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2016年公開で話題となった「君の名は。」でまんまとリピート鑑賞の沼にハマって抜け出せなくなった人。足繁く映画館に通ううちに、おかげ様で映画を観ることが好きになり、最低でも月10本は映画を観るまでに急成長。自信を持って映画が趣味と言えるようになった。最近は、映画はもちろん映画館そのものが好きになってきたので、近場以外でも少しずつ範囲を広げて色んな劇場に行きたい(今のお気に入り劇場はTOHO日本橋)。とは言え、まだまだ趣味の域を出ない程度なので、映画について少しずつ勉強していきたい。都内在住。映画を観るためならどこへでも…(?)

ダンケルク|音と映像で感じる臨場感。映画を越える映像体験

戦争映画でしかも実話…いつもの自分なら絶対に観に行かない、いわば相性の悪いジャンルだけど、この映画はなかなかズルかった。

何がズルいって、告の作り方がめっちゃ上手い。時計の針の音とかカットの入れ方とか、映像と絶妙に絡まって素晴らしかったし、この絶体絶命感…ホントハマった。「君の名は。」の特報を観たときと同じ感動だった。色んなパターンがあるけど、自分が好きな45秒予告を今回は共有します。

そんなこんなで、自分と相性の悪い映画のプレビューです。


映画「ダンケルク」45秒予告(公式配信:ワーナーブラザーズ公式チャンネルより)

これは映画というか、アトラクションにも似た素晴らしい映像体験

観て最初に思った感想は、音が凄い。
戦闘機が飛行する音、銃撃戦の音、爆撃の音…
迫力がまるで違う。
映画の兵士じゃないけど、伏せて耳を塞ぎたくなるような音は、戦争映画ならではなのかもしれないけれど圧倒的な迫力でした。

また、映像も凄い。
飛び交う戦闘機や軍艦など、観ているだけでもワクワクするのに、それが打ち落とされたり沈没したりする様子をスクリーンで観るのは圧巻でした。
特に戦闘機はCGではなく実写とのことですので、リアリティも凄い…

音と映像の迫力が半端無いので、観ている側もスクリーンの中にいるような臨場感を味わえました。

この救出作戦は、・海・空のそれぞれ時間軸の違う視点で描かれていて同じシーンでも、空から観た視点や、船から観た視点といったような形で映し出されるので、その違いも面白さの一つだと思います。

これほど音や映像が素晴らしい映画は初めてで、映画というか、むしろ映像体験と言った方が正しい気がします。
劇中のセリフも少なく、敵視点も無いなど、観客が映画に入り込む工夫というか細部に及ぶこだわりが凄いので、ぜひ映画館で体感して欲しいです。

物語がシンプルで一切の無駄が無い

この映画は、1940年に起こった、ドイツ軍によるフランス侵攻での戦闘が元になっています。
フランス北端のダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士を救出する(撤退作戦)というシンプルなストーリーで、逆に言えばそれだけに注力した物語です。

例えば、何が原因で戦闘が起こったのかとか、ダンケルク以外の地域では何が起こってるかとか、そういうのが一切無いため、観ている側もシンプルなストーリーに集中できます。

真っ暗な映画館の中で映し出される映像は、開始直後からすでに「生き抜く」ということ。私たちが普段、目が覚めて現実を認識するのと同じような感覚で始まるこの映画は、一切の無駄が無いシンプルなストーリーだからこそ観客に与えるインパクトが大きいのだと思います。

逆に言えば、楽しさとか笑いとか、感動の涙とか、難解なストーリーとか…等を映画に求めている方にはつまらないと思います。
そもそも戦争映画ですし、そういうのを求めている方ははじめから観る選択肢に入っていないと思いますが…
(極まれに「話題だから」という理由で観にきて、自分に合わなかったがために「面白くない」と評価する方がいらっしゃいますが、とてももったいないことだと思うので、老婆心ながら書き足しました)

観る劇場は選んだ方が良い。製作者のこだわりに振り回される映画。

前述の通り、普段絶対に観に行かない相性の悪い映画なので、当然予告以外の予備知識が全く無い状態で観に行きました。

また、恥ずかしながら映画のことも深く知らない状態なので、画面サイズについて、シネスコかビスタのどちらかなんでしょ?という浅はかな認識で行ったら失敗しました…

映画に詳しい方々が色々情報発信されていますが、ダンケルクはIMAXフルサイズとのことで、画面アスペクト比が1.43:1となっています。
日本では、109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXシアターでしか製作者の意図通りの鑑賞ができないそうです。

そんなことを知らない私は、TOHO市川コルトンプラザのスクリーンに行ってしまい(フリーパスの都合で)、上下左右に余白が出た状態での鑑賞でした。

画面小さっ…てのがまず最初の感想でした。
映写方法について詳しく知らないのですが、縦か横をスクリーンの丈に合わせるってのは出来ないのかなぁ…と思ってしまった(笑う)

前項でも書いた通り、この映画は体感することが醍醐味かと思うので、観るなら劇場を選んだ方がいいと思います。
エキスポシティに行かないまでも、最低限、お近くのIMAXシアターでの鑑賞をおススメします。


相性が悪いジャンルなので、予告を観て何も感じなかったらおそらく観に行くことすらしなかったと思う…
でも観たら凄く良かった!

こんな映画がジャンル問わず増えると、もっと映画の幅が広がりますね。あと予告の出来が鑑賞するしないに大きく影響されることを身をもって体験してしまった…予告大事。そんなことに気づかされる映画でした。

公式HP:ダンケルク

トップ画像引用:(c)WARNER BROS. PICTURES

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
スクリーン5(IMAXフルサイズのため映像40%減)
上映回:2017年9月9日(土)9時20分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)DESTINY 鎌倉ものがたり

(2)GODZILLA 怪獣惑星

(3)ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

(4)ナラタージュ

(5)亜人

(6)マイティ・ソー バトルロイヤル

(7)バリー・シール/アメリカをはめた男

(8)アトミック・ブロンド

(9)猿の惑星:聖戦記(グレートウォー)

(10)スクランブル

(11)エイリアン:コヴェナント

(12)エルネスト もう一人のゲバラ

客層

20~30代 2割
40代 2割
50代以上 6割
男女比 9:1

備考

・一人で鑑賞している人が7割程度

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1日中映画を満喫するためにやったこと3つ|映画を1日で5本鑑賞したときの話

最近は本当に映画を観ることが楽しくて、むしろ映画館にいることが楽しくて、休日はほぼ映画館(主にTOHO)に居る事が多くなった今日この頃。
前にツイッターで、映画ガチ勢の方が一日6本映画を観たようで、チケット6枚写した画像をアップしているのを見かけました。
それに変なあこがれを抱き、自分もやってみよう!と思ったので、先日ついに決行しました。ちょうどTOHOシネマズでフリーパスも発行していたので、もってこいでした。

当日は免許の更新もあったため6本とまではいかなかったですが、それでも一日5本観ることができたので、その時にやってみて感じたこと等を書きたいと思います。

やってみてわかったこと:大前提として必要なのは「覚悟」

私自身がそうなのですが、映画を観ることが好きだと、必然的に落ち着いて過ごすことが出来る場所が映画館だったりします。そのため、一日に複数本鑑賞すること自体何ら苦ではありません。

しかし、映画をたくさん観ることはその分多くの時間を費やします。1本2時間としても、5本観たら10時間となり、人によっては、そんな時間があれば○○が出来るのに…といった皮算用をすると思います。限りある時間をどう配分するかは人によって考え方が違いますが、一日に複数本観るという事は、当然それなりの覚悟が必要となってきます。

ですから、もし「今日は映画三昧の日にしよう」と決めたら、生半可な気持ちではなく、それを本気でやり通す覚悟を持って、映画鑑賞を楽しみたいですね。
まぁ私の場合は、一日中映画館に居れると考えただけでワクワクしてしまって、すごく楽しみにその日を待っていたんですけどね(笑う)

一日中映画を観るぜ!と決めてからやったこと3つ

いつどこへ観にいくかを考える

そもそもいつどこで映画を観ようか、ということをまずはじめに考えました。

私の場合、「いつ」というのはすぐに決まりました。
仕事も落ち着いてきたし、好きな時に休める状態だったため、3連休にしようと思い、平日の金曜に休みを取りました。
(たまたまお休みにした日が9月1日のファーストデーでした)

あと、どこに観に行くかというところですが、私の場合色々な思惑があって、
「朝8時からオープンしていること」
「観たい映画が上映されていること」
「設備が新しいこと」
「付近に飲食店が多く、食事をとりやすいこと」
「鑑賞スケジュールが立てやすいこと」
等々を満たす劇場として、TOHO新宿を選びました。

今回、映画鑑賞の他に免許の更新もしなきゃいけなかったので、免許センターがある新宿か神田に近い劇場、TOHO新宿かTOHO日本橋の2択でしたが、映画5本観る予定を詰め込めるのは8時オープンの新宿だけでしたね。
TOHOのフリーパスは当日劇場チケットカウンターでのみ座席予約ができるので、オープンは早いほうが良いんですよねー。
仮にネット予約が出来るようになれば、他の追随を許さない最強フリーパスになるんですけどね…さすがに無理ですね。

また、鑑賞スケジュールという観点で言えば、TOHO新宿は12スクリーンを有するシネコンなので、観たい映画が全部新宿で完結させることができましたし、上映回数も多く、スケジュールを組みやすかったですね。

さすがは新宿。

でも、ファーストデーだったため、平日とは言えなかなか混んでいました…そこだけは、日にちの設定を若干誤った感はありましたね(笑う)

鑑賞作品のタイムスケジュールをどう組むかを考える

TOHO新宿で5本観るぜ!となってからは、さらに計画を深堀しました。具体的には、鑑賞スケジュールをどう組んでいくかということです。

まずは、劇場の上映スケジュールを確認しました。
ネットで確認するのも良いですが、紙に印刷すると記とかもつけやすいのでおススメです。
私は紙に出して、観る上映回を蛍光ペンでマークしました。

映画を複数本観る際の鑑賞スケジュール上記の写真は、観る上映回が決まった最終版となりますが、5本スケジュールを組む上でさらに気を付けたことがあります。

それは、映画と映画の間の時間

当然、上映終了時間と次の映画の開始時間が被ったらダメですが、それにプラスして、どれくらい間を空けるかということはものすごく気を使いました。

私の経験上の目安なんですけど、映画と映画の間の時間は30分が理想です。(食事をとる場合は1時間~1時間30分が理想)
30分あればかなり余裕を持って次の映画までの準備ができます。

この30分は、下記のようにして時間を使う事を想定しています。
・お手洗い
・(必要であれば)コンセッションやストアでのお買い物
・上映終了時間はあくまで予定で、実際には平均すると3分ほど後ろ倒しになるので、そのための保険

このことに気を付けながら、鑑賞スケジュールを設定しました。写真にもあるように、この日は、

①エル
(1h40min)
②ルパン三世
(35min)
③スキップトレース
(50min)
④トリガール!
(30min)
⑤きみの声をとどけたい

という形で、間の時間をほぼ理想通りに設定することができました。これを考えるのがなかなか難しいのですが、うまくスケジュールがハマったらすごいテンション上がりますね。
(実は他にもスケジュールを組む上での検討事項があるのですが、それはまた改めて記事を書こうと思います)

スケジュールを組むことが出来たら、あとは鑑賞当日を楽しみに待ちます。

鑑賞当日までに体調を万全に整える

これ、ホント大事!
一生懸命準備してきたのに、当日体調不良で全部水の泡…なんてことになったらもう大変。

そのために、やはり体調管理はしっかりと行いたいですね。
当たり前のことですが、外から帰ったら手洗いうがいを必ずやることや、栄養バランスを考えて3食しっかりと食事をとったり、しっかり寝るということを私は実践しました。

おかげさまで、鑑賞当日の体調はもう絶好調でした。
天気も晴れて、絶好の映画日和となりました。


こうして、一日5本映画を鑑賞するという夢のような日は無事に終わりました。
今回は免許の更新という用事があったため、5本で留まりましたが、時間的にはあと1本観れた筈なので、今度また自己ベスト更新を目指して頑張りたいと思います。



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きみの声をとどけたい|今だからこそ観ておきたい。言葉の力を信じるピュアな青春映画

タイトルからして、自分が好きなタイプの映画や…と思って、劇場でチラシを見かけた時から楽しみにしていた映画。

言葉が持つ意味や力を考えさせられるような、でも決して説教染みた感じではなく、優しさに溢れた青春映画でした。


映画『きみの声をとどけたい』本予告(公式配信:東北新社 映画チャンネルより)

力まずに自然体で観れる安心感

ここ最近のアニメ映画は、複雑に張り巡らされた伏線があったり考察が捗る内容だったりが多いけれど、この映画は、ポスターや予告から得られる情報から大きく外れることなく、展開が読みやすかったので割りとリラックスして観ることができました。

2015年公開の心が叫びたがってるんだ。のような、優しい世界の中で物語が進んでいくので、都合良すぎと思しき部分もあったりはしますけど、さほど気にならずに観ることができます。
むしろ、ストーリーも単純明快な物語でこの後の展開が分かっていながらも、ちゃっかり私は感動してしまいました…

何だろう、演出が良かったのか何なのか。
ラストってこうなるんでしょって、読み通りに展開していくにも関わらず、分かっていながらも感動してしまったのは、逆に物語がシンプルだったため、映画のメッセージが伝わったからなのかなぁと思います。

本記事のタイトルに「青春映画」と書きましたが、この映画は、青春以上に「言葉」に重きを置いているような気がします。
もちろん、女子高生たちの日々の葛藤だったり、「ラジオ」を通して色んなことを経験したり感じたりしながらのラストシーンは、観終わってさわやかな気分になりました。
色々な悪い言葉があふれた今の世の中に、言葉やコトダマが持つ力をまっすぐに描いたこの作品は、心に沁みましたね。。

この映画はどちらかというと、日常系なんでしょうかね。
そういった意味で、意地悪な展開とかは一切無いので、肩に力を入れずに安心して観れるかと思います。

コトダマを大事にする女子高生なぎさが純粋すぎる

なんか久々にこんなにピュアなキャラクターを観た気がします。
主人公のなぎさは、小さい頃おばあちゃんに、「言葉にはタマシイが宿っているんだよ」「願い続けていればきっと叶うよ」「悪口を言うと自分に返ってくるよ」と言われて、そのコトダマの話をずっと信じ続けていています。もうすでに、なんて純粋な子なんだろう…と思わざるを得ないのですが(笑う)

画像引用:(c)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

なぎさの幼馴染のかえでと夕は、顔を合わせるたびに口げんかをしてしまうのですが、なぎさはそれを聞いていて嫌だなぁとストレスを感じてしまったり、なぎさ自身も無意識のうちに悪口を言ってしまって、それをすぐ反省するところとか、ホントにピュアなキャラクターです。
そんな彼女のまっすぐな姿を観ていて、とても暖かい気持ちになりました。
やっぱり、コミュニケーションがSNSだったり、テキストで何でも済ませちゃうこの時代に、言葉やコトダマを大事にする純粋さは、立ち止まって色々考えさせられますね。

実はもっと凄い人が出てくる…

大袈裟なタイトルを付けてしまいましたが、映画を観て本当にそう思いました(笑う)
予告編でもあるように、朱音さんという寝たきりの女性(矢沢紫音の母)が登場しますが、彼女が本当に凄い(小並感)。
この記事のカテゴリはプレビューに設定していますので、詳しいことは割愛しますが、彼女の言葉の力で、この映画のクライマックスが成り立っていると言っても過言ではない…(はず)。

率直に、朱音さんのような人になりたいなぁ…と思ってしまった。


なかなかストレートなメッセージ性のある映画ですが、平和的でさわやかな気持ちにもなれます。
掘り出し物を見つけたような、比較的満足度の高いだと思いますので、宜しければ観てみては如何でしょうか。

公式HP:きみの声をとどけたい

トップ画像引用:(c)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン4(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月1日(金)22時00分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)亜人

(5)奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

(6)GODZILLA  怪獣惑星

(7)恋と嘘

(8)あさひなぐ

(9)ハイキュー!!才能とセンス

(10)ハイキュー!!コンセプトの戦い

(11)トリガール!

客層

20代 1割
30~40代 9割
男女比 9:1

備考

・本編開始後の入場者2名

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トリガール|土屋太鳳さんの毒舌がたまらない⁉眩しすぎる超青春映画

公開初日にトリガールを鑑賞しました。
正直観に行くかどうか迷っていて、全然期待していなかったのですが、これは個人的にどストライクな映画だった…観に行って良かった!

青春映画にも色々ありますが、鳥人間コンテストという題材も手伝ってか、気持ちよくて爽快感がある映画でした。特に若い子たちには絶対に観て欲しい!


映画「トリガール!」本予告(公式配信:showgatetrailerより)

これぞ青春! 鳥人間コンテストにかける人たち

毎年テレビでも放送されている鳥人間コンテストをテーマにした映画で、「名前だけは聞いたことあるなぁ…何だか知らないけどとりあえず人が飛ぶんでしょ?」くらいのすごく浅くて薄っぺらい知識の中での鑑賞。

ところが、観終わって最初に思ったのは人力飛行サークルに全てを懸けるメンバーがすごい熱い!

機体を作るチームやパイロットチームなどの色々な役割の中で、メンバー全員が一つの目的に向かって突き進むというまさに王道の青春

やっぱり、みんなで一緒に汗や涙を流して何かを成し遂げるっていいよね…絶対大切にしたい経験だし、観てるこちらもすごく胸が熱くなる!映画を観てても自然と応援してしまったし、勢い余ってちょっと泣いてしまった(笑)

すっきりと清々しい気持ちでスクリーンを出たのは久々だったなぁ…

周りに流され続けてきたゆきな。演じる土屋太鳳さんの演技が気持ちいい。

実は土屋太鳳さんをスクリーンで観たのは2回目で、最初に観たのは青空エールというこれまた青春映画でした。
この時は吹奏楽部の女の子を演じていて、可愛らしい人だなぁ…と思いながら観ていました。

今回のトリガールでは、周りに流されて生きてきた女の子:ゆきなという設定に加え、思ったことをすぐ口にする、いわば毒舌キャラを演じていてとっても新鮮な一面を観ることができました。

そのゆきなが人力飛行サークルに入ったきっかけも、イケメンの先輩に誘われたから。自分の意志なんて全く無く、興味すら無く、ただただイケメンの先輩に「良い身体してるね」と言われたことがきっかけ。

一般的に周りに流されちゃう人って多いと思うし、それこそ中高生くらいだとそんな些細なきっかけからハマっちゃう、なんてことも多いと思いますので、そんなゆきなに共感できる人も多いのでは?

サークルの怖い先輩の坂場&ゆきな。喧嘩するほど仲が良い⁉

サークルのパイロット班の中で圧倒的な力を持つ坂場先輩。新人のゆきなにいちいち突っかかってくるちょっと嫌味な先輩でもあります。しかしゆきなも負けず劣らず、坂場先輩に毒舌で立ち向かっていきます。予告編でもあるような二人のやりとりが、本編ではさらに強烈に繰り広げられます。

しかしながら、パワフルで最強なイメージの坂場先輩でもプレッシャーにめっぽう弱いという欠点も…コワモテだけど意外と人間味のある良いキャラです。

演じるのは間宮祥太朗さん。コワモテからプレッシャーで縮こまるところまで、幅広い演技がとても印象的でした。

毎度二人でいがみ合う中で、最終的には坂場先輩と一緒に飛ぶことになるゆきな。その中で色んな事があり、薄っぺらい気持ちでサークルに入ったゆきな自身が変わっていく姿を観て、本当に応援したくなりました。

なんかキャラが色々すごい!このゴチャゴチャ感は結構好き。

この映画にはホントに色んな方が出演されていて、実際の鳥人間コンテストでも実況を務めている羽鳥慎一アナウンサーや、琵琶湖が舞台ということもあり、ゆるキャラのひこにゃんも出演しています。

また、映画の中でも一際存在感を放っていたのが、コロコロチキチキペッパーズのナダルさん演じるペラ夫先輩。

人力飛行サークルのOBという設定ですが、物語の随所に登場し、すごい美声でナレーション風に語ってはいつの間にか消えている、そんな神出鬼没の先輩です。

しかもペラ夫先輩が語っているシーンの劇伴はJupiterで、何だかよく分からないけれども壮大な印象を与えてくれます(?)

そういうのが苦手な方には厳しい映画かと思いますが、私自身はこのゴチャゴチャしてる感じがたまらなく好きで随所で笑ってしまいました。

名曲カバー「空も飛べるはず」

忘れてはいけないのは、映画の主題歌。
今回は、ねごとさんがカバーした「空も飛べるはず」が主題歌となっています。

元々はスピッツさんのシングル曲として有名ですが、発売したのが1994年ということで、もう20年以上前の曲なんですね…

私はオリジナルが世に出た頃から知っているので、もう完全に懐メロ状態。年月は経ちましたが、いつ聴いても良い曲ですね…

映画にも合っていて、最後の主題歌まで楽しませてくれました。


トリガールは、意外にも上映時間が98分と短いので、サクッと観ることができます。

私自身が映画鑑賞をする際にも重要視しているのですが、上映時間が長すぎると結構疲れてしまうので、そういった意味でも気楽に観ることができるのではないでしょうか。

とは言え、98分の中にしっかりと凝縮されているので、たくさん笑って楽しめる映画だと思います。

公式HP:トリガール!

トップ画像引用:(c)2017「トリガール!」製作委員会

鑑賞記録

劇場

TOHOシネマズ新宿
スクリーン3(ビスタサイズ)
上映回:2017年9月1日(金)19時40分~

本編前予告作品一覧(上映順)

(1)火花

(2)ナラタージュ

(3)ミックス。

(4)亜人

(5)奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

(6)泥棒役者

(7)氷菓

(8)先生!、、、好きになってもいいですか?

(9)恋と嘘

(10)パーフェクト・レボリューション

(11)あさひなぐ

客層

20~30代 7割
40~50代 3割
男女比 6:4

備考

・本編開始後の入場者3名
・全編通してにぎやかな映画なので周りの音(ポップコーンなど)はそれほど気にならない

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ビスタサイズの映画を大迫力で楽しみたいなら絶対にココ!|TOHOららぽーと船橋のTCXスクリーン

映画をそれほど観ていなかった時代は全然気にしてなかったんですけど、最近たくさん映画を観るようになってから、スクリーンに映し出される映像の大きさがそういえば違うな、、ということにようやく気付きました(遅)

今回はそんなスクリーンについての雑記です。
アニメ映画をよく観る方はぜひお読み頂ければと思います。

そもそものサイズの違いについて

映画を観ていて、スクリーンの左右いっぱいに映像が広がる映画もあれば、余白を残した映画もあり、作品によって色んなサイズがあるのかと思った人もいるのではないでしょうか。
一部サイズが違う映画もありますが、だいたいビスタサイズ(余白あり)かシネスコサイズ(余白なし)のどちらかで上映されることが多いです。

劇場によっては、スクリーンマスクというカーテンで余白を隠してくれるところもありますが、私がよく行くTOHOシネマズだと基本的にスクリーンマスクが無い劇場がほとんどです。

そのため、アニメや邦画はたいていビスタサイズなので、左右の余白が割りと気になったりします。
解決方法としては、スクリーンサイズが大きい劇場に行くか、なるべくスクリーンに対して中央の席に座る、と言ったところでしょうか。。

そんな時に利用したいのが、「TOHOシネマズららぽーと船橋のスクリーン4(TCX)」です。

ビスタサイズを観るならTOHO船橋。ほぼ専用スクリーン

最近のシネコンは上映設備が良い劇場も増え、大スクリーンを売りにするのも当たり前になってきましたね。
TOHOだとTCX、イオンシネマだとULTILA、なんていう名称で呼ばれたりしますが、スクリーンが大きいと迫力も全然違います
(IMAXは同列に扱うものではないのでここでは割愛します)

都内だと「ユナイテッドシネマ豊洲のスクリーン10」が特に巨大で、横22.6m縦9.3mだそうです。大きいですね…

で、今回紹介したいのは豊洲ではなく、TOHOららぽーと船橋のTCXになります。
この劇場のスクリーンは横18.8m縦10.1mで、一見すると先ほど紹介した豊洲のスクリーンに劣りますが、実はビスタサイズを観るにはめちゃくちゃ良いんです!

もうお分かりかと思いますが、理由は、スクリーンの比率がビスタサイズだから。
ビスタやシネスコといった映画の画面サイズって、結局は比率の問題で、縦を1として、1.85:1(ビスタ)とか2.35:1(シネスコ)みたいな感じで表されます。
ららぽーと船橋のTCX(18.8×10.1)を比率にすると、約1.86:1。

もうほぼビスタサイズ!
(ちなみに豊洲を比率にすると2.43:1なのでシネスコサイズ)

ここで実際の大きさに戻ると、ららぽーと船橋は基準となる縦が10.1mと長いので、必然的に映像も大きくなるというわけです。

インターネットで公開されている公式情報を確認した中で、IMAXスクリーンを除くと、どうやら日本で一番縦が長いスクリーンみたいです。
(イオンシネマのULTILAもなかなか大きいと思うんですけど、公式情報が出てませんでしたので不明です

そのため、特にアニメ映画はほとんどビスタサイズなので、もし大迫力でアニメを観たい!という時は、ららぽーと船橋のTCXへお出かけするだけの価値はあると思います。
(厳密にいえば、アニメは普段見るテレビと同じサイズで16:9→1.78:1となるため、左右に若干の余白は出ます。が、さほど気になりません)

こればかりはチャンスを待つしかない…

ビスタサイズの映画をより大きなスクリーンで観るならTOHOららぽーと船橋のTCXがおススメですが、ただ、こういった大きなスクリーンはある程度の興行を見込んだ話題作や新作が中心となり、必ずしも観たい映画が上映されているとは限りません。

ですので、おススメしておきながら恐縮ですが、観たい映画がTOHO船橋スクリーン4で上映されるのを待つしかないです…

でもあきらめることはありません。

私がTOHO船橋を利用した経験上、公開初週は割とTCXを充ててくれる可能性が高いです。
また、仮に話題作と並んでしまったとしても、この劇場は割と面白い編成をすることがあります。例えば、朝や夜に1回だけTCXを充てるとか…
(前週末の興行が振るわず、1日の上映回が2回に減らされた映画で、1番小さいスクリーンと1番大きいスクリーンを充てる極端な編成を見たことがあります。)

可能性は十分にありますので、その時を静かに待って、TCXが充てられたらすかさず予約しましょう。


私自身、「君の名は。」を観ていた時にたまたまTOHOららぽーと船橋のTCXに出会って、ホントに感動したんですよね。
なので、あそこで「君の名は。」を上映してる回を見つけては、結構通いつめていましたね…懐かしい…

というわけで、ビスタサイズを観るならTOHOららぽーと船橋がおススメです。(逆にシネスコを観るならユナイテッドシネマ豊洲が良いですね)



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