「TOHO新宿」タグアーカイブ

泥棒役者|予告通りの喜劇!久しぶりに面白い映画を観た。

泥棒という物騒な言葉とは裏腹にコミカルな予告。
単純に面白そうだったし、どんな結末になるのか気になったので観てきました。

個人的にはなかなかツボにはまった面白い映画でした!
今回はそんな泥棒役者のプレビューです。

(体調不良のため、ブログ書くのが遅くなってしまった…)


泥棒役者 本予告(showgatetrailerより)

ユニークな登場人物たち。相関図を作ると面白そう。

この映画は、簡単に言うと「盗みに入った泥棒が、色んな人から人違いをされてしまう」というお話です。
泥棒だとばれないように、色んな人を演じる羽目になってしまうというドタバタ劇。

この映画に限らず、何とか場を持たせなければ!!と思って嘘をついてしまったり、周りに合わせてしまうことってありますよね。まさにそんな状況を体現したような映画です。

その中に登場するキャラがみんな濃くて面白い!

主人公は、元泥棒:大貫はじめ。
人が良すぎるモジャモジャ頭。

泥棒に入られる家の主:前園俊太郎。
絵本作家という仕事をしているのですが、かなりテンションが高いヤバいおじさんです。

前園の企画書を取りに来た編集者:奥江里子。
帰国子女なので、時折流暢な英語が飛び出してきます。

怪しい商品を売りに来たセールスマン:轟良介。
全く場の空気が読めない営業マン。
独自の解釈で場を混乱させます。

メインはこの4人でお話が進んでいきます。
他にも、はじめを連れ出した泥棒、はじめの恋人、前園邸の隣に住むクレーマー、編集長が登場します。

はじめの嘘によって、それぞれが色んな人違いを繰り広げるので、相関図にしてみると楽しそうな気がしました。
また、嘘をつく人、嘘に気づかず勘違いする人、嘘を見破る人、嘘をばらす人、という具合に、物語の中でもそれぞれのキャラにバランスよく役割があるのも◎でした。

映画というより劇を観てるみたいな感覚

プロモーションでも喜劇と謳っているだけあって、すごくお芝居を観てるような感覚でした。
特にそれを感じたのは光。

このお話は、主に絵本作家の家で繰り広げられるわけですが、その家のリビングや書斎などの窓から入ってくる光の量がすごい(笑)
まるでスポットライトを浴びているくらいの光量。

それにプラスして、光がふんわりと暖かみがあるため、画的にもコミカルな雰囲気を醸し出していました。

また、ドタバタ劇のシーンでは一部ワンカットで撮っている箇所も見受けられ、映画タイトルではないですが、本当にお芝居を観せられた気がしました。

みんな訳あり。個人的に構成がすごく良かった。

この映画は、主人公の元泥棒:はじめの前日譚から始まります。恋人とのデートの約束をした次の日、先輩の泥棒:畠山に見つかってしまったことで、事態が思わぬ方向に行きます。

そんな導入があって、泥棒役者を演じることとなるのですが、他の登場人物たちにも、実は前日譚があります。
つまりは、みんな訳あり。
訳ありな人たちが、一堂に集まって繰り広げられるドタバタ劇は、本当にコミカルで、時には涙もあって…とても楽しいお芝居を観させてもらいました。

そして、実は前日譚が無い人も…
おそらく想像に難くないからこそ描かなかったのでしょうが、その代わり、その人には後日譚があります。
エンドロールの途中に後日譚が挟んでありますので、最後の歌が始まったからと言って席を立ってはいけませんよ!

そんなバランスもしっかりとれたお話だったので、個人的には◎でした。


最近、ジャニーズが役者として活躍されることが多いですが、この映画は結構良いお芝居をされていたと思います。
共演者も豪華でなかなか見応えのある楽しい映画でした。

公式HP:泥棒役者

トップ画像:(c)2017「泥棒役者」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン12(シネスコサイズ)
上映回:2017年11月25日(土)8時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)空海―KU-KAI―

(2)嘘を愛する女

(3)祈りの幕が下りる時

(4)未成年だけどコドモじゃない

(5)DESTINY 鎌倉ものがたり

(6)羊の木

(7)伊藤くんAtoE

(8)嘘八百

(9)鋼の錬金術師

(10)探偵はBARにいる3

客層

20~30代 2割
40~50代以上 8割
男女比 7:3

備考

関ジャニ∞のメンバーが主演だったが、意外にも女性は少なかった。また、観客の平均年齢が高かった。

▼気に入ったらシェアをお願いします♪

亜人|アクションは良かったけどなかなかの初見殺し

劇場版・テレビ版のアニメは全部観ていたので、実写版公開と聞いてマジかぁ…と思ったけれど、なんだかんだ文句言いながらも観に行っちゃうんだよなぁ、自分。

人がものすごく死んじゃうし、なかなかの残虐性があるバイオレンスな漫画原作の映画ですが、今回の記事はネタバレありのレビューを書いてみようと思います。

思ったより良かった。IBMとアクションシーンは◎

漫画原作だし、アニメ化もした作品の実写だから大丈夫かな…と思っていましたが、アクションシーンは意外にも迫力があって面白かったです。
亜人研究所の襲撃や、佐藤が一人でSAT無双するところなど、銃撃やら接近戦やら、普通にアクションシーンは見応えありましたね。

あと、IBM(黒い幽霊)も全く違和感なく画面に溶け込んでいて、IBM同士の戦いもめっちゃアガりました。アニメを制作したPolygon Picturesが実写版でもIBM製作協力をしていたので、そこはアニメを観た人も楽しめる部分ですね。映像としてはすごい良かったです!

ちなみに、通常版、IMAX版、MX4D版と、今回の実写は色々展開していますが、私はIMAX版を観に行きました。
IBMの細かい粒子とか繊細な部分もはっきりくっきり綺麗に観れたので良かったのですが、画面自体は通常のシネスコサイズみたいだし、3Dというわけでもないので、正直IMAXの展開は必要あるのかと疑問に思ってしまった…(IBMとかアクションシーンの音とかは良かったよ!)

キャストも基本的に不満はないけど、佐藤さんは…

漫画やアニメの実写化って、キャストがかなり重要な部分を占めてきちゃうと思うんですけど、今回の「亜人」に関してはほとんど違和感なかったですね。

個人的に、すごいイメージぴったりで良いなって思ったのは、戸崎役の玉山鉄二さんと、泉役の川栄李奈さん。
戸崎のあの冷たい感じ…玉山さんの演技しびれたねぇ。あと、川栄さんってAKBの人だと思うんだけど、意外にもアクションカッコよかった!どちらもすごく私のイメージに合ってました。

基本的には不満はないんですけど、もし可能だったら佐藤をもう少しお歳召した方が演じてくれたら良かったかなぁ。
綾野剛さんが悪いわけじゃなく、自分自身、実写だと外見がすぐ目に入っちゃうので、原作とちょっと歳が離れすぎてるかなーって思いました。

構成は微妙…初見の人は分からないでしょこれ。

このセクションはほぼ酷評しちゃうと思います…(前置き)

もうタイトル通りなんですけど、「亜人」を今回の実写が初めてだって人はストーリー飲み込めないくらい構成がダメでしたね。。

前述した通り、アクションは良かったのでそこだけ観ればいいんでしょうけど、せっかく原作面白いのにストーリー生かせなきゃダメじゃない…

最初、テキストにて「亜人」の説明があり、永井圭が亜人研究所にて非人道的な人体実験をされているところから始まります。
そして、佐藤と田中が圭を救出するという展開。

まぁ原作通りなんですけど、、、その前はどうした!!!
ていうか自分の好きな海斗はどこじゃ!!おらぬのか!!(涙)

人体実験されてるって部分で分かるとは思いますけど、でも、永井圭が一般市民にも狙われて逃げる部分がごっそりないので、それで「人間どもを恨めよ」っていうのもなかなか説得力無いよね…
他にも色々あるんだけど、とりあえず初見の人は事態を把握できないくらい構成が微妙でした…それこそ、亜人研究所で目覚めた永井圭みたいな気持ちだと思うよ観客は…

ちなみに、原作やアニメ知ってる人向けに言ってしまうと、亜人研究所襲撃事件、おばあちゃんの家にご厄介になるとこ、厚生労働省に飛行機突っ込んでSATと対戦するとこ、フォージ重工業襲撃(原作だとフォージ安全)あたりが映画でやってました。

個人的にフォージ重工業の部分はすごい面白かった!(前述のアクション的な視点&映画のクライマックスということもあり)。
原作でもすごい好きな話なんで、ここやってくれるのか!ってワクワクしちゃいましたね。佐藤がお守りをビルの中に持ち込ませて、転送するとことかやべー!ってなりました。
アニメ版だと確かオリジナルで、フォージ安全とか出てこなかった気がするなぁ…

そんなわけで、自分は原作を知ってたので、あーここかぁとかIBMとか色々分かって観れたんですけど、ホントに初見の人は物語や状況を理解するのはかなり厳しいと思うな…
映画の中では「黒い幽霊」としか言ってないのに、公式HPでは「IBM」の説明があったりして、なかなかリンクしてないのも分かりづらさMAXだと思う。

さすがに原作のボリュームを109分で詰め込むのは無理があるって感じでしたね。もう少し要点を絞った構成にすべきだったんじゃないかと感じました。
(ここまで言っておいてなんですが、アクションはほんと良かったです!!)


亜人は好きな漫画の一つでもあるので、アニメや実写でも展開されたのは嬉しいですが、ちょっと構成が惜しかったなぁ…

ちなみに、佐藤健さんと綾野剛さんの肉体美が映るんですけど、エンドロール観たらライザップが協力してたぜ…(笑う)


映画「亜人」予告(東宝MOVIEチャンネルより) 


公式HP:亜人

トップ画像:(c)2017 映画「亜人」 製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン10(IMAX/シネスコサイズ)
上映回:2017年10月7日(土)8時30分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)ジャスティス・リーグ

(2)マイティ・ソー バトルロイヤル

(3)ブレードランナー2049

客層

20~30代 5割
40~50代 5割
男女比 9:1

備考

・漫画原作でアニメ化もしているので若い人が多いかと思ったけれど、意外にも40・50代の人も多かった。

▼気に入ったらシェアをお願いします♪

1日中映画を満喫するためにやったこと3つ|映画を1日で5本鑑賞したときの話

最近は本当に映画を観ることが楽しくて、むしろ映画館にいることが楽しくて、休日はほぼ映画館(主にTOHO)に居る事が多くなった今日この頃。
前にツイッターで、映画ガチ勢の方が一日6本映画を観たようで、チケット6枚写した画像をアップしているのを見かけました。
それに変なあこがれを抱き、自分もやってみよう!と思ったので、先日ついに決行しました。ちょうどTOHOシネマズでフリーパスも発行していたので、もってこいでした。

当日は免許の更新もあったため6本とまではいかなかったですが、それでも一日5本観ることができたので、その時にやってみて感じたこと等を書きたいと思います。

やってみてわかったこと:大前提として必要なのは「覚悟」

私自身がそうなのですが、映画を観ることが好きだと、必然的に落ち着いて過ごすことが出来る場所が映画館だったりします。そのため、一日に複数本鑑賞すること自体何ら苦ではありません。

しかし、映画をたくさん観ることはその分多くの時間を費やします。1本2時間としても、5本観たら10時間となり、人によっては、そんな時間があれば○○が出来るのに…といった皮算用をすると思います。限りある時間をどう配分するかは人によって考え方が違いますが、一日に複数本観るという事は、当然それなりの覚悟が必要となってきます。

ですから、もし「今日は映画三昧の日にしよう」と決めたら、生半可な気持ちではなく、それを本気でやり通す覚悟を持って、映画鑑賞を楽しみたいですね。
まぁ私の場合は、一日中映画館に居れると考えただけでワクワクしてしまって、すごく楽しみにその日を待っていたんですけどね(笑う)

一日中映画を観るぜ!と決めてからやったこと3つ

いつどこへ観にいくかを考える

そもそもいつどこで映画を観ようか、ということをまずはじめに考えました。

私の場合、「いつ」というのはすぐに決まりました。
仕事も落ち着いてきたし、好きな時に休める状態だったため、3連休にしようと思い、平日の金曜に休みを取りました。
(たまたまお休みにした日が9月1日のファーストデーでした)

あと、どこに観に行くかというところですが、私の場合色々な思惑があって、
「朝8時からオープンしていること」
「観たい映画が上映されていること」
「設備が新しいこと」
「付近に飲食店が多く、食事をとりやすいこと」
「鑑賞スケジュールが立てやすいこと」
等々を満たす劇場として、TOHO新宿を選びました。

今回、映画鑑賞の他に免許の更新もしなきゃいけなかったので、免許センターがある新宿か神田に近い劇場、TOHO新宿かTOHO日本橋の2択でしたが、映画5本観る予定を詰め込めるのは8時オープンの新宿だけでしたね。
TOHOのフリーパスは当日劇場チケットカウンターでのみ座席予約ができるので、オープンは早いほうが良いんですよねー。
仮にネット予約が出来るようになれば、他の追随を許さない最強フリーパスになるんですけどね…さすがに無理ですね。

また、鑑賞スケジュールという観点で言えば、TOHO新宿は12スクリーンを有するシネコンなので、観たい映画が全部新宿で完結させることができましたし、上映回数も多く、スケジュールを組みやすかったですね。

さすがは新宿。

でも、ファーストデーだったため、平日とは言えなかなか混んでいました…そこだけは、日にちの設定を若干誤った感はありましたね(笑う)

鑑賞作品のタイムスケジュールをどう組むかを考える

TOHO新宿で5本観るぜ!となってからは、さらに計画を深堀しました。具体的には、鑑賞スケジュールをどう組んでいくかということです。

まずは、劇場の上映スケジュールを確認しました。
ネットで確認するのも良いですが、紙に印刷すると記とかもつけやすいのでおススメです。
私は紙に出して、観る上映回を蛍光ペンでマークしました。

映画を複数本観る際の鑑賞スケジュール上記の写真は、観る上映回が決まった最終版となりますが、5本スケジュールを組む上でさらに気を付けたことがあります。

それは、映画と映画の間の時間

当然、上映終了時間と次の映画の開始時間が被ったらダメですが、それにプラスして、どれくらい間を空けるかということはものすごく気を使いました。

私の経験上の目安なんですけど、映画と映画の間の時間は30分が理想です。(食事をとる場合は1時間~1時間30分が理想)
30分あればかなり余裕を持って次の映画までの準備ができます。

この30分は、下記のようにして時間を使う事を想定しています。
・お手洗い
・(必要であれば)コンセッションやストアでのお買い物
・上映終了時間はあくまで予定で、実際には平均すると3分ほど後ろ倒しになるので、そのための保険

このことに気を付けながら、鑑賞スケジュールを設定しました。写真にもあるように、この日は、

①エル
(1h40min)
②ルパン三世
(35min)
③スキップトレース
(50min)
④トリガール!
(30min)
⑤きみの声をとどけたい

という形で、間の時間をほぼ理想通りに設定することができました。これを考えるのがなかなか難しいのですが、うまくスケジュールがハマったらすごいテンション上がりますね。
(実は他にもスケジュールを組む上での検討事項があるのですが、それはまた改めて記事を書こうと思います)

スケジュールを組むことが出来たら、あとは鑑賞当日を楽しみに待ちます。

鑑賞当日までに体調を万全に整える

これ、ホント大事!
一生懸命準備してきたのに、当日体調不良で全部水の泡…なんてことになったらもう大変。

そのために、やはり体調管理はしっかりと行いたいですね。
当たり前のことですが、外から帰ったら手洗いうがいを必ずやることや、栄養バランスを考えて3食しっかりと食事をとったり、しっかり寝るということを私は実践しました。

おかげさまで、鑑賞当日の体調はもう絶好調でした。
天気も晴れて、絶好の映画日和となりました。


こうして、一日5本映画を鑑賞するという夢のような日は無事に終わりました。
今回は免許の更新という用事があったため、5本で留まりましたが、時間的にはあと1本観れた筈なので、今度また自己ベスト更新を目指して頑張りたいと思います。



▼気に入ったらシェアをお願いします♪

きみの声をとどけたい|今だからこそ観ておきたい。言葉の力を信じるピュアな青春映画

タイトルからして、自分が好きなタイプの映画や…と思って、劇場でチラシを見かけた時から楽しみにしていた映画。

言葉が持つ意味や力を考えさせられるような、でも決して説教染みた感じではなく、優しさに溢れた青春映画でした。


映画『きみの声をとどけたい』本予告(公式配信:東北新社 映画チャンネルより)

力まずに自然体で観れる安心感

ここ最近のアニメ映画は、複雑に張り巡らされた伏線があったり考察が捗る内容だったりが多いけれど、この映画は、ポスターや予告から得られる情報から大きく外れることなく、展開が読みやすかったので割りとリラックスして観ることができました。

2015年公開の心が叫びたがってるんだ。のような、優しい世界の中で物語が進んでいくので、都合良すぎと思しき部分もあったりはしますけど、さほど気にならずに観ることができます。
むしろ、ストーリーも単純明快な物語でこの後の展開が分かっていながらも、ちゃっかり私は感動してしまいました…

何だろう、演出が良かったのか何なのか。
ラストってこうなるんでしょって、読み通りに展開していくにも関わらず、分かっていながらも感動してしまったのは、逆に物語がシンプルだったため、映画のメッセージが伝わったからなのかなぁと思います。

本記事のタイトルに「青春映画」と書きましたが、この映画は、青春以上に「言葉」に重きを置いているような気がします。
もちろん、女子高生たちの日々の葛藤だったり、「ラジオ」を通して色んなことを経験したり感じたりしながらのラストシーンは、観終わってさわやかな気分になりました。
色々な悪い言葉があふれた今の世の中に、言葉やコトダマが持つ力をまっすぐに描いたこの作品は、心に沁みましたね。。

この映画はどちらかというと、日常系なんでしょうかね。
そういった意味で、意地悪な展開とかは一切無いので、肩に力を入れずに安心して観れるかと思います。

コトダマを大事にする女子高生なぎさが純粋すぎる

なんか久々にこんなにピュアなキャラクターを観た気がします。
主人公のなぎさは、小さい頃おばあちゃんに、「言葉にはタマシイが宿っているんだよ」「願い続けていればきっと叶うよ」「悪口を言うと自分に返ってくるよ」と言われて、そのコトダマの話をずっと信じ続けていています。もうすでに、なんて純粋な子なんだろう…と思わざるを得ないのですが(笑う)

画像引用:(c)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

なぎさの幼馴染のかえでと夕は、顔を合わせるたびに口げんかをしてしまうのですが、なぎさはそれを聞いていて嫌だなぁとストレスを感じてしまったり、なぎさ自身も無意識のうちに悪口を言ってしまって、それをすぐ反省するところとか、ホントにピュアなキャラクターです。
そんな彼女のまっすぐな姿を観ていて、とても暖かい気持ちになりました。
やっぱり、コミュニケーションがSNSだったり、テキストで何でも済ませちゃうこの時代に、言葉やコトダマを大事にする純粋さは、立ち止まって色々考えさせられますね。

実はもっと凄い人が出てくる…

大袈裟なタイトルを付けてしまいましたが、映画を観て本当にそう思いました(笑う)
予告編でもあるように、朱音さんという寝たきりの女性(矢沢紫音の母)が登場しますが、彼女が本当に凄い(小並感)。
この記事のカテゴリはプレビューに設定していますので、詳しいことは割愛しますが、彼女の言葉の力で、この映画のクライマックスが成り立っていると言っても過言ではない…(はず)。

率直に、朱音さんのような人になりたいなぁ…と思ってしまった。


なかなかストレートなメッセージ性のある映画ですが、平和的でさわやかな気持ちにもなれます。
掘り出し物を見つけたような、比較的満足度の高いだと思いますので、宜しければ観てみては如何でしょうか。

公式HP:きみの声をとどけたい

トップ画像引用:(c)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン4(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月1日(金)22時00分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)亜人

(5)奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

(6)GODZILLA  怪獣惑星

(7)恋と嘘

(8)あさひなぐ

(9)ハイキュー!!才能とセンス

(10)ハイキュー!!コンセプトの戦い

(11)トリガール!

客層

20代 1割
30~40代 9割
男女比 9:1

備考

・本編開始後の入場者2名

▼気に入ったらシェアをお願いします♪

トリガール|土屋太鳳さんの毒舌がたまらない⁉眩しすぎる超青春映画

公開初日にトリガールを鑑賞しました。
正直観に行くかどうか迷っていて、全然期待していなかったのですが、これは個人的にどストライクな映画だった…観に行って良かった!

青春映画にも色々ありますが、鳥人間コンテストという題材も手伝ってか、気持ちよくて爽快感がある映画でした。特に若い子たちには絶対に観て欲しい!


映画「トリガール!」本予告(公式配信:showgatetrailerより)

これぞ青春! 鳥人間コンテストにかける人たち

毎年テレビでも放送されている鳥人間コンテストをテーマにした映画で、「名前だけは聞いたことあるなぁ…何だか知らないけどとりあえず人が飛ぶんでしょ?」くらいのすごく浅くて薄っぺらい知識の中での鑑賞。

ところが、観終わって最初に思ったのは人力飛行サークルに全てを懸けるメンバーがすごい熱い!

機体を作るチームやパイロットチームなどの色々な役割の中で、メンバー全員が一つの目的に向かって突き進むというまさに王道の青春

やっぱり、みんなで一緒に汗や涙を流して何かを成し遂げるっていいよね…絶対大切にしたい経験だし、観てるこちらもすごく胸が熱くなる!映画を観てても自然と応援してしまったし、勢い余ってちょっと泣いてしまった(笑)

すっきりと清々しい気持ちでスクリーンを出たのは久々だったなぁ…

周りに流され続けてきたゆきな。演じる土屋太鳳さんの演技が気持ちいい。

実は土屋太鳳さんをスクリーンで観たのは2回目で、最初に観たのは青空エールというこれまた青春映画でした。
この時は吹奏楽部の女の子を演じていて、可愛らしい人だなぁ…と思いながら観ていました。

今回のトリガールでは、周りに流されて生きてきた女の子:ゆきなという設定に加え、思ったことをすぐ口にする、いわば毒舌キャラを演じていてとっても新鮮な一面を観ることができました。

そのゆきなが人力飛行サークルに入ったきっかけも、イケメンの先輩に誘われたから。自分の意志なんて全く無く、興味すら無く、ただただイケメンの先輩に「良い身体してるね」と言われたことがきっかけ。

一般的に周りに流されちゃう人って多いと思うし、それこそ中高生くらいだとそんな些細なきっかけからハマっちゃう、なんてことも多いと思いますので、そんなゆきなに共感できる人も多いのでは?

サークルの怖い先輩の坂場&ゆきな。喧嘩するほど仲が良い⁉

サークルのパイロット班の中で圧倒的な力を持つ坂場先輩。新人のゆきなにいちいち突っかかってくるちょっと嫌味な先輩でもあります。しかしゆきなも負けず劣らず、坂場先輩に毒舌で立ち向かっていきます。予告編でもあるような二人のやりとりが、本編ではさらに強烈に繰り広げられます。

しかしながら、パワフルで最強なイメージの坂場先輩でもプレッシャーにめっぽう弱いという欠点も…コワモテだけど意外と人間味のある良いキャラです。

演じるのは間宮祥太朗さん。コワモテからプレッシャーで縮こまるところまで、幅広い演技がとても印象的でした。

毎度二人でいがみ合う中で、最終的には坂場先輩と一緒に飛ぶことになるゆきな。その中で色んな事があり、薄っぺらい気持ちでサークルに入ったゆきな自身が変わっていく姿を観て、本当に応援したくなりました。

なんかキャラが色々すごい!このゴチャゴチャ感は結構好き。

この映画にはホントに色んな方が出演されていて、実際の鳥人間コンテストでも実況を務めている羽鳥慎一アナウンサーや、琵琶湖が舞台ということもあり、ゆるキャラのひこにゃんも出演しています。

また、映画の中でも一際存在感を放っていたのが、コロコロチキチキペッパーズのナダルさん演じるペラ夫先輩。

人力飛行サークルのOBという設定ですが、物語の随所に登場し、すごい美声でナレーション風に語ってはいつの間にか消えている、そんな神出鬼没の先輩です。

しかもペラ夫先輩が語っているシーンの劇伴はJupiterで、何だかよく分からないけれども壮大な印象を与えてくれます(?)

そういうのが苦手な方には厳しい映画かと思いますが、私自身はこのゴチャゴチャしてる感じがたまらなく好きで随所で笑ってしまいました。

名曲カバー「空も飛べるはず」

忘れてはいけないのは、映画の主題歌。
今回は、ねごとさんがカバーした「空も飛べるはず」が主題歌となっています。

元々はスピッツさんのシングル曲として有名ですが、発売したのが1994年ということで、もう20年以上前の曲なんですね…

私はオリジナルが世に出た頃から知っているので、もう完全に懐メロ状態。年月は経ちましたが、いつ聴いても良い曲ですね…

映画にも合っていて、最後の主題歌まで楽しませてくれました。


トリガールは、意外にも上映時間が98分と短いので、サクッと観ることができます。

私自身が映画鑑賞をする際にも重要視しているのですが、上映時間が長すぎると結構疲れてしまうので、そういった意味でも気楽に観ることができるのではないでしょうか。

とは言え、98分の中にしっかりと凝縮されているので、たくさん笑って楽しめる映画だと思います。

公式HP:トリガール!

トップ画像引用:(c)2017「トリガール!」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン3(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月1日(金)19時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)亜人

(5)奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

(6)泥棒役者

(7)氷菓

(8)先生!、、、好きになってもいいですか?

(9)恋と嘘

(10)パーフェクト・レボリューション

(11)あさひなぐ

客層

20~30代 7割
40~50代 3割
男女比 6:4

備考

・本編開始後の入場者3名
・全編通してにぎやかな映画なので周りの音(ポップコーンなど)はそれほど気にならない

▼気に入ったらシェアをお願いします♪