画館で映画を観るのって一般的にどうなんだろう?って気になりまして。

調べてみたところ、映画鑑賞に関する調査が世の中に色々あるみたいですね。今回は、「有効回答数が多い」「男女10~70代までの幅広い年代の回答がある」という点で、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(以下、「NTTコム」という)の調査データを参考に、私が気になった部分をピックアップして紹介します。

※NTTコムが実施している「映画館での映画鑑賞に関する調査」は、2012年から毎年6月頃に実施しており、有効回答数が約3,000前後となっています。

映画館で映画を観る人は年々減っている

テレビやレンタルで映画を観る機会はそれなりにあると思いますが、「映画館」で映画を観るか限定した時に、その割合は年々減っているようです。
下記のグラフは、「直近一年以内に、映画館で映画を観た割合」を2012年の調査から直近の調査までまとめたものです。

直近一年以内に、映画館で映画を観た割合出典「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」

2017年の調査で、「映画館で映画を観た」割合は37.1%でした。なんと4割を切っています。
2012年の調査から見てみても、「映画館で観た」割合は徐々に減少していることが分かります。

最近はAmazonプライムビデオ、Hulu、Netflixなどの定額動画配信サービスも人気ですし、そもそも映画鑑賞料金が通常1,800円という価格も高いと思う人が少なくありません。様々な理由から、映画館で映画を観るということに繋がらないと推測されます。

しかし2017年の調査時点は、あの「君の名は。」が公開している期間も含まれていたにもかかわらず、前年よりも割合が低下したのは少し驚きです。「君の名は。」については、普段映画館に映画を観に行かない層が動いた、なんて話も小耳に挟みました。しかし実際は、映画館に行く層のうち、幅広い年代に観られたと解釈するのが現実的なようです。あとは、私のようなリピーターを他映画よりも獲得できたのも大きな要因だと思います。

※リピート鑑賞については、NTTコムの第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査で詳しく分析しています。

映画館で映画を観る人のうち、複数鑑賞する人がじわじわと増えている。

私は、毎週2本程度観るくらいの頻度で映画館に通っていますが、一般的には、映画館での鑑賞本数はどれくらいなのか。ちょっと気になりますよね。NTTコムの調査では、映画の鑑賞本数のデータもありましたので見てみたいと思います。

下記のグラフは「直近一年以内に観た映画の本数」を、2012年の調査から直近の調査までまとめたものです。

直近一年以内に観た映画の本数出典「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」

NTTコムの調査では、「1本」「2~4本」「5~11本」「12本以上」という区切りで分析していましたが、私は敢えて区切らずにグラフを作成してみました。

すると、映画館で観る映画の本数は、1~3本という人が多いということが分かりました。前述の通り、私は現時点で100本観ていますが、一般的には1~3本観るという人が6割弱を占めています。

(心の声)

世間の人はもっと観ていると思ってた…(大嘘)

ただ、私がちょっと注目したところは、12本以上鑑賞している層が、年々増えているということです。割合としては大きくないですが、しかし着実に増えているのがグラフからも見て取れます。
これはまさに、私のように映画鑑賞にハマってしまった人が増えているという事でしょうか…

これはあくまで個人的な感想ですが、1年以内に12本以上観ている層が増えている理由は2つあると考えています。

1つ目は、アニメや漫画の実写映画化が増えてきていること。
アニメとかの実写化って、主演にジャ〇ーズや注目の若手俳優などが抜擢されるケースが多々ありますよね。
その出演俳優を目当てに映画を観に来る人に向けて、そういう映画を大量供給しているのが複数鑑賞の要因になっているのかな、と考えてみました。

ちなみに、NTTコムの調査の「映画館で観る実写映画の選び方」を男女別に表したグラフがありますので引用してみたいと思いますが…

なんと、下記の表を見てみると、女性はほぼすべての年代で「好きな俳優が出演している映画」を選んでいるようです。

NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表2】より引用
男性)映画館で観る「実写映画」のトップ3(NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表2】より引用)

 

NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表3】より引用
女性)映画館で観る「実写映画」のトップ3(NTTコム リサーチ 第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査【表3】より引用)

あくまでアンケート結果ではありますが、女性は俳優で映画を選ぶ傾向があるのですね…
当然、映画を製作する側もこういったデータを把握していると思われますので、最近やたらアニメや漫画の実写映画化が多いなぁと感じていたのは、もしかしたらお客さんの傾向によるものかもしれないですね。

2つ目は、舞台挨拶のライブビューイングが増えたこと。
私は舞台挨拶付き上映に行くことが多いのですが、最近は映画館でのライブビューイングも流行っていて、舞台挨拶の全国同時中継とかやってますよね!
そして、そういう形態で舞台挨拶をする映画も割と増えていると思います。

中継元の座席が取れなかったとしても、別劇場のライブビューイングなら予約できるとしたら…当然、監督や俳優が舞台挨拶に出るなら観に行っちゃいますよね?
このように、ライブビューイングで舞台挨拶に行きやすくなったというのも、要因として考えられるのではないでしょうか。

なんにせよ、映画製作側が「劇場に足を運ばせるための仕掛け」を色々やっているということでしょう。

映画そのものが評価されているのか微妙ではありますが、今後も複数本観る層が増え続けて、映画がもっと色んな人の身近なものになると良いなって思います。

「君の名は。」効果。アニメ映画を観る人が増加

すみません。私本当に「君の名は。」が大好きなのでこれだけは言及しておきたいと思います(笑う)
下記のグラフは、「映画館で観た邦画(実写・アニメ)の種類」について、2014年の調査から直近の調査までまとめたものです。

映画館で観た邦画(実写・アニメ)の種類出典「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」

2014~2016年までは、「アニメのみ観た」より「実写のみ観た」の割合が高かったのですが、2017年は「実写のみ」の割合が前年より半減しているのが分かります。
そして減った分、「実写とアニメどちらも観た」割合が約1.5倍になりました。
簡単に言うと、邦画実写だけを観ていた人が、アニメも少し観るようになったということです。
これは、言わずもがな「君の名は。」を観た人が多かったことによる割合の変化です。

アニメ映画はまだまだ一般的ではないようですが、やはり「君の名は。」は凄かったんだなぁと改めて考えさせられました。

※邦画アニメの鑑賞率については、NTTコムの第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査で詳しく分析しています。

映画の情報源はテレビが首位。映画館で鑑賞することに対して受動的な人にどう足を運んでもらうか。

映画に興味を持った情報源を2つに分けてみた。

「この映画を観よう」と思うにはまずその情報に触れないといけないですよね。どういうきっかけで映画を観る・興味を持つことに繋がるのか、こちらもNTTコムの調査データがありました。
下記のグラフは、2017年の調査から「鑑賞タイトルに興味を持った情報源」をまとめたものです。

鑑賞タイトルに興味を持った情報源出典「NTTコム リサーチ」

各情報源を降順に並べてみたところ、一番割合が高かったのは「テレビCM」でした。次に「劇場の予告編」と続きます。やはりテレビはまだまだ影響力があるのですね…

と、ここでちょっと違う見方をしてみようと思います。
すでにお気づきの通り、各項目をオレンジと緑で色分けしてみました。
オレンジは、「映画」に対して受動的に触れる情報源。
緑は、「映画」に対して能動的に触れる情報源。

劇場の予告編や掲示物などは、そもそも映画館に行かないと触れない情報ですよね。また、映画サイトなんかも、この映画を観たい!とか、観てみようかな…という意思や興味が必要で、能動的に動かないとなかなか触れられない情報源です。
逆に、テレビCMや口コミなんかは、映画を特に意識しなくても触れられる受動的な情報源です。
(※あくまで主観での分類となります)

このように分類してみると、前述した「映画館で映画を観る割合」の最新データに当てはめた時に、37.1%の「観た」人たちは能動的または受動的な情報源に触れる機会があります。逆に、62.9%の「観てない」人たちは受動的な情報源にしか触れる機会がないと考えられます。

そう考えると、映画館で映画を観ないような人だと、映画に関する情報が入ってくる入り口が少ないですよね…

映画館で鑑賞することに対して受動的な人が劇場に足を運ぶには。

大前提として、映画館で観たくなる映画を製作するというのがあると思います。

自分自身、最近映画をやたら観るようになって分かったのが、映画も色々あるということ!
文字通り、見応えがあって面白かったー!と思える映画もあれば、これ映画でやる必要ある?と疑問を持ってしまうものも…
やっぱり映画館まで行って映画を観るのなら、少なくとも「観て良かった」と思える満足感は欲しいですよね。

あとは、まだまだTVの影響力は大きいと思いますので、映画製作側に、TVを使ったプロモーションの戦略をもっと綿密に練って頂くことでしょうか…

すごく個人的な話ですが、私自身、映画館での本編上映前の予告を必ず観てるんです。むしろ、予告と映画泥棒は本編だと思ってるタイプなので、予告流れてるときに騒がしくされるのが結構イラッてくるんですけど(笑) それは置いといて…

映画館で上映される予告って、数か月先の映画の予告も流れるじゃないですか。それこそ、まだ製作中だけど「特報」みたいな短い予告編とかも流れるので、映画館だけで流すのはもったいないなっていつも思うんですよね。
TVでも同じタイミングで流せばいいじゃんって。

TVでの映画CMって、だいたい公開直前か公開後に放映されることが多いですよね。
そこの部分を、公開日よりもずっと前から、少しずつ情報を出していくように変えた方が、映画館での鑑賞に受動的な人にも、長期的にアプローチできるのかなって思います。

それにプラスして、TVCMの内容も映画館での予告と同じものにして欲しいと思います。TVで映画の宣伝をする時って、TVスポット用に予告を作るじゃないですか。そのせいか、映画なのになんかTVっぽく感じるんですよね…
それが「映画館で観る必要性の低下」にも繋がってくるのではないでしょうか。


今回は、たまたま映画鑑賞に関する調査を見かけたので、私なりの考え・見方をまとめてみました。
NTTコムの調査は毎年行われているようですので、最新版が更新されたらまた記事にしようと思います。

※本記事は、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社の自主調査「第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査」を利用しています。
調査結果の利用に際して、各データに出典を明記しております。
また、「映画館で観る実写映画のトップ3」のグラフについては、NTTコムの調査結果より引用しております。



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女神の見えざる手|敵も味方も観客も欺くミス・スローン。2017年一番興奮した洋画。

戦略のプロ「ロビィスト」をテーマにした映画。
10月公開にもかかわらず、すっかり見落としていて今更観てきました…でも絶賛ヒット中らしく、まだ公開終了してなくて良かった!

そのヒットも頷けるほど面白い映画でした。
個人的には、2017年一番興奮した洋画です。今回はそんな「女神の見えざる手」のプレビューです。


映画『女神の見えざる手』 予告篇(キノフィルムズより)

主人公ミス・スローンとは

この映画の邦題は「女神の見えざる手」ですが、原題は「MISS SLOANE」。主人公の名前です。

相変わらず、邦題のセンスのなさが光ります…
というのは置いといて、この映画のタイトルはMISS SLOANEが良かった…と思ってしまうほど、主人公が濃くて強い。

そもそもこの映画は、政府の政策に影響を及ぼすことを目的に、戦略的に活動するプロ集団:ロビィストをテーマとしています。
ミス・スローンはトップロビィストで、アメリカの銃社会の規制派としてロビー活動をするのですが…

彼女の決断力、発想力、行動力、信念  etc…
どれをとってもすごい。さすがプロと思わせる身のこなしで、映画なんだけど、ミス・スローンの凄さがひしひしと伝わってきました。

そして、ロビー活動で「勝つこと」しか考えていないので、超ぶっ飛んでる…
一般的なモラルや常識は通用しないし、法律ギリギリの危ないこともするし(むしろ違法)、周りの人たちはみんなコマみたいな感じに扱うし…絶対に一緒に仕事したくはない(笑)

でもそれほど強烈なキャラクターなので、今まであまり映画で観たことがないほど圧倒的で引き込まれました。

脚本がすごい興味深く面白い

女神の見えざる手は、もともと弁護士だったジョナサン・ペレラ氏が書いた脚本。しかも初めて書いた脚本が映画化されたそう…まずそこに驚き。

日本ではあまり馴染みがないロビー活動をテーマとした内容になっていますが、それほど知識がなくともすごく面白いし、分かりやすい脚本になっていました。

アメリカの銃社会という社会的なテーマも織り交ぜ、政治の舞台裏をスピーディに描いているが故、息もつかせぬ展開の移り変わりに、130分ほどの映画ながらあっという間でした。

当然アクション映画のような迫力はないですが、相手の先手を読む頭脳戦なので、それを巧みに魅せる脚本や構成がホントに面白かったです。
そしてセリフがめっちゃ多い!!
こんなにセリフが多い洋画観たことない…(笑)
そのため、字幕の文字の移り変わりがめっちゃ激しい!

役者の演技も観つつ、文字も追いつつで大変ですが、逆転につぐ逆転の末に導かれるラストはぜひ劇場で観て欲しいですね。

敵も味方も観客も欺く展開に胸が熱くなる

聴聞会に召喚され、過去の仕事における不正についての真偽を問われるミス・スローン。
そんなシーンから始まるこの映画ですが、まさかこのオープニングが壮大なフラグになっていたとは…

劇中では、敵も味方も関係なく欺き、利用し、勝つことしか頭にないくらいの強烈なキャラクターであるミス・スローンですが、観てるこっちも欺かれました。

それくらい、目まぐるしく変わる展開に胸が熱くなったし、ホントによく作られたストーリーだなと思いました。
これは面白かった!

ジョン・マッデン監督のインタビューによると、「シーンの流れを時系列にせず、リズムを重視する方法が模索された」らしく、どうりで主人公の感情というか、勢いが映画に現れていたなと感じました。

これはきっと2回目が面白いに違いない。。


政治的な要素がある映画ってたくさんあるんですけど、どれも魅せ方が退屈で面白くないと思っていました。

でもこの映画は、政治、ドラマ、サスペンスなどが色々織り交ぜて合って、脚本とスピード感がたまらなく面白くて、2017年で一番興奮した洋画でした。
あんまりブログにこういうことは書かないですが、この映画はおススメです。

公式HP:女神の見えざる手

トップ画像:(C)2016 EUROPACORP – FRANCE 2 CINEMA

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズみゆき座
(シネスコサイズ)
上映回:2017年12月5日(火)15時25分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)スター・ウォーズ 最後のジェダイ

(2)空海―KU-KAI―

(3)パディントン2

(4)ジャコメッティ 最後の肖像

(5)カンフー・ヨガ

(6)ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命~

客層

30代 1割
40代 2割
50代 7割
男女比 8:2

備考

たまたま機会があって平日に来てみたら、さすがに年齢層高かった…平日&みゆき座という場所柄、平均年齢50以上でした。




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