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僕のワンダフル・ライフ|犬だけじゃなく、ペットを飼う全ての人に観て欲しい映画

プレミアムフライデーの特別割引があったので観てきました。21時20分の回なのに仕事が21時くらいに終わるってどういうことなの…とりあえずギリ間に合いました。。

今回の映画は犬と人間の絆的なお話ですが、犬に限らず、ペットを飼っている人には響く物語だと思います。
色んな種類の犬や、猫、ヤギ、ロバなどが出てくるので、動物好きの人も観ていて楽しい映画だと思います!


「僕のワンダフル・ライフ」予告編(編集部eigafanより) 

主人公は犬のベイリー。犬目線で描かれているストーリー。

この映画は、人ではなく犬が主人公。犬目線のアングルや、主人公ベイリーの心の声がたくさん聞こえる映画です。
人生ではなく犬生として、何度も生まれ変わりながらベイリーが生きる意味を考えていく物語。

今回の映画の中で、ベイリーは4つの犬生を歩むことになります。
1つ目はゴールデン・レトリバー。
まだ8歳だった少年イーサンに助けられ、彼と一緒に過ごす。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
2つ目はジャーマン・シェパード。
警察犬として、孤独な警官と共に過ごす。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
3つ目はコーギー。
人付き合いが苦手な女性が家族を作っていく姿を見守る。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
4つ目はセント・バーナードとオーストラリアン・シェパードのミックス。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)

1つ目のゴールデンレトリバーを生きている時に、イーサンにベイリーと名づけられました。物語の中でも、イーサンと過ごす部分がじっくりと描かれています。その他にも色んな犬種が登場するので、それを観ているだけでも楽しめます!かわいい…

そして犬目線で色んな心の声が聞こえてくるので、人間が思っていることと犬が思っていることの違いとかが笑えて、すごくほのぼのした映画でした。

人間ドラマよりも犬のベイリーが中心

イーサンと過ごす日々が長く描かれていますが、そのイーサンも成長していく中で、家庭環境や交友関係の変化などがあります。しかしながら、そこはあまり深堀されておらず、一般的と言っては失礼かもしれませんが、人間ドラマではよくあるようなお話で進んでいきます。

やはりこの映画は、犬のベイリーが主人公であると思わされると同時に、人間を軸にこの映画を観ていくとつまらなく感じてしまうのではないかと思います。
犬視点というのがこの映画の大きなポイントですので、そこは外さずに観ると楽しめると思います。

人間ドラマが薄く描かれているため、おそらく犬を飼っている人にとっては、飼い主を自分として、愛犬を思い出しながら観ることができるのではないでしょうか。

私的には、ベイリーに感情移入してすごく観やすかったです。また、犬に愛情持って大事にする人もいれば、邪険に扱う人や、仕事として犬と付き合っていく人など、人間と犬との関わり方を色々見せられて、考えさせられる部分もありましたね。

色んな表情を見せてくれる犬たち

主人公が犬というだけあって、人間よりも犬のほうがスクリーンの中に多く登場します。
楽しい顔や悲しい顔、怒っている顔など、まるで人間みたいに色んな表情を見せてくれる犬たちがホントすごいです。

くるくる回ったり、ボールを取りに行ったり、走り回ったり、もう子供みたいに元気な姿は観ていて癒されましたね…かわいい

当然歳を取るのは人間より早いので、少しずつ大人しくなっていく姿に心の声も聞こえてくるもんだから、そんなシーンにじんわりと頬を濡らしたよね。

これほどまでに色んな表情の犬たちを撮影したスタッフや、トレーナーの方はすごいなぁと思いました。


最近、ドロドロした映画とかを観ることが多かったので、ワンちゃんにすごく癒されました…

犬好きはもちろん、動物が好きな人や癒されたい人はぜひ劇場で観てみてください。

公式HP:僕のワンダフル・ライフ

トップ画像:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ日本橋
スクリーン8(TCX/シネスコサイズ)
上映回:2017年9月29日(金)21時20分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)パディントン2

(5)ジャスティス・リーグ

(6)GODZILLA 怪獣惑星

(7)ザ・サークル

客層

20代 1割
30~40代 8割
50代以上 1割
男女比 5:5

備考

・終始会話するカップル1組

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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール|タイトルが長すぎる映画

我ながら適当な記事タイトルを付けてしまった…(笑う)

チケット購入時、劇場窓口でスタッフの方に作品名を何と言えばいいか割と困りました…「19時40分の奥田民生になりたいボーイ…」と中途半端な発言をしたことを今となって後悔しています。映画が趣味だということに自信を持っていたハズなのに、こんなところにまだ恥じらいが残っていたのか自分は。。

ということで、最近色んな役柄に挑戦している妻夫木聡さんを観たかったので行ってきました。民生ボーイと狂わせガールのプレビューです。


「民生ボーイと狂わせガール」予告(東宝MOVIEチャンネルより) 

色んな役柄をこなす妻夫木さんは凄い

妻夫木聡さんを初めてスクリーンで観たのは2001年公開のウォーターボーイズだったなぁ…
もう15年以上前か…時の流れ怖すぎ。

ホントに数多くの作品に出演されていて、最近の映画だと、「殿、利息でござる!」「怒り」「ミュージアム」「愚行録」なんかは私も観に行って、その度に色んな一面を観させていただきました。
特に「ミュージアム」はカエルという意外な役柄で、特殊メイクも凄かったけど迫真の演技がすごい良かったなぁ…

今回は、奥田民生のような力まないカッコいい大人に憧れている主人公コーロキ役を演じています。
妻夫木さん本人も奥田民生さんのファンだと公言されており、心なしか楽しそうに演じているのが印象的でした。そして、狂わせガールのあかりに翻弄されながら、喜んだり落ち込んだり、一生懸命頑張ったり、必死にもがく演技はもう流石だなぁと思いました。

また、今回はキスシーンが多くて結構すごい…
個人的にはちょっと引いた(笑う)
でも、ホントに色んな役柄ができる妻夫木さん凄いなぁ。そしてイケメンだからそれが画になるのが羨ましい…

奥田民生さんが大好きな人ならより味わい深い映画になるのでは

映画のタイトルにもなっているくらいなので、当然、奥田民生さんの楽曲がたくさん使用されています。
エンドロールでは曲名を15曲ほど確認できました。そう考えると、ほぼフルアルバムを聞いているくらいの盛りだくさんな感じになっています。

私は実は、奥田民生さん自身の曲はほぼ知らず…(プロデュースしているPUFFYの楽曲くらいしか聴いたことがない…)
正直なところ知っているタイトルはありませんでした(爆)

で、この映画は劇伴として奥田民生さんの楽曲が使われており、シーンに合わせた楽曲が選ばれている(と思っている)ので、曲を知っていれば、コーロキが仕事で奔走する場面や、あかりとのラブラブなシーンなど、もっと映像と音楽がうまくミックスした状態で観ることができたのかなと思います。

ただ、曲数が多すぎるので、効果的な楽曲の使い方が出来ているのかは疑問に思いました。あかりと過ごすシーンなんかは、まさに奥田民生さんの楽曲が数曲登場しますが、正直くどいなぁと思った箇所があります。
でもまぁ、逆にそれがポップな感じが出ていて良かったのかもしれませんね。

予告からは想像してなかったクライマックス

この映画は、予告にも奥田民生さんの楽曲が使われていて、劇場で観た最初の時からポップな印象を受けました。たぶん笑えて楽しい感じの映画なんだろうなぁと思って行ったところ、ちょっと想像してたものとは違う方向に…

映画の途中からちょっと雲行きが怪しくなってきて、これはラストどうなっていくんだろうとちょっとハラハラしました。
個人的には、そのクライマックスの展開が一番面白かった…!欲を言えば、もっと派手でも良かったかな、くらいです。
そういう意味では、「最狂にポップでかつてない恋愛エンターテイメント」というイントロダクションにも納得です。

そしてこの映画を観終わって感じたことは、人は何かに狂わされて生きているのかなぁということです。
狂わされる、とは語弊があるかもしませんので、影響されるとでも言い換えましょうか。

思えば私なんかも、「君の名は。」という映画に影響されて映画館に入り浸る人間になってしまったわけですし、常に私たちの周りにはそういう何かがあると思います。
それをどう捉えるかで、良い方向に狂うのか、悪い方向に狂うのか、ということがこの映画の教訓ではないかと思いました。

ちなみに…自分には全く縁がないガール

ごめんなさい…
このセクションはかなり私的なお話になります(笑う)

今回登場する狂わせガール。
自分の目の前に現れたらどうするかなー、なんていうことも映画鑑賞後に話題にすると楽しいのではないかと思いますが、ちなみに私は一蹴して終わりますね…もしかしたら、ガールを狂わせるボーイになってしまうかも(笑う)

予告でもお分かりのように、狂わせガールのあかりがかなり自由奔放というか、わがままというか、何というか…すごい人なんですけど(語彙力)。

例えば「あたし怒る人大っ嫌い!」とかいうシーンなんかがまさにそれで、コーロキは「ごめんごめん…!!」って謝っちゃうんですよね。とても円満な方向で良いと思いますが、私だったら、そもそも怒った原因がガールなんだから、逆ギレされても困るんですけど…ってなっちゃうと思います。こじれるパターンですね、悪い例だと思います(笑う)

そんな感じで、映画の中の狂わせガールはなかなか指摘する箇所がたくさんある人だったので、現実にそんな人がもしいたら、自分には絶対に合わないなぁ…ということだけ書きたかった…!


色んな役柄を演じる妻夫木聡が観れて良かったです。
他の出演者も豪華なんですけど、倖田シュウという役を演じているリリーフランキーさんのこと、最初分かんなかったんですよね…キャラが濃いせいもあってか…

出演者と同時に、個性的なキャラが出てくるところもなかなか見どころだと思います。

公式HP:奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

トップ画像引用:(c)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ日本橋
スクリーン2(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月23日(土)19時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)未成年だけどコドモじゃない

(2)ミックス。

(3)ナラタージュ

(4)亜人

(5)探偵はBARにいる3

(6)火花

(7)GODZILLA 怪獣惑星

(8)先生!、、、好きになってもいいですか?

(9)エルネスト もう一人のゲバラ

客層

20~30代 7割
40~50代 3割
男女比 4:6

備考

・本編開始後の入場者4名
・カップルでの鑑賞が4割強、友人同士などのペアが2割強
お一人様がかなり少ない様子

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ダンケルク|音と映像で感じる臨場感。映画を越える映像体験

戦争映画でしかも実話…いつもの自分なら絶対に観に行かない、いわば相性の悪いジャンルだけど、この映画はなかなかズルかった。

何がズルいって、告の作り方がめっちゃ上手い。時計の針の音とかカットの入れ方とか、映像と絶妙に絡まって素晴らしかったし、この絶体絶命感…ホントハマった。「君の名は。」の特報を観たときと同じ感動だった。色んなパターンがあるけど、自分が好きな45秒予告を今回は共有します。

そんなこんなで、自分と相性の悪い映画のプレビューです。


映画「ダンケルク」45秒予告(公式配信:ワーナーブラザーズ公式チャンネルより)

これは映画というか、アトラクションにも似た素晴らしい映像体験

観て最初に思った感想は、音が凄い。
戦闘機が飛行する音、銃撃戦の音、爆撃の音…
迫力がまるで違う。
映画の兵士じゃないけど、伏せて耳を塞ぎたくなるような音は、戦争映画ならではなのかもしれないけれど圧倒的な迫力でした。

また、映像も凄い。
飛び交う戦闘機や軍艦など、観ているだけでもワクワクするのに、それが打ち落とされたり沈没したりする様子をスクリーンで観るのは圧巻でした。
特に戦闘機はCGではなく実写とのことですので、リアリティも凄い…

音と映像の迫力が半端無いので、観ている側もスクリーンの中にいるような臨場感を味わえました。

この救出作戦は、・海・空のそれぞれ時間軸の違う視点で描かれていて同じシーンでも、空から観た視点や、船から観た視点といったような形で映し出されるので、その違いも面白さの一つだと思います。

これほど音や映像が素晴らしい映画は初めてで、映画というか、むしろ映像体験と言った方が正しい気がします。
劇中のセリフも少なく、敵視点も無いなど、観客が映画に入り込む工夫というか細部に及ぶこだわりが凄いので、ぜひ映画館で体感して欲しいです。

物語がシンプルで一切の無駄が無い

この映画は、1940年に起こった、ドイツ軍によるフランス侵攻での戦闘が元になっています。
フランス北端のダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士を救出する(撤退作戦)というシンプルなストーリーで、逆に言えばそれだけに注力した物語です。

例えば、何が原因で戦闘が起こったのかとか、ダンケルク以外の地域では何が起こってるかとか、そういうのが一切無いため、観ている側もシンプルなストーリーに集中できます。

真っ暗な映画館の中で映し出される映像は、開始直後からすでに「生き抜く」ということ。私たちが普段、目が覚めて現実を認識するのと同じような感覚で始まるこの映画は、一切の無駄が無いシンプルなストーリーだからこそ観客に与えるインパクトが大きいのだと思います。

逆に言えば、楽しさとか笑いとか、感動の涙とか、難解なストーリーとか…等を映画に求めている方にはつまらないと思います。
そもそも戦争映画ですし、そういうのを求めている方ははじめから観る選択肢に入っていないと思いますが…
(極まれに「話題だから」という理由で観にきて、自分に合わなかったがために「面白くない」と評価する方がいらっしゃいますが、とてももったいないことだと思うので、老婆心ながら書き足しました)

観る劇場は選んだ方が良い。製作者のこだわりに振り回される映画。

前述の通り、普段絶対に観に行かない相性の悪い映画なので、当然予告以外の予備知識が全く無い状態で観に行きました。

また、恥ずかしながら映画のことも深く知らない状態なので、画面サイズについて、シネスコかビスタのどちらかなんでしょ?という浅はかな認識で行ったら失敗しました…

映画に詳しい方々が色々情報発信されていますが、ダンケルクはIMAXフルサイズとのことで、画面アスペクト比が1.43:1となっています。
日本では、109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXシアターでしか製作者の意図通りの鑑賞ができないそうです。

そんなことを知らない私は、TOHO市川コルトンプラザのスクリーンに行ってしまい(フリーパスの都合で)、上下左右に余白が出た状態での鑑賞でした。

画面小さっ…てのがまず最初の感想でした。
映写方法について詳しく知らないのですが、縦か横をスクリーンの丈に合わせるってのは出来ないのかなぁ…と思ってしまった(笑う)

前項でも書いた通り、この映画は体感することが醍醐味かと思うので、観るなら劇場を選んだ方がいいと思います。
エキスポシティに行かないまでも、最低限、お近くのIMAXシアターでの鑑賞をおススメします。


相性が悪いジャンルなので、予告を観て何も感じなかったらおそらく観に行くことすらしなかったと思う…
でも観たら凄く良かった!

こんな映画がジャンル問わず増えると、もっと映画の幅が広がりますね。あと予告の出来が鑑賞するしないに大きく影響されることを身をもって体験してしまった…予告大事。そんなことに気づかされる映画でした。

公式HP:ダンケルク

トップ画像引用:(c)WARNER BROS. PICTURES

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
スクリーン5(IMAXフルサイズのため映像40%減)
上映回:2017年9月9日(土)9時20分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)DESTINY 鎌倉ものがたり

(2)GODZILLA 怪獣惑星

(3)ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

(4)ナラタージュ

(5)亜人

(6)マイティ・ソー バトルロイヤル

(7)バリー・シール/アメリカをはめた男

(8)アトミック・ブロンド

(9)猿の惑星:聖戦記(グレートウォー)

(10)スクランブル

(11)エイリアン:コヴェナント

(12)エルネスト もう一人のゲバラ

客層

20~30代 2割
40代 2割
50代以上 6割
男女比 9:1

備考

・一人で鑑賞している人が7割程度

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きみの声をとどけたい|今だからこそ観ておきたい。言葉の力を信じるピュアな青春映画

タイトルからして、自分が好きなタイプの映画や…と思って、劇場でチラシを見かけた時から楽しみにしていた映画。

言葉が持つ意味や力を考えさせられるような、でも決して説教染みた感じではなく、優しさに溢れた青春映画でした。


映画『きみの声をとどけたい』本予告(公式配信:東北新社 映画チャンネルより)

力まずに自然体で観れる安心感

ここ最近のアニメ映画は、複雑に張り巡らされた伏線があったり考察が捗る内容だったりが多いけれど、この映画は、ポスターや予告から得られる情報から大きく外れることなく、展開が読みやすかったので割りとリラックスして観ることができました。

2015年公開の心が叫びたがってるんだ。のような、優しい世界の中で物語が進んでいくので、都合良すぎと思しき部分もあったりはしますけど、さほど気にならずに観ることができます。
むしろ、ストーリーも単純明快な物語でこの後の展開が分かっていながらも、ちゃっかり私は感動してしまいました…

何だろう、演出が良かったのか何なのか。
ラストってこうなるんでしょって、読み通りに展開していくにも関わらず、分かっていながらも感動してしまったのは、逆に物語がシンプルだったため、映画のメッセージが伝わったからなのかなぁと思います。

本記事のタイトルに「青春映画」と書きましたが、この映画は、青春以上に「言葉」に重きを置いているような気がします。
もちろん、女子高生たちの日々の葛藤だったり、「ラジオ」を通して色んなことを経験したり感じたりしながらのラストシーンは、観終わってさわやかな気分になりました。
色々な悪い言葉があふれた今の世の中に、言葉やコトダマが持つ力をまっすぐに描いたこの作品は、心に沁みましたね。。

この映画はどちらかというと、日常系なんでしょうかね。
そういった意味で、意地悪な展開とかは一切無いので、肩に力を入れずに安心して観れるかと思います。

コトダマを大事にする女子高生なぎさが純粋すぎる

なんか久々にこんなにピュアなキャラクターを観た気がします。
主人公のなぎさは、小さい頃おばあちゃんに、「言葉にはタマシイが宿っているんだよ」「願い続けていればきっと叶うよ」「悪口を言うと自分に返ってくるよ」と言われて、そのコトダマの話をずっと信じ続けていています。もうすでに、なんて純粋な子なんだろう…と思わざるを得ないのですが(笑う)

画像引用:(c)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

なぎさの幼馴染のかえでと夕は、顔を合わせるたびに口げんかをしてしまうのですが、なぎさはそれを聞いていて嫌だなぁとストレスを感じてしまったり、なぎさ自身も無意識のうちに悪口を言ってしまって、それをすぐ反省するところとか、ホントにピュアなキャラクターです。
そんな彼女のまっすぐな姿を観ていて、とても暖かい気持ちになりました。
やっぱり、コミュニケーションがSNSだったり、テキストで何でも済ませちゃうこの時代に、言葉やコトダマを大事にする純粋さは、立ち止まって色々考えさせられますね。

実はもっと凄い人が出てくる…

大袈裟なタイトルを付けてしまいましたが、映画を観て本当にそう思いました(笑う)
予告編でもあるように、朱音さんという寝たきりの女性(矢沢紫音の母)が登場しますが、彼女が本当に凄い(小並感)。
この記事のカテゴリはプレビューに設定していますので、詳しいことは割愛しますが、彼女の言葉の力で、この映画のクライマックスが成り立っていると言っても過言ではない…(はず)。

率直に、朱音さんのような人になりたいなぁ…と思ってしまった。


なかなかストレートなメッセージ性のある映画ですが、平和的でさわやかな気持ちにもなれます。
掘り出し物を見つけたような、比較的満足度の高いだと思いますので、宜しければ観てみては如何でしょうか。

公式HP:きみの声をとどけたい

トップ画像引用:(c)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン4(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月1日(金)22時00分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)亜人

(5)奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

(6)GODZILLA  怪獣惑星

(7)恋と嘘

(8)あさひなぐ

(9)ハイキュー!!才能とセンス

(10)ハイキュー!!コンセプトの戦い

(11)トリガール!

客層

20代 1割
30~40代 9割
男女比 9:1

備考

・本編開始後の入場者2名

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トリガール|土屋太鳳さんの毒舌がたまらない⁉眩しすぎる超青春映画

公開初日にトリガールを鑑賞しました。
正直観に行くかどうか迷っていて、全然期待していなかったのですが、これは個人的にどストライクな映画だった…観に行って良かった!

青春映画にも色々ありますが、鳥人間コンテストという題材も手伝ってか、気持ちよくて爽快感がある映画でした。特に若い子たちには絶対に観て欲しい!


映画「トリガール!」本予告(公式配信:showgatetrailerより)

これぞ青春! 鳥人間コンテストにかける人たち

毎年テレビでも放送されている鳥人間コンテストをテーマにした映画で、「名前だけは聞いたことあるなぁ…何だか知らないけどとりあえず人が飛ぶんでしょ?」くらいのすごく浅くて薄っぺらい知識の中での鑑賞。

ところが、観終わって最初に思ったのは人力飛行サークルに全てを懸けるメンバーがすごい熱い!

機体を作るチームやパイロットチームなどの色々な役割の中で、メンバー全員が一つの目的に向かって突き進むというまさに王道の青春

やっぱり、みんなで一緒に汗や涙を流して何かを成し遂げるっていいよね…絶対大切にしたい経験だし、観てるこちらもすごく胸が熱くなる!映画を観てても自然と応援してしまったし、勢い余ってちょっと泣いてしまった(笑)

すっきりと清々しい気持ちでスクリーンを出たのは久々だったなぁ…

周りに流され続けてきたゆきな。演じる土屋太鳳さんの演技が気持ちいい。

実は土屋太鳳さんをスクリーンで観たのは2回目で、最初に観たのは青空エールというこれまた青春映画でした。
この時は吹奏楽部の女の子を演じていて、可愛らしい人だなぁ…と思いながら観ていました。

今回のトリガールでは、周りに流されて生きてきた女の子:ゆきなという設定に加え、思ったことをすぐ口にする、いわば毒舌キャラを演じていてとっても新鮮な一面を観ることができました。

そのゆきなが人力飛行サークルに入ったきっかけも、イケメンの先輩に誘われたから。自分の意志なんて全く無く、興味すら無く、ただただイケメンの先輩に「良い身体してるね」と言われたことがきっかけ。

一般的に周りに流されちゃう人って多いと思うし、それこそ中高生くらいだとそんな些細なきっかけからハマっちゃう、なんてことも多いと思いますので、そんなゆきなに共感できる人も多いのでは?

サークルの怖い先輩の坂場&ゆきな。喧嘩するほど仲が良い⁉

サークルのパイロット班の中で圧倒的な力を持つ坂場先輩。新人のゆきなにいちいち突っかかってくるちょっと嫌味な先輩でもあります。しかしゆきなも負けず劣らず、坂場先輩に毒舌で立ち向かっていきます。予告編でもあるような二人のやりとりが、本編ではさらに強烈に繰り広げられます。

しかしながら、パワフルで最強なイメージの坂場先輩でもプレッシャーにめっぽう弱いという欠点も…コワモテだけど意外と人間味のある良いキャラです。

演じるのは間宮祥太朗さん。コワモテからプレッシャーで縮こまるところまで、幅広い演技がとても印象的でした。

毎度二人でいがみ合う中で、最終的には坂場先輩と一緒に飛ぶことになるゆきな。その中で色んな事があり、薄っぺらい気持ちでサークルに入ったゆきな自身が変わっていく姿を観て、本当に応援したくなりました。

なんかキャラが色々すごい!このゴチャゴチャ感は結構好き。

この映画にはホントに色んな方が出演されていて、実際の鳥人間コンテストでも実況を務めている羽鳥慎一アナウンサーや、琵琶湖が舞台ということもあり、ゆるキャラのひこにゃんも出演しています。

また、映画の中でも一際存在感を放っていたのが、コロコロチキチキペッパーズのナダルさん演じるペラ夫先輩。

人力飛行サークルのOBという設定ですが、物語の随所に登場し、すごい美声でナレーション風に語ってはいつの間にか消えている、そんな神出鬼没の先輩です。

しかもペラ夫先輩が語っているシーンの劇伴はJupiterで、何だかよく分からないけれども壮大な印象を与えてくれます(?)

そういうのが苦手な方には厳しい映画かと思いますが、私自身はこのゴチャゴチャしてる感じがたまらなく好きで随所で笑ってしまいました。

名曲カバー「空も飛べるはず」

忘れてはいけないのは、映画の主題歌。
今回は、ねごとさんがカバーした「空も飛べるはず」が主題歌となっています。

元々はスピッツさんのシングル曲として有名ですが、発売したのが1994年ということで、もう20年以上前の曲なんですね…

私はオリジナルが世に出た頃から知っているので、もう完全に懐メロ状態。年月は経ちましたが、いつ聴いても良い曲ですね…

映画にも合っていて、最後の主題歌まで楽しませてくれました。


トリガールは、意外にも上映時間が98分と短いので、サクッと観ることができます。

私自身が映画鑑賞をする際にも重要視しているのですが、上映時間が長すぎると結構疲れてしまうので、そういった意味でも気楽に観ることができるのではないでしょうか。

とは言え、98分の中にしっかりと凝縮されているので、たくさん笑って楽しめる映画だと思います。

公式HP:トリガール!

トップ画像引用:(c)2017「トリガール!」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン3(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月1日(金)19時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)亜人

(5)奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

(6)泥棒役者

(7)氷菓

(8)先生!、、、好きになってもいいですか?

(9)恋と嘘

(10)パーフェクト・レボリューション

(11)あさひなぐ

客層

20~30代 7割
40~50代 3割
男女比 6:4

備考

・本編開始後の入場者3名
・全編通してにぎやかな映画なので周りの音(ポップコーンなど)はそれほど気にならない

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