こんにちは、あしだです。
予てから期待していたペンギン・ハイウェイを観てきました。
大変素晴らしく、心に残る作品でした。期待を大幅に超え、君の名は。以降初のヘビーリピート映画になりそうです。
公開翌日に初めて観に行ってきましたが、あまりにも良すぎて、当日は「良かった…(語彙力)」くらいの感想しか出てこなかったのですが、鑑賞6回目を終え、少しですがようやく自分の中で整理できたので記事を書こうと思います。
※基本的にネタバレありです。また、原作未読のため的外れな見解があったらすみません。
こんにちは、あしだです。
予てから期待していたペンギン・ハイウェイを観てきました。
大変素晴らしく、心に残る作品でした。期待を大幅に超え、君の名は。以降初のヘビーリピート映画になりそうです。
公開翌日に初めて観に行ってきましたが、あまりにも良すぎて、当日は「良かった…(語彙力)」くらいの感想しか出てこなかったのですが、鑑賞6回目を終え、少しですがようやく自分の中で整理できたので記事を書こうと思います。
※基本的にネタバレありです。また、原作未読のため的外れな見解があったらすみません。
毎年クレヨンしんちゃんと名探偵コナンは決まって観に行ってますが、今年もその季節がやってきました。
クレしんは昔から観ていて、むしろクレしんと一緒に育ってきたので安心して観れますよね。
コナンはまた別日に観に行きますが、今回はクレヨンしんちゃんを観に行ってきたので「映画クレヨンしんちゃん2018」のレビューです。
予告やポスターを見て、なんか不思議な感覚になったこの映画。
過度な期待はせずに観にいったんですが、いやー、すごかった。
見終わって、これはアカデミー賞いける!ってマジで思いました。
そしたらホントに受賞しちゃった…
作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の4冠に輝きました!おめでとう!
今回はそんな「シェイプ・オブ・ウォーター」のレビューです。
『シェイプ・オブ・ウォーター』日本版予告編(フォックス・サーチライト・ピクチャーズより)
1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間ではない“彼”の特異な姿に心惹(ひ)かれた彼女は、こっそり“彼”に会いにいくようになる。ところが“彼”は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっており……。
(シネマトゥデイより)
スリー・ビルボードと同じフォックス・サーチライト・ピクチャーズの作品で、本年度アカデミー賞に13部門でノミネートされている作品です。
本日発表の第90回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞を受賞しました。
声を出せないイライザが出会った不思議な生き物。
最初は好奇心だったのが、ありのままの自分を見てくれる”彼”のことをいつの間にか想っていることに気づく。
二人が互いに感じあうには、言葉は必要なかった。
サスペンス要素もある、不思議で奇妙な愛の物語です。
正直な話、見終わった後の余韻が凄すぎて、「良かった…(語彙力)」っていう感想しかなかったんです。
少しずつ思い出しながら良かった点を考えてみると、おそらく演技、音楽、映像になってくると思います。
まず演技は、主演のサリー・ホーキンスさんの全身を使った感情表現がほんっとに良かった。
声を出せない役なので、セリフは基本的に無くて手話で会話するんですけど、声を出さない演技でこれだけ感情を訴えることができるということに感動してしまいました。2015年に公開された「心が叫びたがってるんだ。」っていうアニメ映画も、主人公が声を出せない中での演技がすごいなーと思いましたが、それと同じ感動でしたね。
特に、はじめは好奇心だったのが、お互いのありのままの姿を言葉を介さずに感じあい、感情をぶつけ合っていくという、微妙で繊細な感情の変化が圧倒的だったね。
彼女は境遇的にはあまり良い人生ではないだろうし、”彼”もグロテスクなビジュアルなんだけど、外見じゃなくて、お互い心で惹かれあってるんだよな…
観ていて”2人”の幸せをただただ祈ってしまった。
また、この映画の中の音楽も印象的だったなぁ。
一部、ミュージカルっぽい演出もあったせいかと思うけど、”2人”の関係や彼女の感情をより深く表現するのを見事に手伝っていましたね。
というか、シーンのつなぎ目の音楽の使い方がすごい上手くて、観ているこっちの気持ちを途切れさせないんですよ。自分の好きな映画のポイントを突っついてくるなぁ…と思いました。
あとは映像ですね。
水のシーンは特にお気に入りです。
水の中で、彼女と”彼”が抱き合うシーンとか。
ただただ美しかったなぁ…圧倒的美しさ。
涙流れたし…
まさに映画のポスターのシーンですよ。
美しい画だし、そして最大のネタバレだと思う。。
映像関連でもう一つ。
この映画に猫が登場するんですけど、猫に萌えた…
イライザとジャイルズがやりとりしてるシーンの端のほうで、猫が自由に動き回ってるの。
意図を感じさせない自然な映像にほっこりしましたね。
前述の通り、自分はめっちゃどストライクな映画でした。
ただ、色んなレビューを見ても概ね高評価が多いのですが、観る人によって評価が極端に分かれてしまうだろうという内容でしたね。
不思議な生き物のビジュアルが受け付けない人もいるでしょうし、その生き物と人間というカップリングが厳しい人もいるでしょうし…
あと、裸や自慰、ベッドシーンなんかもありますし。(ベッドシーンに一瞬モザイクがかかります)
一応この作品はR-15指定ということで、暴力的なシーンもあります。
個人的にはベッドシーンだけは要らなかったなと思いましたが、それでもかなり胸に来るものがありましたね。
タイトルが素敵ですよね。
日本語に直訳すると、水の形。
この映画の中で、雨の日、イライザが乗ったバスの窓に付いている水滴のシーンがあります。
水滴が風に吹かれて流れていった先で、もう一つの水滴とくっついて一つになるっていうシーン。
すごい素敵だなーって思ったのと同時に、”2人”の結末を予感させる重要な部分かなぁと思っています。
あと、この映画に登場する人たちってほとんどがマイノリティなんですよね。
イライザも声を出せないので偏見を持たれてしまうキャラクターだし、
親友のゼルダは黒人女性、ジャイルズはゲイ。
肝心の”彼”は、ビジュアルもグロテスクな不思議な生き物。
マイノリティも含め、世界には色んな人がいるということをThe Shape of Waterに例え、その中のイライザと”彼”が一つになる物語だったんですかね…
というわけで、シェイプ・オブ・ウォーターの評価は…
音楽★★★★★
物語★★★★★
脚本★★★★★
演出★★★★★
感情★★★★★
総合評価5.0
公式HP:シェイプ・オブ・ウォーター
トップ画像:©Twentieth Century Fox Film Corporation.
TOHOシネマズ錦糸町
スクリーン4(ビスタサイズ)
上映回:2018年3月3日(土)20時50分~
(1)ラプラスの魔女
※ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生~RP動画
(5)レディ・バード
(8)犬ヶ島
LA・LA・LANDの製作チームが贈る感動のミュージカルエンターテイメントということで、かなり期待しながら観に行きました。
元々ミュージカル映画ってそんなに好きではなかったんですけど、LA・LA・LANDが良かったので公開が楽しみでした。(なのに公開初週には行けず…)
ということで、観てきたらすごい良かった…楽曲が特に好き。
今回はそんな「グレイテスト・ショーマン」のレビューです。
映画『グレイテスト・ショーマン』予告D (20thFOXjpより)
P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。
(シネマトゥデイより)
P.T.バーナムさんは、19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築いた興行師とのことで、実在した方なんですね。
そんな前情報を全く知らないまま観に行ってしまいました。
ですが、差別や偏見で居場所をなくした人たちがスターになれる場所を作り、自身も興行師として成功を収めた素晴らしい方なんだなということをこの映画で知ることが出来ました。
この映画は、そんな彼のサクセスストーリーをミュージカルとして描いた作品となっています。
LA・LA・LANDの製作チームだけあって、楽曲はめちゃ良かったですね。
LA・LA・LANDの時もそうでしたが、映画を観終わった後に迷わずCD買っちゃいましたね。
それくらい素敵な楽曲ばかりでした。
特に、ヒュー・ジャックマンとザック・エフロンがバーで歌ってるシーンのThe Other Sideっていう曲が個人的にはツボですね。楽曲も良かったですし、そのシーン自体もすごく良かったです。
グレイテスト・ショーマンでは、グラスを置く音とか、金槌で叩く音とか、楽器以外の音を使って映像とリンクさせた演出が楽しくて胸熱でした。
あと、上映時間104分に対して楽曲が9曲。
リプライズも含めると、実際にはもう少し歌があるので、映画の中の音楽の比率が高い!
今思い出してみても、ずっと音楽が流れているような印象さえあるくらい、歌がたくさんありました。
そのため、音楽好きの自分にとってはかなり楽しい映画でした。
また、LA・LA・LANDはオープニングのワンカットでのミュージカルシーンがとても圧倒されましたが、グレイテスト・ショーマンは、ワンカットはないものの、歌・セリフ・ダンスをうまく組み合わせた所謂ミュージカルっぽい演出がとても素敵でした。
これは期待通りの作品でした。
すごく楽しめた映画だったので、ここはちょっとなぁ…というところは正直ないのですが、強いて挙げるとすれば、ストーリーですね。
物語の展開としてはあまり深くないと思いました。
ちょっとした苦難もありますが、割とサクサクと物語が進んでいくので、都合が良いように見えた部分もあります。
ただ、この映画の軸としてはミュージカルと多様性だと思いますし、前述したとおり、音楽やミュージカルが良かったので、それほど気になりませんでしたね。
映画の中では、差別や偏見で居場所を失っていた人たちが、ショーの中で居場所を見つけて輝いていく姿が映し出されていました。
ショーの中のエンターテイナーだけではなく、バーナムも、興行が成功したにも関わらず、上流階級の人たちには低俗なものと言って認められなかったり、フィリップも空中ブランコ乗りのアンに恋をしてしまうが、身分の違いに苦悩するなど、そういった世の中の空気感も描かれていました。
でも、「自分らしく生きる」ということは大事だというメッセージがこの作品には込められていると思います。
話題にもなっている「This is me」という曲にもそれが表れています。
周りの色々な言葉に振り回されるのではなく、
自分に誇りをもって、自分のリズムで行進するの、もう怖くない。
そんなニュアンスの歌詞が、自分らしさや自分の居場所を見失っている人を後押しする応援ソングになっていると感じました。
とても良い楽曲です。
ちょっと話は変わりますが、上映前の企業広告が印象的でした。
企業「ForONEs 2017」篇60秒 (docomoOfficialより)
docomoのForONEs~世界は、ひとりの複数形でできている~
このコピー好きだなぁ…
映画館の企業広告はガツンと来るのが多くてすごい良いよね。
というわけで、グレイテスト・ショーマンの評価は…
音楽★★★★★
物語★★★★☆
脚本★★★★☆
演出★★★★★
感情★★★★★
総合評価4.6
公式HP:グレイテスト・ショーマン
トップ画像:©Twentieth Century Fox Film Corporation.
TOHOシネマズ新宿
スクリーン10(シネスコサイズ/IMAX)
上映回:2018年2月24日(土)21時00分~
(1)ブラックパンサー
20代 3割
30代 4割
40代 2割
50代~1割
男女比 5:5
田舎町に移住してきた人たちが、実は元殺人犯だったという予告でちょっと衝撃を受けた本作。
何か事件があったら真っ先に疑ってしまいそう…
まさに、信じるか疑うか。
人間の本性があぶり出されるような、リアリティのあるヒューマンサスペンス。
今回はそんな「羊の木」のレビューです。
刑期を終えた元受刑者を自治体が受け入れる新仮釈放制度により、閑散とした港町・魚深市に男女6人が移住してくる。市役所職員の月末一(錦戸亮)は彼らの受け入れ担当を命じられるが、移住者たちの過去を住民たちに知られてはならないという決まりがあった。やがて、全員に殺人歴がある犯罪者を受け入れた町と人々の日常に、少しずつ狂いが生じていき……。
(シネマトゥデイより)
田舎の町に新住民としてやってきた男女6人は、全員元殺人犯。
国の画期的なプロジェクトとして位置づけられる新仮釈放制度は、住居と雇用を自治体によって保障する代わりに、10年住むことを義務化することで少子化対策につなげることを意図したもの。
ただ、既存の住民には過去の経歴などを明かされることはなく、元殺人犯だと知っているのは、主人公の月末(つきすえ)をはじめとするごく一部の人だけ…
新住民の受け入れが済んでひとまず町の中に溶け込んだと思っていたところ、暴行の形跡がある遺体が発見される。
事件なのか事故なのか。
静かな田舎町のため、遺体が見つかった場所には多くの人だかりができていたが、その中に新住民の姿を見つけた月末は、少しずつ彼らのことが気になりはじめて…
という感じのお話です。
この映画は劇伴が良かったですね。
良かった、というのは少し語弊があるのですが…
一般的なメロディアスで感情を盛り上げるような劇伴じゃないんですよね。ピアノとかオーケストラみたいな音階がある感じではなく、なんていうか…色んな音?
田舎町だし、海とか風の音をしっかり聴かせるために、楽器を使った明確な音楽ではない感じにしたのでしょうかね。
一応、劇中に主人公が趣味でやっているバンド演奏で、ギターやらベースやらの音が出てきますが、そこのコントラストははっきりしているので、そういう意味でもちょっと新鮮な劇伴でした。(そもそも劇伴と呼んでいいのか分からないけど)
なので、物語の盛り上がりを音楽に頼らないので、その点がすごいなぁと思いました。
あと、キャストも豪華でみなさん演技がすごい良かった…
主演の錦戸亮さんはジャニーズですけど、全然違和感なかったなー…。いや、普通に上手かったと思う。
個人的に驚いたのは優香さんだな。
ほぼバラエティでしか見たことがなかったので、カワイイ人という印象があるんですけど、この映画の中ではかなり色っぽかったなぁ…
役柄もそういう感じなんですけど、大人の美人さんになっててちょっとびっくりしました。
そんな個人的な印象もさることながら、元殺人犯という難しい役柄を演じていたみなさんはホント良かったですよ。
それぞれのキャラクターの特徴というか、性格というか、ホントにリアリティがあってかなり怖かったです(笑)
松田龍平さんが演じる宮腰なんか、嫌ですね…
だって怖すぎるもん…
後半のとあるシーンにびっくりして椅子から飛び上がってしまった…
とりあえず、この映画を観て率直に思ったのは、幽霊とかよりも人間が一番怖い!
宣伝でヒューマンサスペンスと銘打ってるだけあって、人間ドラマをしっかりと観るべきなんでしょうね。
ストーリーの展開はサスペンスらしく、この先どうなるんだろうという不安を抱えながら観る場面もあったんですけど、伏線が分かりやすくて、そういう意味では若干面白さに欠けました。
原作とは変更されている部分もあって、結末は映画オリジナルだそうなので、ヒューマンドラマの方により重点を置いた感じにしたんでしょうね。
なので、おぞましさや優しさなど、人間の色んな姿を観る映画なんだと思います。
「羊の木」ってタイトル、気になりますよね。
劇中に出てくる、羊が木に生っている絵のことなんですけど、
正直な話、明確な意味は分からないです…(爆)
ただ、公式HPにも掲載がありますが、映画の冒頭に、
その種子やがて芽吹き タタールの子羊となる
羊にして植物
その血 蜜のように甘く
その肉 魚のように柔らかく
狼のみ それを貪る
「東タタール旅行記」より
という言葉があります。
個人的な解釈ですが、前科者が罪を償い、社会復帰の一環として田舎町の住民となることで田舎町の少子高齢化を救うという劇中のプロジェクトに照らし合わせているのだと思いました。
そして、それが上手く循環していくことが望まれるのに、狼がそれを壊すということを示しているのではないかと解釈しました。
つまり、新住民としてやってきた男女6人の中に狼がいるということ…(恐ろしい)
あと、ちょっとググってみたところ、昔のヨーロッパの人は、綿は羊の生る木から取れると思っていたというお話があるそうです。そのことから、羊の木というのは、「純粋で単純な発想」、「信じること」といった意味合いがあるそうです。
この映画は、元殺人犯という過去を持った人たちが、平凡な田舎町にやってくるということを描いています。
一般的に、元殺人犯なんてことを知ったら、距離を置きたくなると思いますが、まさに、先入観だったり、見た目の印象、言葉の印象といった、羊の木のような発想で人間を見ていないかということが投げかけられているような気がします。
というわけで、羊の木の評価は…
音楽★★★☆☆
物語★★★☆☆
脚本★★★☆☆
演出★★★★☆
感情★★★★☆
総合評価3.4
公式HP:羊の木
トップ画像:©2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社
TOHOシネマズ錦糸町
スクリーン7(ビスタサイズ)
上映回:2018年2月17日(土)20時50分~
(1)ボス・ベイビー
(2)リメンバー・ミー
(3)ブラックパンサー
(4)友罪
(5)ラプラスの魔女
(6)ちはやふる-結び-
(7)去年の冬、きみと別れ
※プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~プロモーション映像
(9)空海-KU-KAI
20代 1割
30代 4割
40代 4割
50代~1割
男女比 3:7