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2017年の映画マイランキング|TOHOフリーパスを2回発行で延べ119回、92作品を鑑賞

2017年もあと2日で終わり。
年末のこの時期、今年1年はどうだったかな、と振り返ってみたくなりますよね。

自分自身は…今年も相変わらず映画の一年でしたね。
2017年はタイミングが良くTOHOフリーパスを2回発行できたので、延べ119回92作品を鑑賞することができました。

そこで今回は、2017年の映画マイランキングを作ってみました。
今年観た92作品のうち、昨年公開の下記3作品を除いた89作品でのランキングとなります。
君の名は。
この世界の片隅に
ぼくは明日、昨日のきみとデートする

 2017年の映画マイランキング

ランキングの作り方について

作成したマイランキングは、基本的に私の主観での判断となりますことを予めご理解ください。

ランキングの作り方としては、私が映画を観る上で特に重要視している「音楽」「物語」「脚本」「演出」「感情」という5つの項目ごとに、5点満点で点数をつけました。
それぞれの項目の合計を平均したものを総合点として、ランキングを作成しています。

「音楽」
基本的には劇伴のことです。映像や物語に合った音楽か、そもそもの楽曲がどうかという観点です。
「物語」
単純に、ストーリーが自分の好きなものかどうかという観点です。
「脚本」
物語の構成や、劇中に印象に残るセリフがあったかどうかという観点です。
「演出」
配役や演技、映像の仕上がりなど、いわゆる演出が自分にとって良いと感じたかどうかという観点です。
「感情」
泣いたり笑ったり、心打たれたり、考えさせられたり、何かしら自分にとってエモーショナルな映画だったかというかという観点です。

以上の観点でランキングを作成しましたので、
どうぞご覧ください。

映画マイランキング2017

あしだが選ぶ2017年の映画マイランキングの発表!
下記の画像をご覧ください。

2017年の映画ランキング

同列でのランクインが多い結果となりましたが、
私のとっての2017年の1位は、「虐殺器官」と「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ」でした!

上位20作品のひとことコメント

1位:虐殺器官
制作会社の経営破綻で、一時は公開も危ぶまれた作品。
事前の期待値もかなり高く、音楽や脚本、演出などどれも良くて本当に最高だった。

1位:響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ
テレビシリーズの総集編とは思えないほどの完成度。
印象的なセリフや素敵な音楽で耳と心が幸せになった。

3位:ラ・ラ・ランド
オープニングのワンカットのシーンは圧巻。
一方、切ない物語が胸の中に余韻を残す。

3位:夜は短し歩けよ乙女
斬新な映像表現と大島ミチル氏の音楽が絶妙にマッチ。
花澤香菜さんの声も素敵で、目と耳が幸せになった。

3位:メッセージ
映像のスケールが想像よりも大きかった。
誰にも分ってもらえないが、君の名は。のような雰囲気を感じた。(運命的なお話という点で近いものを感じた)

6位:モアナと伝説の海
劇中歌が多くて音楽がとても良かった。
ディズニーらしい冒険物語で勇気と感動を貰った。

6位:SING
SINGというタイトルだけあって、音楽が楽しい映画だった。
「お父さん、ごめんなさい」のシーンで号泣した。

6位:夜明け告げるルーのうた
100%Flashを使った映像がとても良かった。
夜は短し~もそうだが、観ていて楽しい映画だった。

6位:トリガール!
土屋太鳳さんの可愛らしい雰囲気とは正反対の役柄で、ある意味迫力があって面白かった。劇中のノリが個人的には好きで、かつ、王道の青春ものがハマった。

6位:女神の見えざる手
ミス・スローンの策略が完璧すぎて、先が読めない展開。
これは本当に面白かった。今年一番の興奮。

11位:ひるね姫 知らないワタシの物語
夢の中と現実が絶妙にリンクしていてワクワクさせられたし、何というかプロジェクトX。もうちょっとヒットしても良かったと思う作品。

11位:暗黒女子
映画の中で何篇かに話が分かれていて、ある人物の死が誰の手によるものかをそれぞれ違う視点から見せる構成が良かった。
そしてかなりダーク。こういう映画は好き。

11位:美しい星
地球に住む人類について考えさせられる興味深い映画だった。
宇宙人が人類の愚かさを見せつけられるんだけど、「やっぱり、綺麗だなぁ」。ラストのセリフが胸に刺さった。

11位:ゲット・アウト
涙を流しながら笑う家政婦がなんとも不気味で、じわじわ来る恐怖がすごかった。アメリカのお笑いコンビが監督・脚本を手掛けていて斬新な映画だった。社会的な問題も織り交ぜた良作。

11位:泥棒役者
別人に間違えられる泥棒が喜劇的で面白かった。また、劇中に出てくる「タマとミキ」という絵本を書いた背景につい涙してしまった。

16位:ネオン・デーモン
映像がすごい前衛的だった。
ファッション界の闇をかなり深く描いていて恐ろしい映画だった。ラストは賛否両論が出そうだけど、個人的には好き。

16位:美女と野獣
古くから慣れ親しんだ素敵な物語。
エマ・ワトソンが可愛らしくてハマり役だった。

16位:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
「もしも」の世界が作りだす奇跡の物語。ガラス玉が砕けるシーンが好き。考察がかなり捗るタイプの映画だった。

16位:gifted/ギフテッド
メアリーにとって本当の幸せって何だろう。メアリーは生意気だけど、とっても優しい良い子。心温まる物語に涙。これは観て良かった。

16位:特別版Free! -Take your marks-
1期2期とハイスピードも観ていたので、遥たちが高校を卒業した後のエピソードを待ってました!御子柴兄弟と宗介が好きすぎてヤバい。3期も楽しみ!

TOHOフリーパス2回発行でブーストをかけて100本超え

2017年は、本当にタイミングが良く、TOHOシネマズのフリーパスを2回も発行できました。
そのおかげで、昨年よりも鑑賞本数を伸ばせました。
ちなみに、フリーパス鑑賞期間は、1月26日~2月25日、8月26日~9月25日です。

フリーパスはなかなか重宝しますが、最高でも19本しか観に行けませんでした…
1か月フリーと言えども、ほとんど平日なので行ける時間帯が限られてしまうということもあり、ちょっと勿体なかったですね。

今のところ、シネマイレージが2,000ポイントほどなので、また来年、1回はフリーパスを発行できそうです。

今年もリピートが多かった。

私の場合、結構リピート鑑賞に行ってます。(特に君の名は。)
純粋に鑑賞作品だけで数えてみると、約90本。
1年で映画を観に行った回数は約120本。

30本近くは、何らかの映画のリピート。
そんなに観に行ったかぁ…としみじみ。

というか、これ以外にも全然観れてない映画もたくさんあるので、それを考えると、映画って1年の間に結構供給されてるんですね。いやはや。

ちなみに、今年の映画納めは「フラットライナーズ」でした。
来年の映画初めはどのタイトルを観に行こうかな…

今年1年の映画鑑賞に使った費用は。

たくさん映画を観に行くとよく聞かれるのが
「いったい映画にいくら使ってるの?」という質問。

私は結構マメな性格なので、ちゃんと家計簿つけてますよ。

では、今年は映画鑑賞にどれくらい使ったか。
表にまとめてみましたので下記の画像をご覧ください。2017年の映画鑑賞費用一覧今年1年で映画鑑賞に費やした費用は、129,900円でした。

映画鑑賞の単価は、1本あたり約1,091円。

だいぶ単価は安くなりましたね。
前述したとおり、2017年はフリーパスを2回発行できたのが大きかったのと、TOHOシネマズアプリのクーポン利用や、ファーストデー、レイトショーなどの各種割引を使ったことが単価を押し下げる要因となりました。

ちなみに…

コンセッション(飲み物やポップコーン)は、年間36,260円。
シネマグッズ(パンフレット等)は、年間7,320円。

ということで、
大きく一括りで映画に使った総額は173,480円!

普段映画を観に行かない人だとびっくりするかもしれませんが、個人的には「あ、意外と安かった」っていうのが正直なところです(笑)
20万は超えてるだろうと思ってたから…


以上、2017年の映画マイランキングでした。

来る2018年はどんな1年になるのかな…
映画では、100タイトル鑑賞することを目標にして、また1年頑張りたいと思います。

それでは、今年の記事はこれが最後となります。

また来年も頑張ってブログを書きますので、
どうぞよろしくお願いいたします。



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IT “それ”が見えたら、終わり。|面白かったけど期待値を上げすぎてしまった映画

苦手だけどついつい観ちゃう…それがホラー映画。
今回紹介する「IT」も、予告で観てすごい怖そうだけど、同時に面白そう!と思った映画です。

ポスタービジュアルとかが良くて、赤い風船、黄色いコートを着た子供、風船に薄っすら映ったピエロに、赤文字で「IT」。
予告動画のサムネでも分かるように、かなりよくできたビジュアルにも魅かれて、公開をすごく楽しみにしていました。
今回はそんな「IT」のプレビューです。


映画「IT “それ”が見えたら、終わり」予告編(ワーナーブラザーズ公式チャンネルより) 

演出はとってもいい!怖いシーンは結構好き

この映画のオープニングはすごく好きなシーンですね。
雨が降り続いているシーンから始まり、その裏でピアノの劇伴が流れているのですが、カメラワークの中に映る、主人公ビルのお母さん?的な人がピアノで弾いてるという演出がすごく気に入りました。

また、予告編でもあるように、排水溝を覗き込むとピエロがスッと出てくるシーンだったり、他の子供たちがピエロと出会うシーンなんかは、演出も相まってなかなか怖い感じになってました。
ピエロは色んなものに姿を変えれるため、それぞれの子供が怖いと思うものに姿を変えて襲ってきます。
そのため、色んな怖いシーンがあってとても楽しめました

期待値を上げすぎてしまい、逆に不発だった

ホラー部分については、前述した通り演出などがすごく良いなと思ったのですが…
完全に個人的な問題ではありますが、この「IT」に関しては、鑑賞前からかなり期待値を上げてしまったんですよね…

そのため、他レビューなどでは絶賛の意見が多い中、確かに面白いとは思うんですけど、個人的にはちょっと微妙な感じで終わってしまいました。期待値を超えられなかった理由としては、映画の中で感じた違和感があったためだと思います。

この映画はホラー映画というカテゴリに分類されますが、子供たちの友情や冒険的な側面も見受けられます。
そのため、怖いの半分、青春半分みたいな感じで、若干の中途半端さに違和感を感じました。

予告ではホラー全開な感じで、すごい怖そう!!っていうのが第一印象だったのですが、笑えるところや和むシーンもあったため、全体的な怖さはそこまででもなかったですね。
怖いと感じた方には大変申し訳ないですが、B級ホラーやサスペンス映画のほうがよっぽど怖いです。

また、昔の事件やら、”それ”が現れる場所やら、何となく怪しい謎がちょこちょこ出てくるんですけど、結局顛末が明確に語られるわけでもなくモヤモヤすることもありました。

どちらかというと、”それ”と子供たちが対決する場面だったり、ホラーより友情とか青春の方がメインになってくるのかなぁ…。

ホラー映画なんですが、そういったホラー以外の要素もあるためちょっとごちゃごちゃしてる印象があり、個人的には不発でした。映画評論家の視点から見ると、ジャンルがまたがっていてそれが上手く融合しているのが良いらしいんですけどね…

一応、最後、映画タイトルが出た際に、chapter1となっていたため続編があるようです。今回観て感じたモヤモヤも解消できればいいなぁ…


…ちょっとプレビューの内容が薄くなってしまいました。
期待値を上げすぎるのは良くないですよね。
今後そういった映画があった時には、なるべくまっさらな気持ちで鑑賞するように心がけたいと思いました。

公式HP:IT “それ”が見えたら、終わり。

トップ画像引用:2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ日本橋
スクリーン1(シネスコサイズ)
上映回:2017年11月11日(土)18時30分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)嘘を愛する女

(2)祈りの幕が下りる時

(3)DESTINY 鎌倉ものがたり

(4)火花

(5)GODZILLA 怪獣惑星

(6)フラットライナーズ

(7)スターウォーズ 最後のジェダイ

(8)オリエント急行殺人事件

(9)ジャスティス・リーグ

客層

20代 2割
30代 5割
40~50代以上 2割
男女比 5:5

備考

上映開始後の入場者1名

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僕のワンダフル・ライフ|犬だけじゃなく、ペットを飼う全ての人に観て欲しい映画

プレミアムフライデーの特別割引があったので観てきました。21時20分の回なのに仕事が21時くらいに終わるってどういうことなの…とりあえずギリ間に合いました。。

今回の映画は犬と人間の絆的なお話ですが、犬に限らず、ペットを飼っている人には響く物語だと思います。
色んな種類の犬や、猫、ヤギ、ロバなどが出てくるので、動物好きの人も観ていて楽しい映画だと思います!


「僕のワンダフル・ライフ」予告編(編集部eigafanより) 

主人公は犬のベイリー。犬目線で描かれているストーリー。

この映画は、人ではなく犬が主人公。犬目線のアングルや、主人公ベイリーの心の声がたくさん聞こえる映画です。
人生ではなく犬生として、何度も生まれ変わりながらベイリーが生きる意味を考えていく物語。

今回の映画の中で、ベイリーは4つの犬生を歩むことになります。
1つ目はゴールデン・レトリバー。
まだ8歳だった少年イーサンに助けられ、彼と一緒に過ごす。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
2つ目はジャーマン・シェパード。
警察犬として、孤独な警官と共に過ごす。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
3つ目はコーギー。
人付き合いが苦手な女性が家族を作っていく姿を見守る。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)
4つ目はセント・バーナードとオーストラリアン・シェパードのミックス。
(画像引用:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社)

1つ目のゴールデンレトリバーを生きている時に、イーサンにベイリーと名づけられました。物語の中でも、イーサンと過ごす部分がじっくりと描かれています。その他にも色んな犬種が登場するので、それを観ているだけでも楽しめます!かわいい…

そして犬目線で色んな心の声が聞こえてくるので、人間が思っていることと犬が思っていることの違いとかが笑えて、すごくほのぼのした映画でした。

人間ドラマよりも犬のベイリーが中心

イーサンと過ごす日々が長く描かれていますが、そのイーサンも成長していく中で、家庭環境や交友関係の変化などがあります。しかしながら、そこはあまり深堀されておらず、一般的と言っては失礼かもしれませんが、人間ドラマではよくあるようなお話で進んでいきます。

やはりこの映画は、犬のベイリーが主人公であると思わされると同時に、人間を軸にこの映画を観ていくとつまらなく感じてしまうのではないかと思います。
犬視点というのがこの映画の大きなポイントですので、そこは外さずに観ると楽しめると思います。

人間ドラマが薄く描かれているため、おそらく犬を飼っている人にとっては、飼い主を自分として、愛犬を思い出しながら観ることができるのではないでしょうか。

私的には、ベイリーに感情移入してすごく観やすかったです。また、犬に愛情持って大事にする人もいれば、邪険に扱う人や、仕事として犬と付き合っていく人など、人間と犬との関わり方を色々見せられて、考えさせられる部分もありましたね。

色んな表情を見せてくれる犬たち

主人公が犬というだけあって、人間よりも犬のほうがスクリーンの中に多く登場します。
楽しい顔や悲しい顔、怒っている顔など、まるで人間みたいに色んな表情を見せてくれる犬たちがホントすごいです。

くるくる回ったり、ボールを取りに行ったり、走り回ったり、もう子供みたいに元気な姿は観ていて癒されましたね…かわいい

当然歳を取るのは人間より早いので、少しずつ大人しくなっていく姿に心の声も聞こえてくるもんだから、そんなシーンにじんわりと頬を濡らしたよね。

これほどまでに色んな表情の犬たちを撮影したスタッフや、トレーナーの方はすごいなぁと思いました。


最近、ドロドロした映画とかを観ることが多かったので、ワンちゃんにすごく癒されました…

犬好きはもちろん、動物が好きな人や癒されたい人はぜひ劇場で観てみてください。

公式HP:僕のワンダフル・ライフ

トップ画像:(c)Universal Studios,東宝東和株式会社

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ日本橋
スクリーン8(TCX/シネスコサイズ)
上映回:2017年9月29日(金)21時20分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)パディントン2

(5)ジャスティス・リーグ

(6)GODZILLA 怪獣惑星

(7)ザ・サークル

客層

20代 1割
30~40代 8割
50代以上 1割
男女比 5:5

備考

・終始会話するカップル1組

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ダンケルク|音と映像で感じる臨場感。映画を越える映像体験

戦争映画でしかも実話…いつもの自分なら絶対に観に行かない、いわば相性の悪いジャンルだけど、この映画はなかなかズルかった。

何がズルいって、告の作り方がめっちゃ上手い。時計の針の音とかカットの入れ方とか、映像と絶妙に絡まって素晴らしかったし、この絶体絶命感…ホントハマった。「君の名は。」の特報を観たときと同じ感動だった。色んなパターンがあるけど、自分が好きな45秒予告を今回は共有します。

そんなこんなで、自分と相性の悪い映画のプレビューです。


映画「ダンケルク」45秒予告(公式配信:ワーナーブラザーズ公式チャンネルより)

これは映画というか、アトラクションにも似た素晴らしい映像体験

観て最初に思った感想は、音が凄い。
戦闘機が飛行する音、銃撃戦の音、爆撃の音…
迫力がまるで違う。
映画の兵士じゃないけど、伏せて耳を塞ぎたくなるような音は、戦争映画ならではなのかもしれないけれど圧倒的な迫力でした。

また、映像も凄い。
飛び交う戦闘機や軍艦など、観ているだけでもワクワクするのに、それが打ち落とされたり沈没したりする様子をスクリーンで観るのは圧巻でした。
特に戦闘機はCGではなく実写とのことですので、リアリティも凄い…

音と映像の迫力が半端無いので、観ている側もスクリーンの中にいるような臨場感を味わえました。

この救出作戦は、・海・空のそれぞれ時間軸の違う視点で描かれていて同じシーンでも、空から観た視点や、船から観た視点といったような形で映し出されるので、その違いも面白さの一つだと思います。

これほど音や映像が素晴らしい映画は初めてで、映画というか、むしろ映像体験と言った方が正しい気がします。
劇中のセリフも少なく、敵視点も無いなど、観客が映画に入り込む工夫というか細部に及ぶこだわりが凄いので、ぜひ映画館で体感して欲しいです。

物語がシンプルで一切の無駄が無い

この映画は、1940年に起こった、ドイツ軍によるフランス侵攻での戦闘が元になっています。
フランス北端のダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士を救出する(撤退作戦)というシンプルなストーリーで、逆に言えばそれだけに注力した物語です。

例えば、何が原因で戦闘が起こったのかとか、ダンケルク以外の地域では何が起こってるかとか、そういうのが一切無いため、観ている側もシンプルなストーリーに集中できます。

真っ暗な映画館の中で映し出される映像は、開始直後からすでに「生き抜く」ということ。私たちが普段、目が覚めて現実を認識するのと同じような感覚で始まるこの映画は、一切の無駄が無いシンプルなストーリーだからこそ観客に与えるインパクトが大きいのだと思います。

逆に言えば、楽しさとか笑いとか、感動の涙とか、難解なストーリーとか…等を映画に求めている方にはつまらないと思います。
そもそも戦争映画ですし、そういうのを求めている方ははじめから観る選択肢に入っていないと思いますが…
(極まれに「話題だから」という理由で観にきて、自分に合わなかったがために「面白くない」と評価する方がいらっしゃいますが、とてももったいないことだと思うので、老婆心ながら書き足しました)

観る劇場は選んだ方が良い。製作者のこだわりに振り回される映画。

前述の通り、普段絶対に観に行かない相性の悪い映画なので、当然予告以外の予備知識が全く無い状態で観に行きました。

また、恥ずかしながら映画のことも深く知らない状態なので、画面サイズについて、シネスコかビスタのどちらかなんでしょ?という浅はかな認識で行ったら失敗しました…

映画に詳しい方々が色々情報発信されていますが、ダンケルクはIMAXフルサイズとのことで、画面アスペクト比が1.43:1となっています。
日本では、109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXシアターでしか製作者の意図通りの鑑賞ができないそうです。

そんなことを知らない私は、TOHO市川コルトンプラザのスクリーンに行ってしまい(フリーパスの都合で)、上下左右に余白が出た状態での鑑賞でした。

画面小さっ…てのがまず最初の感想でした。
映写方法について詳しく知らないのですが、縦か横をスクリーンの丈に合わせるってのは出来ないのかなぁ…と思ってしまった(笑う)

前項でも書いた通り、この映画は体感することが醍醐味かと思うので、観るなら劇場を選んだ方がいいと思います。
エキスポシティに行かないまでも、最低限、お近くのIMAXシアターでの鑑賞をおススメします。


相性が悪いジャンルなので、予告を観て何も感じなかったらおそらく観に行くことすらしなかったと思う…
でも観たら凄く良かった!

こんな映画がジャンル問わず増えると、もっと映画の幅が広がりますね。あと予告の出来が鑑賞するしないに大きく影響されることを身をもって体験してしまった…予告大事。そんなことに気づかされる映画でした。

公式HP:ダンケルク

トップ画像引用:(c)WARNER BROS. PICTURES

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
スクリーン5(IMAXフルサイズのため映像40%減)
上映回:2017年9月9日(土)9時20分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)DESTINY 鎌倉ものがたり

(2)GODZILLA 怪獣惑星

(3)ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

(4)ナラタージュ

(5)亜人

(6)マイティ・ソー バトルロイヤル

(7)バリー・シール/アメリカをはめた男

(8)アトミック・ブロンド

(9)猿の惑星:聖戦記(グレートウォー)

(10)スクランブル

(11)エイリアン:コヴェナント

(12)エルネスト もう一人のゲバラ

客層

20~30代 2割
40代 2割
50代以上 6割
男女比 9:1

備考

・一人で鑑賞している人が7割程度

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